ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

湖北のおはなし(1150円/B-6/滋賀県)

2007年に初登場し、その端正な弁面と味わいで我々の間では「駅弁の貴婦人」と呼ばれて愛されていた「湖北のおはなし」。昨年は出場がなく、寂しい思いをしましたが、今年はまさかの実演参戦! ま、はっきり言って、あんまり実演の意味はないタイプの駅弁なんですが、それでもやっぱり嬉しいじゃないですか。というわけで、満を持して最終日に購入しました。
http://instagram.com/p/yD_NIVjWyb/
この駅弁の何がいいかと言えば、おかずのひとつひとつのクオリティの高さ。すべてが丁寧に作られているんだな、と実感します。そういう意味では今年では「さなえばっちゃんのおこわ弁当」も同じような印象ですが、こちらの方が品数も多く、酒のつまみにもぴったりです。せっかくなのでビールでいただいたのですが、本当は日本酒ですね。常温かぬる燗の吟醸酒かなんかでいただくと最高ですよ。

これまでの輸送では、おこわは大粒の黒豆だったのですが、今回は栗でした。これも嬉しかったですね。あと季節によっては枝豆の時もあるらしいんですが、いつかはそれも食べてみたいものです。

隅っこにチョコンと入れられているサイコロの中身は飴。味はランダムらしいんですが、今回は醤油味でした。いや、これが意外なくらいに美味しくて、ちょっと得した気分になりました。

甲州かつサンド鶏(680円/B-6/山梨県)

最終日なので、「湖北のおはなし」にもうひとつ! ということでサブ弁として選んだのが甲州かつサンド。豚、牛、鶏とあるのですが、毎年食べ比べて見て、僕の好みに合ったのは鶏ですね。マヨネーズと柚子胡椒が添付されているんですが、これがチキンカツにすごく合うのですよ。
食べごたえも十分で、個人的には、森のいかめしよりもサブ弁としての魅力を感じています。
http://instagram.com/p/yD_SaPjWyh/
今年は、折りたたみのランチボックス(500円)や、なんと3000円もする「高原野菜とカツの弁当」なんてものも販売してました。3000円というのは、今大会最高値の駅弁ということになるのですが、実は特別仕様容器代が2000円らしいのです。しかもそれは缶。思わず、なんでこんなに高いんですか? と聞いてみたら「缶を300個特注で作ったら、すごく高くついちゃって~」と屈託なく言われました。じゃあ、しょうがないですね(笑)。しかし、その高価な3000円弁当が、毎日あっと言う間に完売してました。限定狙いのコレクター、おそるべし……。

 でも、本当は昨年出していた豚・鶏・牛の三種類が入った「まるごと甲州かつサンド」を売って欲しかったなぁ……。

あなごめし(1728円/B-7/広島県)

前半の実演では連日整理券争奪戦が繰り広げられていた宮島口駅の「あなごめし」。あまりの人気に、前半の実演はともかく、輸送になった後半でも手を出しかねていたのですが、昨日の最終日、閉会後の飲み会で、仲間から譲ってもらえて食べることができました。ああ、なんという幸運。
http://instagram.com/p/yGWmx2jW6k/
クラシカルな掛紙を外すと経木箱の中で、あなごがご飯を覆いつくしています。香ばしい香りとしっかりした歯ごたえ、そして濃密な旨味。穴子出汁で炊かれたご飯も美味ですね。冷めても十分に美味しいのですが、後半は電子レンジで温めてみたら、柔らかさと香りが増し、さらに美味さ倍増。実演で出来たてだったら、この味だったのかな。がんばって実演をゲットすればよかったかと、少し後悔しました。

奈良漬け、沢庵、ガリと三種類も漬物が付いているのも嬉しいところですね。

これならあの人気も当然ですね。今回が最初で最後の実演と言われていますが、ぜひまたお願いしたいです。

今大会のラスト弁となりましたが、正に有終の美を飾った感が。
ああ、いい大会でした!

2015年京王駅弁大会 個人的ベスト3

http://instagram.com/p/yEfkn7DW_8/
というわけで第50回駅弁大会、終了いたしました。今年は会場に行ったのは12日でのべ16回。購入したのは全20個。
こんな駅弁を購入いたしました。

鶏樽めし(1100円/C-3/秋田県
いか様弁当(900円/A-0/大阪府
いかめし(650円/C-7/北海道)
さなえばっちゃんのおこわ弁当(1000円/D-6/岩手県
酒肴弁当(1050円/A-0/神奈川県)
復幸炙りかきとうにめし(1300円/B-4/青森県
世界文化遺産 姫路城弁当 穴子重(1200円 B-5 兵庫県
ゲゲゲの鬼太郎丼(1200円/A-0/鳥取県)
鹿児島黒豚・黒牛 贅沢肉めし重 (1150円/A-6/鹿児島県
菜の花弁当(600円/A-0/千葉県)
柿の葉寿司ミックス(1030円/A-0/奈良県
いわしのほっかぶり寿司(1080円/B-6/北海道)
ぶりかまめし(1100円/B-5/富山県
峠の釜めし(1000円/D-1/群馬県
抹茶ひつまぶし日本一弁当(1680円/C-3/愛知県)
シウマイ弁当(800円/B-4/神奈川県)
うに弁当(1470円/A-3/岩手県
湖北のおはなし(1150円/B-6/滋賀県
甲州かつサンド鶏(680円/B-6/山梨県
あなごめし(1728円/B-7/広島県

そして個人的なベスト3は

1位:さなえばっちゃんのおこわ弁当 
http://instagram.com/p/xniW6vjW3p/
素朴でありながら、おこわもおかずも全てが美味しく、ああ、日本人でよかったなとしみじみ感じる弁当でした。


2位:復幸炙りかきとうにめし 
http://instagram.com/p/xvY1JKjW8-/
牡蠣・うに・いくらの3大スターの織りなす味の競演。特に牡蠣の凝縮された濃密な美味さにはうっとりしました。

3位:あなごめし 
http://instagram.com/p/yGWmx2jW6k/
あなごってこんなに美味いんだなぁ、と再確認させてくれました。お漬物が三種という気配りもうれしい。


昨年の盛り下がりでどうなることかと思いましたが、今年は実にいい大会でした。毎日会場に行くのが楽しくて、美味しい駅弁にもたくさん巡り会えました。

ありがとうございました!
また来年! 

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