鮎屋三代（熊本県 新八代駅）1050円

　最後に食べる駅弁を何にするか。この熱い13日間を締めくくるに相応しい駅弁はどれなのか。毎年最終日には悩みます。悩んだ末に選んだのは、九州駅弁コンテスト三年連続一位という名弁の誉れ高い「鮎屋三代」。実はこれまで一度も食べたことはありませんでしたが、先日、知人に鮎のワレ（形の崩れた鮎の甘露煮のお得な詰め合わせ）を食べさせてもらって、その美味しさに感動したんですね。
　鮎だし炊き込みご飯の上に鮎の甘露煮がどーんと一匹。柔らかく甘く、ほろ苦く。これは大人の味ですね。熱燗の日本酒と共にいただきましたが、もうこれが実に合いますね。甘露煮ということで、どうしても口の中が甘くなってしまうんですが、付け合わせの梅干しがサッパリとリフレッシュさせてくれるのがナイスアシスト。
　そして炊き込みご飯の、ほんのりとした味わいも、また素晴らしい。ご飯だけのパックも売ってたんですが、これだけで日本酒というのもいいなぁ。
　締めにこれという選択は、間違っていなかったなと満足しながら食べ終えました。