ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

哀愁のウィスキー

rioysd2005-06-19

 近所の酒屋が移転して新装開店したんで覗きに行くと、おお、焼酎が充実している。と、いうか、焼酎ばっかり。日本酒やワインよりも焼酎が圧倒的に幅を利かせています。ついこの間まで、日本酒の地酒はあっても地方の焼酎はなかなか置いてないんだよなぁと嘆いていたのが嘘のようです。ま、僕はもともと焼酎好きなんで、嬉しいっちゃ嬉しいんですけどね。
 でも、その焼酎ブームの影でちょっと寂しいのが、ウィスキーの衰退ですよ。気がつくとウィスキーって、ずいぶんマイナーなお酒になっちゃってるんですよね。昔はスナックでも寿司屋でも、ボトルといったらウィスキーでしたよね。僕は行きつけの飲み屋って持ってないもんで、ボトルって入れた経験がないんですけど、今はほとんど焼酎なんですってね。ボトル入れるっていったら、サントリーのダルマとかって印象があるんですけど、それだいぶ昔の印象なんだろうなぁ。新装開店した酒屋でも、ウィスキーのコーナーの種類の少ないこと。なんか悲しくなりますよ。
 僕らが酒を飲み始めた高校生の頃は、まだまだウィスキーの時代でしたね。でもちゃんとしたウィスキーなんて飲めなくて、コブラとかQとかNEWSとか、そういう名前のウィスキー飲んでました。あれ、途中で酒税が改定されてウィスキーじゃない種別、確かスピリッツとかの扱いにされちゃったような。それでも、家飲みとか友達の家に集まって飲む時はそうしたウィスキーが基本でした。最初は水割りで飲んで、段々酔っ払って面倒くさくなってくると、ストレートで飲む、みたいなスタイル。日曜日とかモデルプランツの最初のドラマーのKの家に午前中から集まって、NEWSを飲むまくってた高校生時代が懐かしいなぁ。飲んだボトルを並べていったら、すごい列になっちゃったんだよなぁ。
 未だに僕は基本はウィスキーという気分が抜けません。家で飲むときの黄金パターンは、まずビール(サッポロ黒ラベル大瓶)飲んで、その後に缶チューハイ(カロリの350ml缶が多い)、その後は焼酎のロックを一杯、あるいはラムのロック。そして締めはいつもウィスキーの水割り、それからウィスキーのロックを寝るまで。ウィスキー飲まないとなんか落ち着かない。出張など行くときは必ずスキットルにウィスキー詰めて携帯してっちゃいます。若い頃に親しんでいたせいか、一番しっくりくる味なんですよね。
 そういうわりには、あんまり銘柄にはこだわらないんですけどね。サントリーでもニッカでも、バランタインでもティーチャーズでもフェイマスグラウスでもいいですよ。なんでもいいから家ではウィスキーだけは切らしたくない。
 美味しいんだけどな、ウィスキー。僕が好きなのは水割りにして、アンゴスチェラビターをチョロっと垂らす。アンゴスチェラビターってのはラムベースにりんどうの根の植物エキスを配した薬用酒なんですが、とてもいい香りがして、水割りがグッと複雑で奥行きの深い味わいになりますよ。一本2千円弱ですが、トッピング用なんでずいぶん長持ちしますからお得です。
 しかし、こんなに短期間で衰退してしまったお酒というのも珍しいような気がします、ウィスキー。今、酒を飲み始める若い子はウィスキーなんかとは無縁なのかなぁ。寂しいなぁ。

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