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ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

「テツはこう乗る 鉄ちゃん気分の鉄道旅」(野田隆 光文社新書)

 ますますマニア番組化していく「タモリ倶楽部」ですが、あの番組のいいところは、マニアの過剰さを笑っても、決して馬鹿にしていないところですね。むしろ畏敬の念を持って接している。タモリ自身が重度のマニア気質ということが大きいんでしょうが、他の同種の番組が、どこか後味の悪さを感じさせるのと違って、愛があるんですよね。マニアに対する愛が。で、その「タモリ倶楽部」で最も取り上げられる回数が多いと思われるのが「鉄道マニア」の世界。ある意味でマニアの王道。まぁ、単にタモリが鉄道マニアなんだからだろうけど。
 最近「テツはこう乗る 鉄ちゃん気分の鉄道旅」なんて本が出ました。鉄道マニア入門書といいますか、鉄道マニアって、鉄道の何をどう楽しんでいるのかを書いた本なんですね。「テツはロングシートが嫌い」とか「テツはジョイント音にむせび泣く」とか「テツは完乗する生き物だ」とか「新幹線を認めないテツもいる」とか(ブルートレインに乗ると)「テツはやることが多すぎて徹夜する」とか、賞タイトルを見ているだけで、鉄道マニアの喜びがひしひしと伝わってきます。マニアが自分の好きなことについて嬉しそうに語っている姿って、本当に楽しそうで好きなんですよ。まぁ、僕は駅弁が好きでも、別に本場の駅に行って食べたいとは、ちっとも思わないほど鉄分(鉄道マニア素質)の低い人間なので、この本を読んだからといって鉄道にハマることはなかったのですが、あの世界に対してはグッと親しみがわきました。
 興味を持ったのが、この本では鉄道マニアを「テツ」という表現で語っていること。おたくがオタクという表記になってポップ化したみたいに、テツという呼び名で定着すると、このディープなマニア世界も、一般化していくんじゃないかなと。漫画「鉄子の旅」のヒットとか、「タモリ倶楽部」とか、テツ啓蒙運動は少しずつ進んでいるような気がします。たぶん、この本もそうした目的で書かれたんでしょうけどね。
 そもそも男の子って、幼少時は必ず、電車・新幹線にハマりますからね。ウチのムスコも一時期は新幹線の話しかしなかった。みんな鉄分は潜在的に持ってるわけですよ。なんかのきっかけで、みんなが目覚めちゃったりすると、テツブームが来ちゃうかもしれないなぁ。いや、可能性は高いですよ、マジに。

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