ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

INAZUMA始動! インディーズAVの原点回帰?

 独特の尻フェチアングルで熱狂的なファンを持つ工藤澪と、ドグマを離脱しフリーとなった二村ヒトシがタッグを組んで立ち上げた新たなレーベルがINAZUMAです。
 低予算で、自分たちが本当に見たいものを撮ろうというインディーズAVの原点回帰がコンセプト。公式サイトには「システム打破! 新たな挑戦! 業界へのアンチテーゼ」「システム化した業界に風穴を開けるべくあの漢たちが帰ってキター!!」というフレーズが踊っています。
 工藤、二村の二人以外にも、大阪でマニアックなメーカー「オンエアー」を率いる南ジョウや、ギャル物を得意とするTAKE−D、AV女優・安藤なつ妃として活動していた真咲南朋など異色の監督たちが結集していますがその中に、なんと我が盟友・小林電人も参加。
 着エロ羞恥をテーマにした「羞恥人形」シリーズをリリースしていくようです。


 好き勝手にやっていいと言ったら、ほとんどの監督がセックス無しの作品を撮って来たというのが象徴的ですね。もうみんなセックスには飽きているのかなぁ。でも、もともとインディーズAVって、マニアックでフェチ色の強いものでしたからね。確かにこれは原点回帰。
 中でも二村ヒトシがAV黎明期のメガヒット作、代々木忠監督の「ザ・オナニー」を自分なりにリメイクしたという「ザ・オナニズム」が強烈でした。密室で女優と一対一でハメ撮りのように撮影しながらも、一切女優には手を触れずに言葉とカメラで愛撫していくという野心作。妄想派と思われていた二村ヒトシはドキュメントの才能も持っていたのだなぁと驚かされましたね。
 構造的に硬直化してきたように思えるAV業界において、INAZUMAのような原点回帰的な動きが、あちこちで起きているということは興味深いです。小規模ではありますが、目の離せない存在になりそうですよ、INAZUMA。

INAZUMA http://ina-zuma.com/

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