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神崎京介が「花と蛇」続編を執筆

 あの団鬼六先生の永遠の名作「花と蛇」の続編を神崎京介氏が小説現代で連載するそうです。

 これまでにも「花と蛇」は何度も実写化され、漫画化され、演劇やPCゲームにまでなっています。しかし、そのほとんどが原作とは何の関係もないようなアレンジを施され、「花と蛇」ファンをガッカリさせてきました(長田要版コミックは、かなり忠実。あとエルフのゲーム版は意外に悪くない)。なぜか誰もがプラスアルファを加えようとするのです。そして、そのひねり方が、ことごとくツボを外しているんですよね。あれは「花と蛇」を「これは異端の文学だ!」なんて言ってもてはやす人たちの影響なんでしょうかね。

 以前も書いた気がしますが「花と蛇」は極上のポルノ小説であり、それ以上でもそれ以下でもありません。だからこそ魅力的であり、発表後40年以上経つ今も多くのファンに愛されているのです。あれを「文学」とか「芸術」なんてものに貶めないで欲しいですよ、全く!

 しかし神崎京介というのは、ちょっと意表をついた人選ですね。SM嗜好は無さそうだし、情緒方面に流れたセンチメンタルな「花と蛇」になりそうな…。

 ところでこの予告記事が掲載されているらしい「小説現代」が何軒も書店を廻ったのに、みんな売り切れ。なんかあったのかな?

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