ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

悩ましい手帳2

 8月4日の日記で書いたようにメモは使わないからと、わざわざメモポケッツを買ったモールスキンですが、結局その直後にルードノート(横罫線入り)を買っちゃいました。片岡義男「文房具を買いに」を読んじゃったからというのが大きいですね。高校生の頃はかなりハマった片岡義男ですが、やっぱりかっこいい文章書きますね、この人。もはやどこにもなくなってしまった古きよき幻想のアメリカを感じさせてくれるんですよね。現実のアメリカには、あんまり興味ないんだけど、片岡義男の書くアメリカは素敵だと思うなぁ。
 で、この本では冒頭にいきなりモールスキンを取り上げてるんですよ。
「一冊を二年も三年も使うようでは、この手帳の良さを生かしきることができないはずだから。一年で十二冊。十二冊の黒い表紙のモールスキンのページに、自分の筆跡でびっしりと書き込まれたさまざまな事柄が、自分にとっての一年なのだ。その十二冊のなかに、その年の自分がいる。少なくともその痕跡くらいは、どのページにも雄弁に残っている」という表記にやられました。
 ううむ、僕も一月に一冊を使い倒してみたい。アイディアを書き込んで行きたい。もういてもたってもいられなくなって、池袋の東急ハンズに買いに行きました、モールスキン。でも、僕の欲しいポケットサイズのルードノートは売り切れ。今、人気あるんですよね、モールスキン。なんとかロフトでゲットしましたが。

 で、使い始めてモールスキンの意外なメリットに気づきました。僕がメモや手帳を使う時に永遠の悩みがあったのですよ。それが筆記具。パッとメモしたい時に筆記用具がないことが多いんです。筆記用具はメモと一体化させておきたい。でも、ペンホルダーって使いづらいんですよね。小さい手帳のペンホルダーは細くて書きづらいペンしか入らないし。クリップでつけるペンホルダーなんてのもあるけど、ゴツくて邪魔。
 ところがモールスキンはその特徴であるラバーバンドで、ページをとめておけるのです。ページの間に物を挟んでも落ちないのです。つまり、ページの間にボールペンを挟んでおけばいいのです。もちろんボールペンの軸の分、ふくらんでしまうのですが、細めのボールペンなら十分、許容範囲。もともとどんどん使い終えていく目的のノートですから、それで表紙が少々曲がっても気にしない、気にしない。さらに、今書いているページにボールペンをはさんでおけば、しおり代わりにパッと開けます。
 こうした使い方を発見してから、僕はモールスキンを手放せなくなりました。ええ、もう何でもかんでもメモしております。

 まぁ、ねぇ、僕の場合、書いてあるメモが「V誌 袋とじ企画で用意するもの オナニー(衣装、バイブ、ローター)、女体盛り(おにぎり、からあげ、キューリ)」とか「上大岡 ヘルス『C』40分1400円 茶髪スレンダー、20代前半? スナックの若ママ風、スレンダーだが出るべきところは出ている。服を脱ぐとシャワー前にいきなりキス、乳首舐め。上手い」なんてことばかり書いてあって、片岡義男的世界とは程遠いところがトホホなんですけどね。

 8月7日から使い始めて、一ヶ月以上たちますが、まだ半分もページが残ってます。なかなか一ヶ月に一冊というのは難しいなぁ。でも頑張ってみよう。

Amazon 【最大70%OFF】ミュージックセール