ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

ロー協イベントを見ながら考えたこと

 ロフトプラスワンで8月7日に行われた「ローイベ第四弾 布面積最小値パート2(三和出版)写真集発売記念イベント」なるイベントを見てきました。
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 ロー協のイベントです。ロー協というのは、「日本ローレグ・ライズ協会」の略、つまりローレグやローライズが好きな女子の協会なのです。
昨年発足し、各出版社から続々と写真集は出るわ、一般誌にもグラビアが出るわで、かなり盛り上がってるんですね。
 で、すっかり忘れてたんですが、僕もロー協の名誉理事なのでした(笑)。

 イベントも今回で4回目。ロフトプラスワンはすし詰め満員御礼。しかも出演者も30人以上ということで、まぁ、人口密度が高い、高い。そして熱気もすごいんですよね。

 イベントの内容としては、ロー協から生まれたアイドルグループ「ローズヒップSS」のライブに、一鬼のこさんによる緊縛ショー、そして撮影タイムというもので、半裸の女の子が大量に登場してキャッキャウフフの3時間。
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 この女の子たちは、ロー協公式モデル、そしてその予備軍であるネクストガールと呼ばれているんですが、基本的に自分たちから「やりたい」と参加してる子なんですね。つまり、ほとんどの子が素人(モデル活動をしている子もいますが)。頼まれたわけでも、お金のためでもなく、もう自分から進んで、こんなあられもない格好をしてくれちゃってるんですね。
 なので実に楽しそうなのですよ。そしてアマチュアならではの、生々しいエロさがあるんですよね。女の子たち、あの格好で平気で客席をウロウロしてるし(笑)。
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 ロー協のプロデューサーは、あの三代目葵マリーさん。
 同じくマリーさんが関わっている「フェチフェス」なんかでも、非常に強く感じるんですが、とにかくこれらのイベント、アマチュア臭さがあるんですね。手作り感が強いというか、素人の初期衝動をすごく感じるんです。
 三代目葵マリーと言ったら、風俗やらAVやら、この業界に関わって20年以上というベテランですよ。エロのプロフェッショナルですよ。それなのに、このアマチュア臭さ。
 そして、そこがすごく面白いし魅力的なんですよね。

 考えてみれば、僕も19歳で編プロに入って、いきなり商業誌の仕事を始めているので、アマチュア時代があんまりなかったんですよ。ずっとプロとして書く仕事をやって来たんですね。でも、インディペンデントなものには、ずっと興味があって、特にここ最近はそうした活動に力を入れてます。そして出来るだけ、手作り感がある方が面白いなと思って、自分で焼いたDVDマガジンを作ったり、自分で製本までやるコピー誌を作ったり、そして自分でイベントで販売したり。
 楽しいです。そして、ちゃんと考えてやれば、これも十分に食っていけるビジネスモデルになるだろうな、と思いました。

 これからどんどん本やら雑誌やらDVDやらが売れなくなっていく時代になっていくと、こうしたアマチュアっぽい手作り感こそが重要になっていくなぁと実感しています。
 とくにエロは、その傾向が強くなっていくでしょうね。
 AVなんかは、あまり作り手の顔を見せない「製品」としての完成度の高い大量生産品と、手作り感の強い小規模制作品に、はっきりと分かれていくんじゃないかと思います。
 そのどちらが正しいというのではなく、それぞれが伸びていくのが健全な状態なわけですが、その間のどっちつかずのスタンスのものは、どんどん淘汰されていくでしょうね。
 今年後半から来年にかけては、そうした動きが激しくなりそうな気がします。

 そんなことを「ロー協」イベントを見ながら考えました。
 願わくば、ロー協もフェチフェスも、いつまでもアマチュア臭さを残していって欲しいなぁ。

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