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ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

映画「デビルマン」見ちゃいましたよ

映画

 いや、ホント、ごめんなさい。あんまり酷評だらけなんで、「どれどれ、どれだけ酷いものか見てみようか」と平日の午前から見に行ってきちゃいましたよ、映画「デビルマン」。
 すごいんですよ、酷評の嵐。特にネットで。2ちゃんはもちろん、Yahoo!ムービーでも、祭り状態。毎日新聞や、朝日新聞でも叩かれてるし。様々な映画評サイトでも「ポスターだけはいい映画」だの、「すべてにおいて徹底できない映画」とボロクソ。
 でも、こんなに叩かれていると、どれほど酷いのか見て見たいと思っちゃうでしょ。もしかしてカルト映画? なんてことも思っちゃうでしょ。つい、行ってきちゃいましたよ。滅多に映画館に足を運ばないワタクシが。ま、熱狂的な永井豪ファンだってこともあるんですけどね(ただし80年代までの作品に限定…)。多くの方と同じように少年時代に原作「デビルマン」読んで衝撃受けたクチだし。

 結論からいうとですね、ひどい映画でした。あらゆる面で安っぽく、完成度が低いのですよ。Vシネマか、月曜ドラマランドとか、TV版の仮面ライダー*1見てるみたいでした。んで、戦闘シーンになるとプレステのゲームなんですよ。それもムービーシーンじゃなくてゲーム画面レベルね。どこに10億かけてんだろ? ボブ・サップとか小林幸子のギャラですかね。
 とにかく、説明不足なんですね。例えば、どうして主人公の明と川本という女の子だけが、デーモンと合体しても人間の心を失わずにデビルマンになれたのか、とか、明に戦いで勝ったはずにシレーヌはどこへ行っちゃったのかとか、なんで明は了と闘わねばならないと思ったのか、とか、理由とか原因というものがことごとく欠けてるんですね。たぶん、ものすごく編集でカットしたんでしょうね。
 あと、気になったのがデーモンの弱さ。だって、デーモンなのに銃とか刀で闘うんですよ。それって、ただの顔が醜い人ってことじゃないですか。あ、登場するほどんどのデーモンは顔とか腕とかしか変身しません。予算の都合でしょうが。デーモンのアジトを人間のデーモン特捜隊が襲うシーンなんて、デーモン無抵抗ですよ。無抵抗のまま、わざわざ出てきて射殺されてますよ。コニシキもデーモン役で出てきて、「デーモンバンザイ」って言いながら射殺されるんですが、最後まで人間の姿のまま。デーモンってのは、ちょっと顔や形が違う人って解釈なんでしょうね。つまり、あれです。デーモンであっても差別はいけないよってのがテーマなんですよ、きっと。ちょっとぐらいデーモンでも、それは大切な個性ですから、外見で判断しちゃいけませんよって。
 だいたい、デーモンって、この映画の中でほとんど何もしてないでしょ。カフェで暴れてたくらい。あとは人間が勝手に殺しあったりして滅亡しちゃったと。原作ではサタンである飛鳥了が、人間を疑心暗鬼に追い込んだ結果、魔女狩り状態へと暴走しちゃうんだけど、そういうシーンもないし。んー、デーモン、悪くないよ、ホント。
 そんな風にアラを探していくと、いくらでもある映画です。ココとか、ココを見ていただければ、たくさん指摘されてますんで。
 ただ、ああいうサイトとか、掲示板での酷評の嵐を見ていると、僕のように自分の目で確かめたいという気持ちになっちゃうと思うんですよ。でもね、やめといた方がいいです。ああいうサイトでのツッコミはそれ自体が芸になってるんですけど、実際に見るとただ稚拙なだけですから、面白くもなんともありません。カルト映画でもバカ映画でもありませんから。寒いだけなんです。本当です。

 それにしても、永井豪作品の映像化って、ことごとく酷いのは何故なんでしょうか? 今年に入ってからだけでも、ファンから酷評されまくった「けっこう仮面」とか、賛否両論だったけど不入りで制作会社が潰れた「キューティーハニー」とか、そんなのばっか。漫画でも、他の作家が描いたリメイク(「けっこう仮面ピーチ」とか)も、そして本人が描いてる続編(「ハレンチゴルファー十兵衛」とか)も、酷いですしねぇ。
 僕らは一度、豪ちゃんのことを忘れてしまった方がいいのかもしれない。10年くらい封印してしまった方がいいのかもしれない。このまま永井豪の評価が落ちていくのを、僕は見たくないのですよ。

 でも、僕、富永愛のシレーヌのポスターはエロくて好きですよ。

*1:僕は平成仮面ライダーって、評価してないもんで…。スーパー戦隊シリーズは好きだけど

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