ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

金沢金箔 海鮮ちらし弁当(1180円/石川県/A-0)

https://www.instagram.com/p/Bsz28p0DNQQ/
 さてロマ弁では駅弁一個というのじゃ、ちょっともったいない。せっかくなので二弁は行きたい。ひとつは実演の「ながさき鯨カツトルコライス弁当」と決めたので、もうひとつは輸送で何か選びたい。トルコライスがカツ&ハンバーグなので、こっちは海鮮で行こうか……などと考えがまとまっていきます。といっても輸送の海鮮弁当なんて山のようにあるわけなので、直前まで悩みに悩んで、これに決めました、「金沢金箔 海鮮ちらし弁当」。これまでにも「金澤味づくし」とか「金沢日和」とか金沢の駅弁にハズレなし、という思い入れもあるんですよね。
 ベニズワイガニと、イクラ、のどぐろの海鮮ちらし寿司です。写真で見る限り、つけあわせもいい感じ。まぁ、金箔はいらないけど(笑)。

 というわけで、ロマ弁で「鯨カツトルコライス」に続いて、食べてみました。お酒もビールから日本酒に変えます。
 まずは海鮮ちらし寿司の部分から。う、美味い。カニイクラ、のどぐろの具もそれぞれ美味いのですが(のどぐろが一切れなのは寂しいけど、まぁ高価ですからね)、酢飯自体もかなり美味しい。甘さ、酸っぱさの度合いがちょうどいい。そして付け合せの塩鮭がまた美味しい。串にさした銀杏、ゴリの佃煮、里芋と人参とふきの炊き合わせ、白身魚ふんわり揚げのつけあわせも、みんなしっかり美味しい。あー、これは日本酒すすんじゃうなー、という味です。

 ところで、金箔。全然かかってないじゃん、と思ったら三粒発見。んー、別に期待してるわけじゃないけど、これならはじめから必要ないんじゃないの?(笑)。

ながさき鯨カツトルコライス弁当(1300円/長崎県/A-5)

https://www.instagram.com/p/Bsz2xNkDJDv/
 昨日は毎年恒例の「駅弁とゆくロマンスの旅」、通称ロマ弁でした。駅弁大会仲間とロマンスカーに乗って駅弁を食べるというイベント。だいたい箱根に向かって、かっぱ天国で温泉、もしくは足湯につかって、そのまま帰るわけです。あくまでもメインの目的はロマンスカーで駅弁を食べることですからね。
 この日にどんな駅弁を選ぶかが、重要なわけです。下手な駅弁を選ぶと仲間に笑われてしまいますからね! なのでチラシを手にした時から、ロマ弁に何を持っていくかを、まず考えるのです。
 ロマ弁では当然飲むわけですから、酒のつまみとして成り立つ駅弁がよいわけです。となると、おかず一本勝負よりも色々と入ってる方が向いている。そうした点からも考えて、今大会でまず候補に上がってきたのがこの「ながさき鯨カツトルコライス弁当」だったわけです。

 ながさき鯨カツ弁当は2006年に大会に初登場して以来、愛している駅弁です。鯨カツというものがこんなに美味いとは! と食べる度にうっとりします。ちょっと駄菓子っぽいテイストもたまらないんですよね。ご飯にも合うし、ビールにも合う。
 そこにさらに長崎名物であるトルコライスを加えた駅弁! トルコライスというのは、基本的にはピラフの上にナポリタン、トンカツを載せたプレートランチ。この上にカレーを加えたりと、いろんなバリエーションもあります。都内で食べられる店はあまりないのですが、見かけるとつい頼んでしまいます。
 この「ながさき鯨カツトルコライス弁当」は、とんかつの代わりに鯨カツ、さらに鯨肉のハンバーグ、ナポリタンという組み合わせ。これは食べないわけにはいきません。そしてロマ弁というハレの日にふさわしい! きっとビールにも合うはず!
https://www.instagram.com/p/BszMldhjm3d/
 さて、仲間とロマンスカーに乗り込み、すぐに「ながさき鯨カツトルコライス弁当」の包みを開きます。鯨カツの味は十分わかっているので、まずは鯨ハンバーグをパクリ。
 ……む、なんだこのねっとりとした食感は? 豚・牛のミンチとは明らかに違う味。臭みはないけれど、ちょっとレバーっぽいような、馬肉のような味わいのような……。うーん、正直美味しいかというと、ちょっと難しい。
 そして、鯨カツのいつもと変わらぬ美味しさよ。ああ、やっぱり普通の鯨カツ弁当にしておけばよかった、という気持ちになってしまいました。あと、トルコライスを名乗るなら、白いご飯じゃなくてピラフにしてほしかったなぁ。

 いや、決して美味しくなかったわけじゃないんですが、ノーマルの鯨カツ弁当の偉大さを改めて感じることとなりました……って、「味くらべどまん中」の時と同じことを言ってますね(笑)。

うまか!博多和牛めんたい弁当(1280円/福岡県/A-0)

https://www.instagram.com/p/BsxDL3BjvhH/
「牡蠣あなご寿司」の時にも二大巨頭な弁当が好きだと書きましたが、これはちょっと変わった組み合わせ。なにしろ和牛と明太子ですよ。
 醤油味で煮込んだ牛肉は駅弁の鉄板具材なわけですが、そこに明太子をまるまる一個乗っかっているのですよ。これは大胆だなー、と思ったら、博多の駅弁では明太子まるまる一個というのは、珍しくないみたいなんですね。さすが本場だ!

 では、まずは牛肉パートから行ってみましょう。柔らかくて味わいも深くて、しっかり美味しいです。まぁ、この手の牛肉弁当は、あんまりハズレがないですよね。ご飯とも合うし、安定の美味しさというわけで、逆に言うとあんまり特筆することもないんですよね。

 となると、やっぱり興味は明太子。ご飯と合うのは当然。いや、もうご飯がススム、ススム。
 んで、牛肉もご飯がススムわけで、これはご飯が足りなくなっちゃうんですよ(笑)。ご飯、倍くらいあってもいいんじゃないの? ご飯大盛り版が欲しいところであります。

味くらべ牛肉どまん中(1500円/山形県/B-3)

https://www.instagram.com/p/BsuA8LaDPli/
 2016年に、醤油、塩、味噌の三味を出した「牛肉どまん中」が、今年はさらにカレー味を加えた、四味食べくらべバージョンで勝負に出た! まずは、左下の塩味から。続いて左上の味噌味、そして右上のカレー味、最後に右下の醤油味と時計まわりに順に食べていきました。まぁ、四分の一ずつなので、だいたい三口四口くらいずつ。もうちょっとずつ食べたいなという気持ちもありますが、全部食べると結構お腹いっぱいになりますね。

 塩と味噌は、既に食べたことがあるので、気になるのは初めてのカレー味。これがなかなかいいんですね。牛肉の歯ごたえとカレーのスパイシーさがいい感じでマッチしてます。ご飯に合うので、もっと食べたい!という気分になりましたね。
 しかし、最後にノーマルな醤油味を食べると、「ああ、やっぱりコレだよなー」と思ってしまうわけです。これをまるまる一個ワシワシとかっこみてぇ! と言う欲望が湧き上がってくるのです。

 いや、もうそれは想定内。最初からそんな気持ちになるのは、食べる前からわかってました。三味の時だってそうだったもの。「牛肉どまん中」のバリエーションは、結局のところ、ノーマルの素晴らしさを再認識するための駅弁なのでは、とさえ考えてしまいますね。
 いや、塩も味噌もカレーも十分に美味しくて、四味を食べ比べるのも楽しくて、決して不満があるわけじゃないんですが、それでもやっぱりノーマルどまん中が食べたくなってしまう。それはどうしようもない事実なのですよ。

 そして、それがわかっているのに、この後にバリエーションが出ると、また食べてしまい、同じことを言ったりすることになるのだって、わかっているのです(笑)。

台湾/日本 鶏めし味くらべ(980円/台湾/A-0)

https://www.instagram.com/p/BsrhpqsDIW7/

はい。後半戦です。一部の実演が入れ替わりになります。気になる新規もあるんですが、そろそろ輸送も行っておくか、と輸送ブースを見に行くと、おお行列が。平日の10時半頃でしたが、階段の方まで列の伸びております。でも、よく見ると、あれ? それは「食べくらべ四大かにめし」の列だったんですね。テレビかなんかで大々的にやったのかな。すごい人気です。輸送の方は、ほとんど並ばずにブースに入れました。
 悩んだ末にチラシを手にした時から気になっていた「台湾/日本 鶏めし味くらべ」を購入。
 そして毎年のお楽しみ、菅原ぶどう園のぶどうジュースをいただきます。会場で飲む、これは本当に美味しいんだよなぁ。

 https://www.instagram.com/p/BsrXoRSDzXJ/

 さて、「台湾/日本 鶏めし味くらべ」。姫路のまねき食品が2017年に台北に駅弁店を開設したことを記念した駅弁のようです。海外の常設駅弁店はこれが初めてらしいですよ。
 台湾の排骨風鶏肉の唐揚げと、日本の鶏の照焼が半分づつということで、「台湾/日本 鶏めし味くらべ」なわけです。玉子も、台湾は煮玉子、日本は錦糸玉子と扱いが違うところも面白いですね。

 まずは日本の鶏の照焼から。うん、しっかりと歯ごたえのある鶏肉です。照り焼きとそぼろ、錦糸玉子の組み合わせって、日本の駅弁の鉄板ですよね。そしてご飯は、姫路駅えきそばの出し汁で炊いているそうですよ。安心して食べられる味です。
 そして、台湾パート。八角の効いた、いかにも台湾という味わいの唐揚げ。駅弁でこの味わいは新鮮でいいですねー。
 という感じで、両国を行ったり来たりしながら食べているとあっという間に、食べ終わってしまいますね。
 鶏肉のボリュームもなかなかなので、満足感がある駅弁でした。K点(千円)越えていないのも、今どき嬉しいです。

 

薩摩牛4%の奇跡 牛肉弁当(1500円/鹿児島県/C-3)

https://www.instagram.com/p/BspIJNjDgnR/
「新作ブランド牛肉対決」から「薩摩牛4%の奇跡 牛肉弁当」行ってみました。
品評会歴代受賞者の中から選抜された生産者が育てた黒毛和種、A5等級・BMS10番以上を最低条件とした超プレミアム最高級の牛肉、それが「4%の奇跡」!
その「4%の奇跡」を使い、鹿児島醤油と鹿児島伝統の調味料として使われる地酒「高砂の峰」から作った割下で甘辛い風味のすき焼きに仕上げた駅弁。なんか、もうその「Number」のスポーツルポのタイトルみたいな名前が気になってたんですよね(笑)。
うん、確かにこの肉美味いです。柔らかくて味が濃い。煮込まれたささがきゴボウの歯ごたえもよいです。
これは美味い。美味いけど、正直言って牛肉弁当ってみんな美味しいんだよなぁ。これがそんなスゴイ牛肉なのかどうか、よくわかんないんですよね、私くらいのレベルの舌だと。そういう意味で牛肉弁当って難しいなぁ。きっと「新作ブランド牛肉対決」の他の駅弁を食べてもこんな感想を持っちゃうような気がする。いや、ホント、美味しかったんですよ(笑)。

あと前半戦最終日ということで、今日までの「上州の朝がゆ」をまたリピートしてしまいました。うーん、やっぱりこれも旨い。

ゴジラ対ひっぱりだこ飯(1300円/兵庫県/A-4)

https://www.instagram.com/p/BsmfrG4j5F5/
 今年の大会のチラシを手にした時に、最も目を引いたのがこれでした。「ゴジラ対ひっぱりだこ飯」。いや、だって意味がわかりませんよ。なんでゴジラとひっぱりだこ飯が対決するんですか。ひっぱりだこって、そんなに巨大だったんですか。

 ひっぱりだこ飯は、食べる度にその完成度にうっとりしてしまう名弁ですが、食べ終わった後はいつも、壺の処理に困るんですよね。しっかりと作られてるので、どうも捨てるには忍びない。筆立てあたりが一般的な使い方でしょうけど、そんなに筆立て必要ないしなぁ。2017年には、壺が金色のバージョンを出してきまして、思わず飛びついて買ったんですが、金色となると、ノーマル以上に使いみちに困る(笑)。
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 まぁ、そんな風に後で困ることはわかってるんですけど、ゴジラバージョンの壺が出るとなると、買わないわけにはいかないじゃないですか。
 壺を蓋している紙には、ゴジラがタコを抱え込んで熱線を吐いているイラストが描かれています。まぁ、わかっていることですが、タコはゴジラに勝てそうにありませんね。

 紙を外すと、さらにゴジラの足形が描かれた内蓋があり、その下にはいつもの見慣れたひっぱりだこ飯、と思ったら、いつもは煮ダコのところが焼きダコ、そしてご飯の中に埋まっているお楽しみのタコ天ボールが、うずらの卵を煮たものに変わってます。「ゴジラの世界観をイメージした」から、というのがちょっとよくわかりませんが、焼きダコもうずらの卵も美味しかったので、よし!
 菜の花、椎茸、筍、人参などのたっぷりの具とタコ味のしみたご飯の旨さは、いつもどおり!

 んで、まぁ、この壺どうしようかなーと考えた末、やっぱり筆立てにしたのでした(笑)。
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