ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

復刻幕の内弁当(780円/D-3/千葉県)

 今年の締め弁を何にするのかは、ずっと悩んでおりました。昨年は鮎屋三代、一昨年は復刻紅鮭弁当と、渋めの駅弁にするのが慣わしであります。となると、今年はやっぱり「復刻弁当」企画の弥生軒復刻幕の内弁当でしょう。いつも余裕を持って買えていた(つまり売れ残りが多い)ので、最終日も最後に買おうと思ったら、なんと売り切れ。でも、いっしーが買っていたので譲ってもらいました(笑)。本当は最終日の夜の「駅弁ナイト」でジャズの宮に続いて食べる予定だったのですが、ジャズの宮があまりにボリュームがあったもので、翌朝の朝飯としていただきました。

 千葉県我孫子駅の弥生軒は昭和17年頃から約5年間、山下清画伯が働いていたことで有名になったそうですが、掛け紙も山下画伯が描いております。「僕が働いて居た所です 山下清」の文字も見えます。弥生軒は、今では駅弁の販売を行っていませんが、会長の記憶を頼りに制作したそうです。
 ま、はっきり言ってこの掛け紙以外に語るところのない駅弁なんです。もうクラッシックでオーソドックスでシンプルな幕の内弁当。塩鮭に煮物、煮豆、かまぼこ、玉子焼き、タクアン…。ご飯の上には黒ゴマと梅干し。正に画に描いたような幕の内弁当。

 おかずのひとつひとつが丁寧に作られている感じがします。美味しいです。決して不味くはないです。でも、まぁ、面白味とかワクワク感はないですよね。お祭りである「駅弁大会」では、ちょっと不利だよなぁ。
 それにしても、以前、復刻紅鮭弁当を食べた時も思ったんですが、梅干しって実力あるよなぁ。梅干しをチビチビとつまみながら、酸っぱくしょっぱくなった口の中に入れる白飯の旨いことよ。梅干しとご飯というのが駅弁の原点なのだと再認識。

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