ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

ぶりかまめし(1100円/B-5/富山県)

 もしかすると僕が一番好きな駅弁と言ってもいいくらいです、これ。例年は実演は前半戦のみだったんですが、去年から後半も実演で参戦してくれて嬉しい限り。
 毎年、仲間とロマンスカーで駅弁を食べる、通称「ロマ弁」というイベントをやっているのですが、悩んだ末に今年は、「ぶりかまめし」と「峠の釜めし」のWかまで行きました。
http://instagram.com/p/x-jGaiDW0j/
骨まで食べられるほど柔らかく脂がのったボリュームたっぷりのぶりのかま煮とわさびご飯。山椒をふりかけると、また美味さがパワーアップ。一口食べる度にうっとりし、「ああ、おれはこれが好きなんだなぁ」としみじみ。ビールとの相性もバッチリ。日本酒でもよさそうだなぁ。今年は同じブースで「黒部名水クリームソース鰤照り丼」というのも出てたんですが、やっぱり僕はこっちを選びますよ。

峠の釜めし(1000円/D-1/群馬県)

いつも輸送時間には大行列の峠の釜めしが、今年は店内調理で参戦! 実演じゃなくて、京王百貨店のどっかで作っているらしいんですが、そのおかげで今年は個数は潤沢に用意されているというわけです。
長年人気がある駅弁は、やはりそれだけの価値があるということで、これまた食べるといつも納得するんですよね。鶏肉・ささがき牛蒡・椎茸・筍・ウズラの卵・グリーンピース・紅しょうが・栗、そしてアンズ。具が豊富で、ひとつひとつが美味しい。嬉しいのが、別添のプラスチック容器に入った漬物が、キュウリ、ごぼう、小ナス、小梅、わさび漬と充実していること。もうこれだけで、酒のつまみになっちゃうほどですよ。
http://instagram.com/p/x-jT5bjW07/
今年50回を迎える京王駅弁大会の第一回から出場している峠の釜めし。やっぱりロングセラーは強いです安定の美味さです。

抹茶ひつまぶし日本一弁当(1680円/C-3/愛知県)

 2008年に衝撃の登場を果たした「抹茶ひつまぶし日本一弁当」が今年は、第50回記念の特製どんぶり入りで参戦! そもそも別の茶碗に移して熱いお茶をかけるというルール違反みたいな駅弁なんですが、今回はどんぶり入りなので、そのままお茶がかけられる! とはいえ、やっぱり熱いお湯が必要というのは、駅弁として邪道なんですけどね(笑)。
 特製どんぶり付ということで、今大会では、うに弁当、あなごめしと並ぶ大行列。僕もどんぶり欲しいなぁと思いつつも、行列にビビってスルーしていたのですが、知り合いが並んで買うというのでついでにお願いし、ゲットできました。
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 相変わらず、冷えてもしっかり美味しい鰻です。んー、以前よりちょっと鰻の量が減ったような気がしないこともないですが、まぁ、十分な量ではありますね。最初はタレをかけてちょっと食べて、わさび、きざみのりで食べる第二段階は飛ばして(笑)、お茶漬けに進みます。付属の抹茶パウダーをふりかけ、熱湯を注ぎます。うんうん、これはお店で食べるのと同じ、立派なうな茶だ。そういう意味では、どんぶりが付いてこの値段というのは安いくらいですね。
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 あ、抹茶パウダーを全部かけるとけっこう濃いので、まずは半分くらいかけてから調整するほうがいいかも。

シウマイ弁当(800円/B-4/神奈川県)

 あの崎陽軒シウマイ弁当が、なんと実演で参戦! これは今大会におけるちょっとしたニュースでした。シウマイ弁当自体は、あちこちの駅やデパートで買うことが出来るんですが、出来たてを食べられる機会なんて、そうはありません。これは一度は買わなければ!

 せっかくの出来たてなので、持って帰ったら冷えてしまう。なので、屋上でいただくことにしました。ちなみに今年は屋上は工事中で、テーブルは撤去されてベンチが少しあるだけで、ちょっとさみしい状態なんですよね。せめて駅弁大会会期中くらいは、なんとかして欲しかったなぁ。
http://instagram.com/p/yBKl6HDW43/
 さて、できたてシウマイ弁当。ご飯とシウマイがほの温かいです。というか、それくらいで、あんまりできたて感はないんですよね。実演ブースを見ていると、シウマイは蒸してますが、それ以外は出来たおかずを詰めているだけだし、シウマイ自体も蒸してすぐに詰めるわけではないし。

 いや、このシウマイ弁当自体が冷えても美味しい作りになっているわけで、食べても何の文句もありません。むしろ、値段から見ても、おかずの充実度から見ても、全駅弁の中で最強じゃないかという思いは変わりません。素晴らしい駅弁ですよ、シウマイ弁当
 でも、その分、実演の意味はなかったのかなという気がしてなりません。むしろ、ご飯が温かい分、くっつき気味なのが気になりました。やっぱりこれ、冷えた方が美味しいのでは……。

 大好きなシウマイ弁当が京王駅弁大会に参戦してくれるのは嬉しいのですが、そのまま実演というのは、ちょっと意味がなかったのではないかと。どうせなら、2007年の「復刻シウマイ弁当」(昭和29年の最初のシウマイ弁当を復刻)のような、ここでしか食べられないシウマイ弁当にして欲しかったかな……。

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