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ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

S&Mスナイパー休刊

出版

S&Mスナイパー」休刊のお知らせ
月刊誌「S&Mスナイパー」は2008年11月28日発売の2009年1月号を持ちまして休刊とさせていただくこととなりました。

1979年の創刊以来、29年間刊行を続けてこられたのは、ご購読いただきました読者の皆様、記事を執筆していただいた著者の先生方、情報を寄せていただき、また広告という形で本誌を支援していただきましたメーカーやショップの皆様のご協力とご愛顧あってのことと感謝しております。ありがとうございました。

今後弊社は当サイト「WEBスナイパー」、季刊誌「スナイパーEVE」、SM情報コミュニティサイト「S&MスナイパーSNS」を基軸として、これまでの29年間で培ってきたものを活かし、新たな「スナイパー」事業を展開して参ります。今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
ワイレア出版株式会社 http://sniper.jp/index.php

 本日「S&Mスナイパー」の休刊が正式のアナウンスされました。1979年に創刊され、日本のSMシーン、そしてアンダーグラウンドカルチャーを牽引し続けてきた同誌の休刊は、さすがにショックでしたね*1。数年前から部数面では相当に苦労していることは聞いていましたが、それでも日本のエロ雑誌を代表する存在ですから…。
 というわけで、「WEBスナイパー」で「S&Mスナイパー休刊によせて」という長文を書かせていただきました。「エロの敵」的な視点でエロ雑誌業界の中の「スナイパー」の存在とは何だったのかを分析してみました。少々辛口ですが、こうした客観的な批評を自らのメディアに掲載してしまうというのは、ちょっと斬新なんじゃないでしょうかね。
 とにかく今は「お疲れ様、S&Mスナイパー」と言いたいです。

 ちなみに女王様誌(M男向け)の「スナイパーEVE」と「WEBスナイパー」は存続します。本誌が休刊してそこからスピンアウトした雑誌が残るという例は最近多いですね。「Chu!」が休刊して「Chu!スペシャル」が残るとか「ペントジャパン」(exペントハウス ジャパン)が休刊して「ペントジャパンスペシャル」が残るとか…。
 
「S&Mスナイパー休刊によせて」にも書いたんですが、「スナイパー」が部数が厳しくても続いたのはSMクラブなどの広告出稿が多かったからという構造があったからなんですね。実はこれ、日本のほとんどの雑誌がこうした構造を取っていまして、広告に頼っていないのはマンガ雑誌とエロ本だけだったんです。ま、マンガ雑誌の方は単行本という二次収入に頼っているんですが、エロに関しては売上利益だけで勝負している出版としては、非常に健全な雑誌だったわけですよ。ところがここ数年で、売上の激減で出会い系やAVなどの広告に頼る雑誌が増えてきたんですね。「スナイパー」はそうしたビジネスモデルを先取りしていたわけです。そういう意味では利益を広告収入に頼り、閲覧は無料というネットならではのシステムは、「スナイパー」のビジネススタイルを推し進めたものと言えるのですね。アダルト雑誌から駆逐されてしまったサブカル的な読み物原稿も、ネットであれば居場所があるのではないかと思うのですよ。DVDを付けて本誌のページを減らしてしまった末期「スナイパー」よりも、「WEBスナイパー」は「スナイパー」の精神を受け継いだものになれると思うのですね。
「S&Mスナイパー」は休刊するけど、「WEBスナイパー」は続きます。もしかしたらアダルト雑誌の未来像がここに象徴されているのかもしれない。
 紙媒体で育って来た人間としては、どうしたって寂しい気持ちにもなるわけですけどね。なんとか紙の「エロ本」を生き長らえさせたいと、ずっと考えてきたんだけど、その方法は全く思いつかないんですよね。うーん。
 僕個人としては動画より静止画の人間なんですけど、それでもPCや携帯で見る写真やテキストでオナニーすることの方が多いんだもんなぁ…。


「S&Mスナイパー休刊によせて」
http://sniper.jp/300special_issue/3000sniper_suspend/sm_15.php

*1:「S&Mスナイパー休刊によせて」では驚かなかったと書いたけど、やっぱりショックでしたよ。いや、ショックというより寂しさを感じたという方が正しいかな。

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