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ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

日本一の接待番組「タモリ倶楽部」

 故ナンシー関が、「接待番組」と名づけた一群のテレビ番組があります。視聴者よりも出演しているタレントを喜ばせるためにつくられたとしか思えない番組のことですね。豪華な旅とかショッピングとかグルメとかトローリングとか、あとどうでもいいような自慢話をみんなで熱心に聞いてあげるというのも、接待ですね。ナンシーさんは、昔、加山雄三主演のドラマなんかも接待番組だと看破してましたねぇ。

 僕が今、一番接待度が高い番組だと思うのが、おなじみ流浪の番組「タモリ倶楽部」です。ここ1〜2年の「タモリ倶楽部」の暴走っぷりはスゴイです。もともとお笑い芸人とB級文化人が、すごく下らない企画をダラダラやるという番組でしたが、そこには「こんなバカなことやってまーす」という姿勢があったわけです。しかし、最近の「タモリ倶楽部」は完全に視聴者を置いてきぼりにしています。番組からは「なんとかタモさんに喜んでいただこう!」という思いしか伝わってこないのです。もしかしたら、タモリはそろそろ「タモリ倶楽部」を降りるとゴネていて、それを引き止めるためかもしれません。

 まぁ普通は、そうした接待の匂いが感じられような番組は視聴者にとっては不快なものにしかならないのですが、接待される人がタモリであることで、その方向性は異常なものになっています。
 なにしろタモさんに喜んでいただける企画といえば、「地図」です。地図マニアを自称するタモさんですからね、例えば2003年12月16日放映分では地図出版の名門・人文社の見学ですよ。古地図コレクションや地図製作の現場を見るタモさんの嬉しそうなこと。ちなみに先週の放映も鳥瞰図制作会社の見学で、タモさん終始笑顔でした。
 その他に、鉄道も好きなタモさんですから、鉄道関係も企画も多いですね。同じく鉄道マニアの原田芳雄と酒を飲みながら鉄道のビデオを延々と見るなんて回もありました(空耳アワーの時間を短縮するほど盛り上がってました)。あと「貨物時刻表でダイヤを確認しよう」「鉄道のダイナミックな走りを並走で満喫しよう!!」なんて回もありましたよ。
 さらにディープなのが、高速道路が合流するポイントである「ジャンクション」を鑑賞するという回。もはや一般人のついていけるレベルではありません。
 町工場の技術を見学するというのもタモさん、お好きな模様。それも吸盤の工場とか行くんだからディープ極まりないです。「吸盤の素朴な疑問に答えます」とか言われてもなぁ。金属加工の工場で研磨に挑戦ってのもありましたねぇ。まぁ、だいたいタモさん器用なんで、上手にこなして「タモさん、さすが!」とみんなに賞賛されて、その辺も接待度高し。

 一番楽しそうだったのが、八百屋さんで、野菜だけでタモリがつまみをつくり、みんなで酒を飲みながら味わうという回。「美味い」「さすが」を連発されて、もうタモさん最高に嬉しそうでした。いや、本当に美味そうなんですけどね。

 てなわけで、今週はタモリにどんな接待をするのか見逃せない「タモリ倶楽部」なのであります。ある意味で、テレビ番組のなにかの限界に挑戦しているような気もします。
 しかし、僕はちゃんとした会社の営業とか経験ないんですが、こういう風に一筋縄で行かない趣味の方の接待って、結構あるんでしょうねぇ。俗っぽい趣味の人、接待するほうが楽なんだろうなぁ。

 ちなみに今回はファンサイト「タモリ倶楽部のへや」を参考にさせていただきました。ここのデータ量、すげえです。

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