ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

「恥泪の脱糞娘 白瀬あいみ」と、その他のこと。


 先日、レビュー仕事で見て、そのあまりの素晴らしさに感動したのが「恥泪の脱糞娘 白瀬あいみ」(シネマジック)でした。いや、ま、作品的というよりも、個人的な趣味にストライクだったもので。おお、これぞ僕の見たかったSMビデオ! と思いましたね。詳しくは「Webスナイパー」に書いた原稿を参照していただきたい。絶賛しまくっております。

 実は、なんか最近はAVを評価する軸というのが、自分でもよくわからなくなってきていて、作品としてどうのこうのいうことには消極的になっています。僕らライターが「面白い」と思うものと、ユーザーの購入意欲とか反応のギャップがあまりにもありすぎて、「AVライターって何なんだろう」と、今さらながら考え込んでいます。
 実は個人的にもドキュメンタリーとかドラマとか、そういった作品として「面白い」ものに対しての興味が薄れてきちゃってるんですよね。
 ですので、最近、自分のライターとしての興味は、作品うんぬんではなく、AVやエロ雑誌やネットなど、すべてを含めたエロメディアの、メディアとしての性質の変化といったところに移ってきています。拙著「エロの敵」でも書いたことなのですが、アダルトメディアというのは、非常に周囲の状況によって表現(内容)が影響を受けやすいんですね。規制の変化、販売形態の変化、収録メディアの変化。そうした状況の変化をモロに受けて内容がどんどん変わっていく。他のジャンルでも、当然そうした影響というものはあるんですが、アダルトほど如実に影響がはっきりと見えるものは少ないんじゃないかなと。そこが面白くて興味深いんですね。
 そういう、少し距離をおいて大局的にAVと接していると、個人的に見たいAVというのは非常に実用的な方面のものばかりになってきました。うちの事務所には毎日サンプルDVDが届くわけですが、「お、これ見たいな」と思って自分がピックアップするのはベタベタな作品ばかりなんですよね。メーカーで言うとレアルワークスとムーディーズが多かったりして(笑)。S1も見る度に完成度高いなぁと感心しますしね。
 ただ、その辺の作品について原稿を書きたい気持ちになるかどうかというと、それは別だったりするわけですよ。前にここでも書いた「もしも朝の通勤電車ががっついたベロキスをするカップルで満員だったら」(ドグマ)とか、書こう書こうと思っていながら書き損ねちゃった「癒らし。大人の恋愛 SPECIAL版」(アウダースジャパン)なんかとは違う。ああ、この作品について何か書かなくちゃ! という気にはならないんですね。
「恥泪の脱糞娘」についても、個人的にツボで素晴らしく実用的なんですが、原稿としてはそれほど面白いものは書けませんでした。まぁ、結局主演の白瀬あいみちゃんが好み!ってところにつきちゃうし(笑)。
 そうなってくると、ライターにとって書きたい作品って、いったい何だろう。それを書く意味っていったい何なんだろう、とちょっと悩んでいたりします。メディア論的なところへ興味が行ってるというのは、ある意味でその答えから逃げてるのかもしれないな、僕。

 まぁ、それはそれとして白瀬あいみちゃんは、いいですな。決して一般的な美人ではないですが、ちょっとクセのある地味系で色白で泣き顔が似合うMっ気の強いロリ系女の子というのは、すんごくツボなんですよね、僕。笠木忍とか上野ゆりとか、前に書いた緑川えみとか、その辺のラインは大変弱い。その一方で、渡瀬晶、南波杏如月カレンという普通に美人というラインも大好きなんですけどね(笑)。まぁ、異性の趣味なんて、そんなもんです。

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