ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

安田理央×永山薫 特別対談が掲載されました

「痴女の誕生」発売に合わせて、エロ漫画評論家の永山薫さんと行った対談がおなじみWEBスナイパーに掲載されました。
sniper.jp


 永山さんとの対談は2009年に、やはりWEBスナイパーで行った『アダルトメディアの現在・過去・未来』から、実に7年ぶりです。
sniper.jp


 今回はエロ本、AV、エロ漫画の現状から始まり、熟女、ロリ、痴女、男女の性差、処女、巨乳、シーメールや男の娘など、二次元と三次元の相互影響についてみっちりと語っております。後半なんて、チンコ、マンコという単語がこんなに連発されるテキストというのも、相当珍しいのではないかというほどエキサイトしております(笑)。
 拙著「痴女の誕生」では、二次元方面については意識的に言及を避けていたのですが、この対談はそれを補うものになっているのではないかと思います。
 巨乳雑誌「バチェラー」が、二次元・三次元ともに巨乳やシーメールなどを「輸入」させたという話など、実に面白かったですね。
 その後、色々取材していくにつれて、やはりアダルトメディアの歴史において二次元と三次元の相互影響は、見逃すことはできないなと再認識しております。次のテーマはこの辺かなぁ。
 ということで、7月には金田淳子さんとAVとBLの関係についてのトークショーを行うことが決まっております。こちらもお楽しみに。

6月の安田理央イベント出演情報

6月のイベント出演情報です。「酒場人」イベントで大阪行きます!


AOR ナイト

開催日時:6月8日(水) 20時から終電ぐらいまで
開催場所:新宿ゴールデン街 GARDEN

【DJ】
千葉晃永、近藤くん。(はるうら)

【ゲストDJ】
安田理央、田口こくまろ、吉田仁郎

AORとその周辺を流しつつ酒をあおるイベントです。
是非お立ち寄り下さい!

おれがAORを回すなんて、どう考えても変ですが、どうやら他のDJもAORは詳しくないようなので、どこがAORだよ! というイベントになりそうです(笑)。

そしてパリッコ監修ムック「酒場人」のイベントが東京・大阪で開催!

酒場人大宴会 in 東京
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開催日時:6月21日(火) OPEN 18:30 / START 19:30
開催場所:新宿 ロフトプラスワン
料金:前売2,000円/当日2,500円(飲食代別)

【出演】ラズウェル細木清野とおる寺田克也安田理央
【司会】パリッコ、スズキナオ
※入場者全員に清野とおるデザインの限定ホログラムポストカードをプレゼント!

酒場人大宴会 in 大阪
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開催日時:6月27日(月) OPEN 18:30 / START 19:30
開催場所:大阪 ロフトプラスワンウエスト
料金:前売2,000円/当日2,500円(飲食代別)

【出演】ラズウェル細木、金原みわ、原田ちあき、安田理央
【司会】パリッコ、スズキナオ
※入場者全員に清野とおるデザインの限定ホログラムポストカードをプレゼント!

どう考えても、呑んだくれるイベントになりそうです。呑みますよ。呑みまくりますよ。

あと7月には、久々の野獣のリリアンのライブ(しかも、石川浩司さん生誕祭ですよ)、金田淳子さんとのトークショーなどが予定されております。こちらもよろしく!

日本初のニューハーフAVを発見する

 拙著「痴女の誕生」の第五章「男の娘の時代」で、日本最初のシーメール(ニューハーフ)AVは1986年に映研から発売された「シーメール ちえみ」だと書きました。これは藤木TDCさんの著書「アダルトビデオ最尖端」(コアマガジン 現在は「ニッポンAV最尖端」として文春文庫より発売)を参照したのですが、先日これより前に作られたシーメールAVを発見してしまいました。

 4月26日に神保町の東京堂書店さんで、とみさわ昭仁さん、柳下毅一郎さんと三人での新刊発売記念イベントに出演したのですが、会場に向かう前にちょっと古本屋を回っていたら、かなり古そうなVHSのAVが売られているのを発見したんですね。その中に「華麗なるゲイの世界を彩るドラマ リラ」「華麗なるゲイの世界を彩るドラマ エミ」という2本があったんですね。
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クリアハードケースのAVというと正に黎明期の80年代前半の作品のはず。メーカーは「シーメール ちえみ」を出した映研。手に取ってみると、タイトルこそゲイですが、パッケージに写っているのは明らかに女性のようなルックス。あ、これはニューハーフ物だな、とわかりました。「エミ」の方のパッケージ表面には「ニューハーフ(ゲイ)の世界に悶える」というキャッチコピーもあります。80年代前半のこの時期には、まだゲイもニューハーフも混同されていたということでしょう。そして何気なく「エミ」のパッケージを見ていると、「ビデ倫No.84226」の表記が。

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「痴女の誕生」書評リンクス

「痴女の誕生」発売から2ヶ月経ちまして、書評なども出揃って来たかなという状況になりましたので、少しまとめてみます。

雑誌
週刊実話 4月21日号  評者:小林明氏
サンデー毎日 5月8・15日号 評者:武田砂鉄氏
週刊文春 5月19日号 評者:酒井順子
・週刊SPA! 5月24日号 評者:大山くまお氏
現代性教育研究ジャーナル No.62 評者:今福貴子氏
www.jase.faje.or.jp

綴葉 No.347 評者:れくた氏
www.s-coop.net
VOGUE JAPAN 評者:山口博
www.vogue.co.jp


新聞
共同通信 『痴女の誕生』安田理央著 AVで検証する性意識の変遷(評者:片岡義博)
山梨日日新聞 4月3日号・河北新報 4月10日号・徳島新聞 4月10日号・熊本日日新聞 4月10日号・大分合同新聞 4月25日)
www.oita-press.co.jp

スポーツニッポン 5月11日号 評者:うかみ綾乃氏
北日本新聞 5月25日号
WEB RONZA朝日新聞社) 5月12日 評者:高橋伸児氏
webronza.asahi.com


関連記事
週刊ポスト 4月22日号 「ベストセラー『痴女の誕生』著者が語る『乳首・淫語責め』が定番プレイになるまで」
週刊SPA! 5月31日号 「調査研究 『痴女』はなぜ増えたのか?」※監修
nikkan-spa.jp


関連WEBニュース
LITERA 5月16日 「AV女優・上原亜衣が“痴女“演技のためにした勉強とは...『痴女の淫語』は水道橋博士も通った風俗店で生まれた (田中教氏)
lite-ra.com

・女子SPA! 5月22日 「AVから『イイ女』の技を盗め!エロテクを磨くより大事なこと」 5月26日 「巨乳よりも『痴女』がいい!?イマドキ男子と恋するために必要なもの」(千葉こころ氏)
joshi-spa.jp
joshi-spa.jp


Blog
コレクションとカメラの雀坊堂 4月6日 「痴女の誕生」(雀坊氏)
www.jumbow.main.jp

bronson69の日記 4月18日 「痴女の誕生(追記あり)」(U次郎氏)
bronson69.hatenablog.com

インターネットの備忘録 4月19日 「原始的な欲求によりそって技術は浸透してきた/安田理央『痴女の誕生』読んだ(はせ おやさい氏)
hase0831.hatenablog.jp

らせん階段をのぼって 4月20日 「『痴女の誕生』と私の好きなセックス」(みう氏)
femmefatalite.blog.jp

案山子庵(かかしあん) KAKASHI-AN 5月14日 「男の必修科目 痴女の誕生」(案山子氏)
20050509.at.webry.info

読書日記 5月23日 (小野滋氏)


読書メーター(現在10件) 
bookmeter.com

Amazon レビュー(現在4件)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4778315138/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=7399&creativeASIN=4778315138&linkCode=as2&tag=rioysd-22www.amazon.co.jp

 

関連番組
MXテレビ5時に夢中!」4月19日
・ニコ生ナックルズ 5月13日
live.nicovideo.jp



書評していただけると著者にとっては最大の励みになります。厳しいご意見も含めてどんどん書評いただきたいです。
個人的な感想なども、メールで下さると嬉しいです。rio@loveforsale.jp

※どんどん追記していきます。見落としなどありましたら、お知らせ下さい。

4月5月の安田理央イベント出演情報

4月と5月のイベント出演情報です。「痴女の誕生」がらみが二つ。


「せんべろ古本トリオ(とみさわ昭仁×安田理央×柳下毅一郎)トーク&サイン会」~「無限の本棚」(アスペクト)「痴女の誕生」(太田出版)「柳下毅一郎の特殊な本棚」(本の雑誌社)刊行記念イベント~

4月26日(火)神保町・東京堂書店

せんべろ古本トリオとは、昼酒と古本をこよなく愛するフリーランスおじさんによる旅人ユニットである。朝もはよから酒場と古本屋をハシゴして歩くせんべろ古本トリオが、奇しくもほぼ同時に新著を刊行したのを記念して、トーク&サイン会をおこないます。三人三様の古本との付き合い方や、新著のことなどを存分に語ります。


開催日時:2016年4月26日(火) 19時00分~(開場18時30分)
開催場所:東京堂書店 神田神保町店6階 東京堂ホール
参加費:500円(要予約)

予約・詳細はこちら。
http://www.tokyodo-web.co.jp/blog/?p=11024

おれ、考えてみたらサイン会するの初めてだ!



猫町倶楽部 名古屋アウトプット勉強会

5月20日(金) ウィンクあいち1006会議室

5月の名古屋アウトプット勉強会は名古屋藝術部と猫町UG(アンダーグラウンド)名古屋とのコラボ企画です。
藝術部が選書した課題本は
   世阿弥風姿花伝」(岩波文庫
UGが選書した課題本は
   安田理央 「痴女の誕生」(太田出版
上記2冊より1冊お選びください
安田理央さんのゲスト参加が決定しました。


開催日時:2016年5月20日(金)
受付開始18:45 読書会19:15~21:30 懇親会21:40~23:30
開催場所:ウィンクあいち1006会議室(10階) 名古屋市中村区名駅4丁目4-38 052-571-6131
参加費:読書会1500円 懇親会4000円 ※【学割】読書会は500円引きになります。

予約・詳細はこちら。
http://www.nekomachi-club.com/schedule/32476

日本最大級の読書会サークル「猫町倶楽部」さんで、「痴女の誕生」を課題本として取り上げてくれることになりました。僕もゲストで伺います。
名古屋ですが、興味のある方はぜひ!


4月5月はライブはないのですが、モデルプランツ、Roswellsのギタリストであるアベマサミさんとクリトリスガールズのツバキさんの50歳記念イベントにゲストで出演します。ちょっと歌わせてもらいます。

合わせて百寿~ツバキとアベのBIG SHOW.~

5月14日(土) 東高円寺二万電圧

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出演:アノランペ(from 京都)/masami & kint a manz/イソギン16
KMネットワーク/ぬ界村/クリトリス・ガールズ
DJ:タチザキ
ゲスト(敬称略) 安田理央/吉田仁郎/王様/タケモン/神山庄太郎/他多数


開催日時:2016年5月14日(土) 開場17時30分 開演18時
開催場所:高円寺二万電圧
料金:高円寺二万電圧

僕が世界で一番好きなギタリスト、アベマサミの誕生イベントですよ! 

そんな感じでよろしくお願いします!

「痴女の誕生」参考資料

10年前に「エロの敵」を出した時にもやったのですが、「痴女の誕生」を書くにあたって参考にした本や雑誌を紹介したいと思います。

「痴女の誕生」巻末の「参考文献一覧」に掲載したリストはこちら。

参考文献一覧

<単行本・ムック>

宝泉薫『アイドルが脱いだ理由』(宝島社)2001年
前場輝夫:撮影『愛・MY・ME 飯島愛』( 英知出版)1992年
馬場賢治『アクション・カメラ術』(KKベストセラーズ)1981年
森ヨシユキ『アダルトビデオ「裏」の世界』(宝島社)2012年
藤木TDC『アダルトビデオ最尖端』(コアマガジン)2011年
東良美季『アダルトビデオジェネレーション』(メディアワークス)1999年
オレンジ通信特別編集『アダルトビデオ10年史』(東京三世社)1991年
オレンジ通信特別編集『アダルトビデオ20年史』(東京三世社)1998年
本橋信宏『アダルトビデオ 村西とおるとその時代』(飛鳥新社)1998年
藤木TDC『アダルトメディア革命史』(幻冬舎)2009年
豊田有恒『あなたもSF作家になれるわけではない』(徳間書店)1979年
下森真澄・宮村裕子『ANO・ANO』(JICC出版局)1980年
別冊宝島『1億人のAV』(宝島社)1994年
『妹ゲーム大全』(インフォレスト)2004年
『裏パソコン通信の本PART2』(三才ブックス)1995年
本橋信宏・東良美季『エロ本黄金時代』(河出書房新社)2015年
二村ヒトシ金田淳子・岡田育『オトコのカラダはキモチいい』(メディアファクトリー)2015年
『大人限定 男の娘のヒミツ』(マイウェイ出版)2015年
三葉『オンナノコになりたい!』(一迅社)2007年
団鬼六奇譚クラブ 花と蛇 決定版』(暁出版)1970年
北原童夢 早乙女宏美『「奇譚クラブ」の人々』(河出文庫)2003年
津田一郎『ザ・ロケーション』(晩声社)1980年
唯登詩樹『ジャンクション』(白夜書房)1993年
松沢呉一『熟女の旅』(ポット出版)1999年
リビア・セント・クレア『ジョアンナの愛し方』(飛鳥新社)1992年
佐野亨:編集『【昭和・平成】お色気番組グラフィティ』(河出書房新社)2014年
カンパニー松尾井浦秀夫『職業AV監督』(秋田書店)1997~1998年
和田二郎『職業。素人ヌード雑誌編集長。』(マガジンマガジン)2007年
藤井良樹『女子高生はなぜ下着を売ったのか?』(宝島社)1993年
水道橋博士水道橋博士異常な愛情』(青心社)1995年
別冊宝島『性メディアの50年』(宝島社)1995年
黒木香伊藤比呂美『性の構造』(作品社)1987年
荻上チキ『セックスメディア30年史』(ちくま新書)2011年
別冊宝島『超コギャル読本』(宝島社)1998年
美崎薫デジタルカメラ2.0』(技術評論社)2007年
『隣りのお姉さん100人』(二見書房)1982年
このどんと『奴隷戦士マヤ 誕生編』(コスミックインターナショナル)1989年
近石雅史『永瀬愛物語 騎乗位の天使』(マガジン・マガジン)2003年
現代風俗研究所『日本風俗業大全』(データハウス)2003年
『80年代AV大全』(双葉社)1999年
『花は紅 団鬼六の世界』(幻冬舎)1999年
永沢光雄『風俗の人たち』(筑摩書房)1997年
篠山紀信:撮影『135人の女ともだち 篠山紀信全激写』(小学館)1979年
別冊宝島『100万人のアダルトビデオ』(宝島社)2002年
鈴木義昭『ピンク映画水滸伝』(青心社)1983年
井川楊枝『封印されたアダルトビデオ』(彩図社)2012年
三木幹夫『ぶるうふいるむ物語』(三木幹夫 立風書房)1975年
飯島愛プラトニック・セックス』(小学館)2000年
『ヘンタイ道まっしぐら』(KKベストセラーズ)1999年
川本耕次『ポルノ雑誌の昭和史』(ちくま新書)2011年
東良美季『代々木忠 虚実皮膜 AVドキュメンタリーの映像世界』(キネマ旬報社)2011年
渡辺真由子『リベンジポルノ 性を拡散される若者たち』(弘文堂)2015年

<雑誌>

AERA』(朝日新聞社
『アップル通信』(三和出版
『anan』(マガジンハウス)
アサヒ芸能』(徳間書店
『attiva』(徳間書店
『いやらしい2号』(データハウス
S&Mスナイパー』(ミリオン出版 ワイレア出版
『egg』(ミリオン出版
『AV CLUB』(日之出出版
『おとこGON!パワーズ』(ミリオン出版
『オトコノコ倶楽部』(三和出版
『おとなの特選街』(KKベストセラーズ
『オレンジ通信』(東京三世社
奇譚クラブ』(曙書房 他)
『綺麗』(笠倉出版社)
『月刊DMM』(ジーオーティー
小悪魔ageha』(インフォレスト
『GORO』(小学館
『実話裏歴史スペシャル』(ミリオン出版
週刊現代』(講談社
『週刊SPA!』(扶桑社)
週刊プレイボーイ』(集英社
週刊ポスト』(小学館
小説宝石』(光文社)
『熟女クラブ」(三和出版
スーパー写真塾』(少年出版社)
『スーパー・ベスト』(KKベストセラーズ
『セクシーアクション』(サン出版
台風クラブ』(東京三世社
チョベリグ!!』(東京三世社
デラべっぴん』(英知出版
『特選小説』(綜合図書
『ナイスマガジン』(桃園書房
『NAO DVD』(三和出版
『熱烈投稿』(少年出版社)
『ビデオエックス』(笠倉出版社)
『ビデオ・ザ・ワールド』(白夜書房 コアマガジン
『ビデオメイトDX』(コアマガジン
『ビデオプレス』(大亜出版)
『ビデパル』(フロム出版
平凡パンチ』(平凡出版 マガジンハウス)
『ベストビデオ』(三和出版
『別冊くい~ん』(アント商事)
『ペントジャパンスペシャル』(ぶんか社
『ボディプレス』(白夜書房
『本当にあったHな話』(ぶんか社
『MAZI!』(ミリオン出版
『ヤンナイ』(大橋書店)
ユリイカ』(青土社


実は最初は、自分の持っている蔵書だけを資料に書けないかな、と思ったのですが結局は国会図書館にも何度か通い、当事者インタビューも結構やっています。あとDMM R-18をはじめとする動画配信サイトにはずいぶんお世話になりましたね。かなり古い作品も配信してたりするので、すごく助かりました。


さて、これらの中でも特に重要と思われる本をいくつか紹介したいと思います。絶版になっているものもありますが、古書店やネットオークションをチェックすれば、入手はそれほど難しくないと思いますよ。

オレンジ通信特別編集『アダルトビデオ10年史』東京三世社 1991年発行)
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 AV情報誌の老舗であった「オレンジ通信」(2009年休刊)の1991年3月増刊。前に紹介した『アダルトビデオ20年史』の前作にあたるムックで、ビデオ前史である1980年から1990年までのAVの歴史を克明に記録しています。当然の如く最初の10年間に関しては『20年史』よりも詳しく書かれています。藤木TDC氏によるAV女優レコードガイド「歌うAVギャル」や中野D児氏の業界自叙伝「The Story Of A Man Called Mr.D」などはぜひ読んでおきたい貴重な資料です。AV史を語る上ではこの『10年史』と『20年史』は必ず押さえておきたいところですね。



藤木TDC『アダルトメディア革命史』幻冬舎 2009年発行)
藤木TDC『アダルトビデオ最尖端』コアマガジン 2011年発行 現在は『ニッポンAV最尖端』として文春文庫化)
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「協力」という形でクレジットさせていただいた藤木TDC先輩のこの二冊は、情報の濃密さが圧倒的です。藤木さんの仕事を見る度に、いつも「ああ、おれはまだまだ甘いな」と反省してしまうほどです。AVの歴史について書いた本としては、この二冊は最も重要なのではないかと思っております。
『革命史』ではテクノロジーの進化がAVにもたらした変化、『最尖端』では日本のAVの特異性について書かれています。


水道橋博士水道橋博士異常な愛情』(青心社 1995年発行)
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サブタイトルは「または私は如何にして心配するのを止めて風俗とAVを愛するようになったか。」。現在はすっかり健康な人になってしまった(笑)浅草キッド水道橋博士がエロの冒険家だった時代の著書です。1992年から1995年にかけて「熱烈投稿」に連載していた「チンチン日記」をまとめたもので、「痴女の誕生」でも重要な役割を果たした南智子さんのプレイ体験記は必読です(巻末の南智子浅草キッドの対談も素晴らしい)。ここで描かれる博士の風俗へのハマりっぷりはすごいんですが、この時期の風俗界はそれも無理はないほどに先鋭的でエキサイティングだったのです。

『大人限定 男の娘のヒミツ』マイウェイ出版 2015年発行)
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来栖美憂氏による男の娘のメディア史と、しのざき嶺氏の名作マンガ「ブルーヘブン」の再録を中心にしたムック。やはり圧巻は日本書紀から現代に至るまでの「男の娘」史です。マンガやゲーム、アニメなどに登場する男の娘たちの変遷を詳細に紹介してくれます。個人的にはあまり得意ではなかった分野なので、この本は本当に参考になりました。



一日店長やります!

おかげさまで「痴女の誕生」、順調な売れ行きのようです。この調子で、どーんと重版を期待…。

さて、今週の金曜日20時から、東中野BARバレンタインで久しぶりに一日店長やります。
BGMは、もちろん80sニューウェーブオンリーですよ。

チャージ(ワンドリンク+おつまみ付)1000円と大変お安いお店であります。ぜひ遊びに来て下さい。一緒に飲んだり話したりしましょう。

「痴女の誕生」も物販しますよ。なんならチェキも撮りますよ!(笑)

BARバレンタイン
中野区東中野4-2-1 帆刈ビル3F
 JR東中野駅から徒歩44秒(東口北側)
 大江戸線東中野駅から徒歩3分
03-5330-8336

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