ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

セックスを愛で語るな

 今朝の「スッキリ!!」で、少女漫画の性描写についての小特集をやっていました。興味深かったのは、司会の加藤浩次は「このくらいいいじゃないですか」といい、レポーターたちも割と容認的なコメントをしていたのに、レディコミ出身で性描写をガンガン描いてきた、さかもと未明さんの方が否定的なコメントを出していたこと。なんとなくアダルト業界寄りなイメージのあるテリー伊藤も、否定派っぽい。アダルト系の人の方が問題視してたんですね。
 んで、僕も実は少女漫画の性描写については否定派だったりします。だって「愛情表現の結果としての正当な行為」として綺麗に描いちゃうことが多いでしょ、少女漫画のセックスは。でも、本当はそんな単純なもんじゃないでしょ、セックスって。
 例え女の子自身がそう思ってるとしても、その相手になる若い男の子は、この時期は愛情なんかよりも性欲でしょう。口では「愛してるから、したいんだ」とか、上手いこと言うだろうけどさ。
 恋愛感情の奴隷といっても過言ではないこの年頃の女の子たちって「おれのこと、好きなんだろ」って迫られちゃったら、断れないと思うんですよね。「セックスは愛」とかの綺麗ごとを擦り込まれていたら、なおさら。
 いや、ま、セックスだけならともかく、「愛してるから生中出し」とか「おれのこと好きならアナルファック」とか「いつも見ていたいからエロ写メ撮らして」とか、そうなっていくんじゃないかなと。
 若い頃から経験豊富だった女の子たちに話を聞くと、その行為自体に快感を感じていたという子は少ないんですよね。相手が喜ぶから、色々やったって子がほとんど。相手を喜ばせたい、相手に嫌われたくない、その一心で色々やっちゃったりするんですよ。
 今、ネットにたくさんのエロ写メが流出してるじゃないですか。その大半が中高生と思われる女の子たちのものなんですよ。中高生の女の子がニッコリ笑ってまんこ晒してる写真が、ネットに大量に溢れてるの。すごい時代ですよ。いわゆる「女神」として自分で掲示板なんかに貼る子もいるけれど、恐らくほとんどは彼氏や元彼から流出してるみたいなんですよね。本人が知らないうちに自分の無修正ヌードがネットを通じて日本中に(世界中に)バラまかれてる。「へっへっへ、この写真をバラまかれたくなかったら、いうことを聞くんだ」なんてSM小説とかで脅迫のネタにされてたようなことが、現実にすごい数で行われてるわけですよ。いや、もちろんSM小説好きとしては、そのシチュエーションを想像すると大変興奮しちゃいますけどね(笑)。
 少し、考えが飛躍しちゃってるかもしれないけど、これも「愛至上主義」の弊害じゃないかなと思うんですよね。
 性体験の低年齢化を防ぎたいというなら、まず「セックスは愛情表現の結果としての正当な行為だから恥ずかしいことじゃない」なんて綺麗ごとを言うことを止めるべきではないかと思うのですよ。
 いっそセックスはいやらしいこと! 愛とは関係ない! ダメ、絶対! てな風潮にした方がいいんじゃないかなぁ。
 でも、昔の少年漫画的なエッチな感じは残してもいいとは思う。愛とかそういうものは切り離して単に性への好奇心だけで成り立ってるようなヤツ。セックスにはつながらないエッチ描写。単に僕がその路線が好きだからそう思うだけなんですけどね(笑)。
 
 

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