ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

「電動のメリークリスマス2」レポート

 というわけで、無事「電動のメリークリスマス2」終了いたしました。たくさんのご来場ありがとうございました。このblogの更新が滞ってたのは、ま、年末進行でバタバタしているせいもあるのですが、「電メリ」で死んだ死んだ! という理由もあったのですよ。なにしろですね、トータルで14時間のイベント。リハーサルもありますから、僕が会場入りしたのは10日の午前11時、そしてイベントが終わって会場を後にしたのが11日の午前6時過ぎ! 実に19時間もLIVE INN ROSAにこもってたんですね。
 今回は9組のバンドが出演する第一部、オトナの文化祭をイメージしたオールナイトの第二部という二部構成にしまして、僕は第一部ではモデルプランツとして出演、そして第二部ではリオ・ブラボーとして司会と演奏で出演したのでした。
 そもそも、この「電動のメリークリスマス」は昨年、モデルプランツが結成20周年を迎えるのを記念したイベントとして開催されまして、それが盛り上がったもんで、今年もやろうという話になったわけです。一部ではモデルプランツ主催の「電動のメリークリスマス2」という紹介のされかたもしてましたけど、基本的にはROSAの阪内さんと、スカイフィッシャーの中山君、そして僕の3人で企画しているイベントなんですね。で、特に今回は、第一部は阪内さん、第二部は僕がプロデュースした感じでした。なので、前回と違って第一部は僕と面識のないバンドも多かったんですよね。みんな面白かったけど。ただ、動員的にはFLOPPYがダントツで、会場の前の方を全部FLOPPYファンが占拠していたので、ちょっと不思議なムードでしたね。僕らの本拠地なのにアウェーみたいな(笑)。いや、でも、ちゃんと最初から他のバンドも聴いててくれてたから、いい子たちだなぁ、と思ったけど。
 ただ、まぁ、さすがにFLOPPYが終わったら、ほとんど帰っちゃって、トリの僕らの頃が一番客が少ないという事態になってましたが(笑)。でも、その分、アウェー感が無くなって盛り上がれましたが。
 モデルプランツは、11月の「ハッチャキタウン」後にドラマーの健二君が急遽脱退してしまったのですけれど、ヘルプにお願いした鈴木友行君が実に素晴らしくて、ここ数年で一番いい演奏が出来たような気がします。やっててすごく気持ちよかった! お客さんも踊り狂ってくれましたし。
以下第一部の感想をつらつらと。
●ヤング100Vは、前回と同じくトップバッターをお願いしました。本当にいいバンドだなぁ、ヤング。見栄えがいいというか、キャラが立ちまくり。ああいうグイグイと客をひきつけるようなパフォーマンスに憧れますよ。茶谷君にMCのテクを学びたいです。
●高速☆イデンシ。大阪のテクノ歌謡(?)バンド。可愛らしい曲と演奏。きっかけがあればブレイクしそう。でも、関西人がみんなしゃべりが上手いわけじゃないんだなと思いました(笑)。
●スカイフィッシャー。新編成になってから、グッとかっこよくなった。モロにNYディスコパンク路線。実はモデルプランツもああいう感じにしたいと思ってたのに、先を越されて悔しい(笑)。
●miami on da ladyはmiamiとHONDALADYの合体ユニット。いきなり4人でのラップで驚かされましたよ。ピエール瀧とかスチャダラ・アニ的な感じのDieちゃんのラップ最高。MCでのグダグダっぷりもすごい。なんつーか、仲良しグループ交際みたいなムードで微笑ましいんですが、miamiファンとしては、ここは嫉妬して怒るべきか(笑)。
水中、それは苦しい。実は初見。アコースティックギターにバイオリンにドラムという編成なのに音圧がすごくてパンク。で、最高にくだらない歌詞。水不足〜っ。
●Kampec Dolores。ハンガリーからのゲスト。ああ、東欧だなぁと思う音。さすがに上手くて聴いてて気持ちがいいです。ずいぶん年上に見えたけど、実は僕らとあまり変わらない可能性もあり(笑)。
●FLOPPY。この日、一番ピコピコしてました。FLOPPYファンがもっと踊り狂うのかと思ったら、結構おとなしかったのが意外。来生たかおの「夢の途中」カバーしてましたね。
あがた森魚+MarblingBilly。やっぱね、あがたさんの声が強力。唯一無二。「ウィンター・バス・ストップ」とか「サブマリン」とかヴァージンVS時代の曲もやってくれたのが嬉しかった。
 さて、モデルプランツで完全燃焼しているのに、そのまま第二部のサウンドチェックですよ。この時点で1時間押し。やばいっ。第二部は僕が仕切らなくちゃいけない。もうね、ずっと時間のことばかり気になっちゃってるんですよ。出演者が多い分、少しずつでも押すと、終演時間が飛んでもないことになっちゃう! だから、もうみなさんのステージも、「ちゃんと時間通りに終わってね。絶対に時間オーバーするんじゃねぇぞ。なんなら早く終わってくれないかなぁ」なんて思って見てるわけですから、全然楽しめないのですよ。そしてトリのリオ・ブラボーのステージの時には、もう疲労の極みにありまして、まったくもって不調でございました。リオ・ブラボーとしては、今までで一番出来が悪いライブとなっちゃいましたね。ゆる〜いノリが売りのリオブラなのに、僕にその余裕がなかった。相方のぶらさん、ゲストで出てくださったみなさま、そしてお客様、申し訳ございませんでした。とにかくメニューを詰め込みすぎましたよ。
 とはいえ、イベント的には「ゆる〜いノリのオトナの文化祭」という狙いはバッチリで、みなさんかなり楽しんでいただけたようで。ステージを見たい人は見る、酒飲みたい人は飲む、買い物したい人は買い物する、と好き勝手に楽しめるオールナイトイベント。岩手からやってきたサブカル酒蔵・喜久盛酒造は藤原組長とコラボした吟醸純米酒「藤原酒」と高橋ヨシキがラベルをデザインした純米原酒「タクシードライバー」を売りまくり、露出過多なコスチュームの電メリガールズはシャンパンやらウォッカをショット対決で飲ませまくり、泥酔者続出。こんなに泥酔者が出るライブハウスのイベントってどうなんですかというほど、みなさん酔っ払いまくってくださいました。
 ステージの方も素晴らしかったですよ。社会派(?)茶谷恒治&オメガトライブクラフトワークメドレー(?)で幕を開けて、とり・みきおおひなたごうのザ・ベストに続きます。おおひなたさん、すげえ唄が上手くてびっくり。第二部出演者の中でベストボーカリストだったのではないでしょうか。そして秋田小町なコスチュームで登場した純喫茶マイアミ。無駄にテンション高くて可愛いかった〜。んで、ここで中野メカノ中野店長による秘蔵映像公開。Pモデルやらソフトバレエやら筋少の「ドリフター」やら戸川純の「バージンブルース」やら。思わず踊り出す人、続出。そして、この人はやっぱ独自の世界を持っているなぁといつも感心する成瀬晃一ソロ。さぁ、出ましたよ、関西からやってきた下品王・佐伯誠之助! 大ウケですよ。深夜に酔っ払った状態でこれ見たら死ぬほど笑うしかないじゃないですか。映像との見事なシンクロで魅せるY&M☆O、昨年に続きド迫力のボーカルを聴かせる山本直樹。さぁ、最後は僕たちリオ・ブラボーWith吉田戦車けらえいこ! 吉田さんはリオ・ブラボーにヤング100Vの柏原大地をベースに加えたトリオをバックに「大巨獣ガッパ」を熱唱! マジにカッコよかったんだから! 吉田戦車けらえいこがナレーションに参加した「銀河漂流バイファム」なんてのもやりましたね。フィナーレとして、出演者総出演で山下達郎の「クリスマスイブ」を合唱なんてオマケもありました。
 終了は予定を大幅にオーバーして6時過ぎ。反省点は山ほどありましたが、上手く次回につなげられればいいなと思います。特に今回の第二部の「ゆる〜いオトナの文化祭」的なノリのイベント、もっとやりたいですねぇ。

 

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