ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

カレーラーメンの時代

 僕の事務所「ステレオタイプ」のある高田馬場は、非常に飲食店の生存競争が熾烈なところで、新しい店がボコボコできては、バタバタと潰れてます。特に目立つのがラーメン屋。いや、もう、本当に出来ては潰れ、出来ては潰れですよ。なぜか「スレテオタイプ」御用達のラーメン屋って潰れちゃうんだよなぁ、「風来坊」とか「ぶろんそん」とか…。
 別にラーメンマニアというわけじゃないんですけど、新しいラーメン屋が出来ると、なーんか、つい入っちゃうんですよね。
 で、先日、明治通りに出来た「実乃和(みのわ)」って店に行ってみたんですよ。オープンしたのは3月ごろらしいんですけど、明治通りの方まではあまり行かないもんで、見落としてました。
 この「実乃和」、ちょっと珍しくてカレーラーメン専門店なんですね。もともと青山で人気を博していた店の、暖簾分け店のようです。とりあえず普通のカレーラーメン750円を食べてみました。マイルドでとろみのあるカレースープと、もちもちした麺、そして豚しゃぶと青ネギのみのシンプルな具は、なかなかのコンビネーション。美味かったです。店内には、なぜか昭和の雑誌がいっぱいあったりして。僕は1979年の少年サンデー読んでました。「青春動物園ズウ」とか「おやこ刑事」とか懐かしいなぁ。貴重な雑誌ですから、食べながら読むのは遠慮しときました(笑)。ただでさえカレー汁飛びそうだし。

 しかし、前から不思議に思ってたんですけど、なんでカレーラーメンってマイナーなんでしょうね。カレーとラーメンって今や日本の二大国民食じゃないですか。そしてカレー味って、あらゆる料理に応用されてるじゃないですか。カレーパンとかカレーまんとかカレー焼きそばとかカレースパゲティとか。カレー南蛮やカレーうどんなんかは古くからの定番メニューだし。カレーとラーメンが合わないからだ、という意見もあるでしょうが、カップヌードルのカレー味は超ロングセラーじゃないですか。不思議なのは、カップヌードルのカレー味だけが定着してることなんですよね。他のカップラーメンでもカレー味は続かないのに。ようするに日本におけるカレーラーメンというのは、カップヌードルカレー味なんですよね。
 でも調べてみるとカレーラーメンを出す店、けっこうあるんです。Qタローさんのサイト「Qタローのラーメン情報室」には「カレーラーメンを求めて」というコーナーがありまして、ここでは関東エリアだけで50杯以上のカレーラーメンが紹介されてます。結構あるもんだなぁ、カレーラーメン
シロコブゾウムシさんの「カレーラーメン研究会」によれば、北海道苫小牧の「味の大王」は1965年からカレーラーメンを出していて元祖カレーラーメンを名乗っているそうですし、高田馬場の「実乃和」の本家にあたる千葉の実之和食堂は、なんと1953年からカレーラーメンに挑戦していたとか。歴史も古いぞ、カレーラーメン

 その「カレーラーメン研究会」にあった言葉ですけど、「カレーとラーメンどっちが好きって、トウチャンとカアチャンどっちが好きって聞いてるようなもんだ」。全くその通りですねぇ。僕はもちろん両方好きですとも! んで、カレーラーメンには絶対ライスつけて欲しいですね。麺をライスにのっけて食べるのもいいし、麺を食べ終わったあと、ライスにカレースープをかけて食べるのもいい。ちなみに僕はスプーンにライスをのっけて、スープに浸して食べるのが好きです。

 もっと定着しないかなー、カレーラーメン。特にこれからの季節、美味しいですよ。

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