ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

オトコノコ倶楽部Vol.1(三和出版)

昨夜、ロフトプラスワンにて女装イベント「オトコノコ★ナイト」が開催され、なんと入れない人が続出するほどの大盛況。美しい女装子さんたち、そして女装子を愛する男性たちが、熱く女装を語るという感動的な一夜でありました。いや、もう、確実に女装の時代が来てるんだなぁと実感いたしましたよ。

このイベントは女装美少年専門誌「オトコノコ倶楽部」の創刊を記念したものだったんですが、この雑誌が大変素晴らしい。以前、SPA!でも取材させてもらったりして、その動向には注目していたんですが、予想を上回るできばえです。

イベントにも出演した魅夜ちゃんや晶ちゃんのグラビア、人気ナンバーワン女装子しょうこちゃんへのミスターTCこと館淳一さんの熱いラブレター(過激写真満載)、そしてしのざき嶺や、同人誌からの女装漫画の数々など、エロ部分はしっかり押さえつつも、「女装文化の歴史」「女装少年の系譜」「女装事件簿」「女装用語事件」、イベントレポートにインタビューと読み物が充実しているんですね。実に読み応えがあります。

さらに付録のDVDに撮り下ろし映像が満載。二村ヒトシが言葉で女装子を犯す「女装オナニズム」や、しょうこちゃんやしのぶちゃんの過激プレイと、お好きな方にはたまらない内容です。おまけに「女声ボイストレーニング講座」なんて実用的(女装子的に)なコーナーもアリ。

これなら3千円、惜しくないよと思わせる一冊です。編集のIさんは「エロい写真と、読んで面白い記事がたくさん載っている昔のエロ本を目指した」と言ってましたが、正にそんな感じ。ちゃんとエロくて読み応えもあって、濃密。
なによりも、1ページ1ページに編集者の愛情と情熱が込められているのが伝わってきます。女装子が、そしてエロ本が好きで作ってるんだなというのがわかります。なんかね、最近のエロ本編集者に欠けてるのは、この熱さなんだと思いますよ。

嬉しいことに、発売してすぐにバックオーダーが入るほど、売れ行きも好調とか。編集者がちゃんと情熱を持って作れば、まだまだエロ本も行けるんじゃないかという、明るい希望を久々に感じましたね。このボリューム感・濃密感は、無料で読み飛ばすWebじゃ出せない。
もちろん、売れているといっても、マニア誌レベルの話ですから、パイとしては小さいわけですが、もうエロ本はそうしたスケールで勝負していくしかないんだなとも思うのですが。

女装ブームを象徴するというだけではなく、エロ本の未来を示唆する重要な一冊だと言えましょう。

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