ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

消費者生活2003年6月

僕が2003年に某携帯サイトに連載していた「消費者生活」という自分が購入した(お金を払った)ものについてのレビューの再録です。

●「お〜いお茶 氷冷茶」(伊藤園) 高田馬場の自動販売機で140円にて購入
 タバコを吸わないせいもあるが、原稿を書くときなどは500ミリリットルペットボトルのお茶は手放せない。常に手元においてグビグビ飲みながら仕事している。烏龍茶、麦茶、緑茶、ジャスミン茶などお茶なら何でもOK。
 そんな生活なので、次々と発売されるお茶の新製品は片っ端から試している。この「氷冷茶」(ひょうれいちゃ)は、伊藤園の人気ブランド「お〜いお茶」の季節限定商品。蒸し暑い日に「氷」の文字の訴求力は強力で、ついつい手にとってしまった。そういや、キリンの「氷結」も僕のお気に入りブランドだが、あれも「氷」の文字に惹かれてるのかも(笑)。
 しかし、この「氷冷茶」、ラベルを見ても何が「氷」なのか、よくわからない。「氷温抽出緑茶」というキャッチもついてるのだが、「自然のままのおいしさを冷水でしっかりと引き出しました」なんてコピーが書いてあるだけで「氷温抽出」の説明はナシ。伊藤園のサイトを調べてみると、「凍るような温度帯で抽出(氷温抽出)する独自の製法で」という説明があるものの、そんな温度で抽出するのが本当に効果的なのだろうか? 確かに渋みが軽く爽やかで飲みやすく、夏向けの緑茶だとは思うが。
 これだけ色々なお茶が発売されてると、差別化にも苦労するんだろうなぁ。伊藤園が出してるお茶だけでも「ミネラル豊富な海洋深層水使用」とか「天然ルチンがたっぷり」とか「難消化性デキストリンが血糖値の上昇をおだやかに」とか、お茶だかクスリだかわかんないようなキャッチが乱立。思わず、ご苦労様と言いたくなる。たかがお茶を飲むのも一仕事だ。でも、ま、なんか色々書いてあると、やっぱ得した気持ちにはなるんだよね。

※未だに新製品のお茶が出ると、つい買っちゃいますねぇ。基本は「爽健美茶」「十六茶」あたりですが。

●写真集「超果実 夏目理緒」(彩文館出版) 高田馬場未来堂書店にて2800円(税抜)で購入

 なんか水着アイドルの写真集ばかり買っているようでお恥ずかしいが、これは買わずにはいられなかった。偶然、ネットで見つけた
夏目理緒の画像には目を奪われた。うわぁ、でけえ。なんだこれ。驚異の95センチJカップ。顔は素朴というか田舎の中学生のようなあどけなさなのに、ビキニに包まれた胸だけが異常なほどに突出している。このアンバランスさは、ちょっとすごい。フリーキーといってもいいほどだ。
 かつて酒井若菜の写真集「神様の繭」にも同様の衝撃を受けたことがあったが、夏目理緒の「超果実」の方が実用度一辺倒で迫ったショットばかりという潔さで、破壊力は上だ。ひたすら胸の谷間とお尻のアップ。芸術性なんてムダな物は一切なし! 表紙から最終ページまで、「うわっ、でけぇ」「おお、すげぇ」と驚嘆の声をあげるばかりだ。
 しかし、こんなに巨乳水着アイドルが好きな僕ではあるが、巨乳ヌードにはほとんど興味がない。自分でも不思議なのだが。乳首が見えると途端に興味がなくなってしまう。乳首だけをぎりぎりで隠しているショットには、大変萌えるのだが。ま、そんな嗜好の人間が他にもたくさんいるからこそ、これほどまでに巨乳水着アイドル市場が確立しているんだろうなぁ。乳房は正義で乳首は悪。そういうことなのか。いや、そんなことはないと思うけど。

夏目理緒、なんか見なくなりましたね。最近気になるグラビアアイドルは鹿谷弥生。20年前に好きだった某AV女優に似てるから(笑)。

●ザウルスSL-C750(シャープ) ヨドバシカメラ新宿西口本店にて57800円(税抜)で購入

 数年前から紙の手帳を捨て、スケジュール管理などはザウルスを愛用している。最初に買ったのがC1という機種で、その後はE1というのを使っていた。どちらも完成度は高く、途中何度もPalmやポケットPC機に浮気しようとしたものの、冷静に機能を比較するとザウルスを超えるものは一つもなかった。
 そのザウルスが昨年発表のSLシリーズから、これまでのザウルスOSから、LinuxOSに変更になったというのはショックだった。そして発表されたSLシリーズのザウルスは、どれも「もっさり」という表現が定番になってしまうほど、動作が重いというのだ。ああ、もうあの使いやすいザウルスは帰ってこないのか。と、途方にくれていたところにこのSL-C750の発表。前機種のSL-C700のマイナーチューンナップ機ではあるものの、動作はかなり軽くなっているという下馬評。
 いや、もともとノートPCをミニチュアにしたような(そして往年の名機PDA、LX200を思わせる)SL-C700のボディには、かなり惹かれていたのだ。物欲を刺激されていたのだ。でも、「もっさり」じゃあ日常的には使えないんだよなぁ、と思っていたので、SL-C750には飛びついた。発売日に速攻で購入。
 おお、小さい。そして液晶が凄まじく綺麗。なぜかシルバーボディのSL-C700の蓋だけを黒く(しかもピアノのような艶仕上げ)した通称パンダデザインには疑問があるが、ともかく気に入った。SL-C700で言われていたような「もっさり」感はほとんどなし。なによりいじくっていて楽しいマシンなのだ、SL-C750。液晶がよいので、デジカメ画像などもたくさんSDカードに放り込んで眺めている。Webも見やすい。
 ただねぇ、カレンダーが最悪なんですよ。どうして、これまでのザウルスの歴史の中で鍛えられてきた完成度の高いあのカレンダーを移植できなかったんだろう。仕方ないから、他にスケジュール帳を持ち運ぶハメになっちゃいましたよ。ああ、これじゃ手帳の代わりになってないじゃん。ま、手帳というよりミニミニPCという感じですな。実際、Linuxが動いてる時点でPCなんですが。

SL-C750はかなり気に入って予備にもう一台買っちゃったくらいなんですが、結局紙の手帳に戻っちゃいましたね。携帯電話がPDAの代わりになっちゃったことも大きいです。

●ラーメン 福岡・元祖長浜屋にて400円

 仕事で九州に行った。博多は噂通りにラーメンの街だった。まじめな話、街中がとんこつ臭いのだ。どこを歩いてもラーメン屋があり、強烈な匂いをプンプンさせている。そしてそれだけラーメン屋がありながら、とんこつ以外のラーメン屋がないのも驚異的。博多には三日間いたが、かろうじてどさんこラーメンを一軒発見しただけだ。たまには他の味のラーメンを食べたくなったりはしないのか、博多っ子。ニッチ商売すら存在することも不可能なのか、とんこつ王国。
 その日、夜明けまでかかった大仕事を終わらせると、地元出身のスタッフが連れて行ってくれたのが「元祖長浜屋」だった。最もハードコアな博多ラーメンと言われる超有名店だ。店というより、小屋といいたくなるような素っ気無い店構えもいいが、朝5時という時刻にも関わらず、ほぼ満席という人気にも驚いた。あんたたち、こんな早朝からこんなスゴイもの食べてるのかい…。
 いや、本当にスゴイ匂いなのだ。もはや悪臭といえるほどの強烈なとんこつ臭。徹夜明けで体力がなくなっている身には、正直キツイ。そしてやってきたラーメンは、脂がたっぷり浮いた(でも通は、さらに脂多めを注文する)白濁したスープに細くて白い麺、ハムのようなチャーシュー、青ネギのみというシンプルな佇まい。でも立ち上るとんこつ臭は、やはり強烈。穿き古した靴下のような、とまでいっちゃイカンか。
 さて、味の方だが、塩味は強いものの、意外に濃厚ではない。予想したほどのコクはない。サラリとしている。ただし、やはり匂いが強烈なので決して食べやすくは無い。食べやすくはないが、つるつると食べてしまう。食べ終わる頃になると、もしかして、これは美味しいのではないか、という気にもなってくる。桂花ラーメンのキャッチフレーズの如く、3回食べると病みつきになってしまうのかもしれない。
 それにしてもラーメンが400円で替え玉50円、そして替え肉(!)も50円というのは安いなぁ。こういう素っ気無くハードコアなラーメン屋、今の東京では見かけないよなぁ。
※そういや、元祖長浜屋って閉店騒ぎがあったけど、結局復活したのかな? また食べに行きたい。

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