ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

非実在青少年規制問題の怖さ

 twitterの方では追っかけていたんですが、blogでは書いてませんでしたね。非実在青少年規制問題こと、「東京都青少年の健全な育成に関する条例」改正案問題。昨日もニコニコ動画での「非実在青少年規制を考える緊急集会生放送」にずっと張り付いてました。マスコミがこの問題をほとんど報道していない現状では、ネットの有効性を実感しました。
 この規制がいかに問題なのかは、永山薫さんのこの原稿がわかりやすいです。
表現規制に踏み込む東京都青少年条例改正案」http://sniper.jp/300special_issue/3002feature/post_1684.php#more

 しかし、この規制の内容もさることながら、3月12日に改正案を提出し、18日の都議会総務委員会で審議されて、19日には委員会採決、そして30日に本会議採決という猛スピードのスケジュールが問題なのではないかと思います。当初、この改正案が提出された時、ネットなどでは創作上のキャラクターを「非実在青少年」と呼ぶなどの内容を失笑するなど、トンデモ法案扱いされていたのですが、現状を見るとどうやら、通ってしまいそうなんですよ。表現の自由とか日本のコンテンツ産業への影響とか、かなり重大な問題にも関わらず、ほとんど審議されないうちに、採決されてしまう。しかも、マスコミの報道もあまりないので、多くの人がこの規制の問題性に気づいていないんですね。漫画家さんや、出版関係者も知らなかったという人が多い。
 これ、すごく怖いことなんじゃないかと。今、ネットがなかったら、この問題も誰も知らないうちに可決されていたわけですよ。

 ところで町山智浩さんのtwitterでおもしろかったつぶやき。

石原慎太郎の小説「完全な遊戯」は少女(しかも知恵遅れ)を輪姦してソープに売り飛ばす話だよ。

日本の漫画家たちは一斉に石原慎太郎都知事のレイプ小説「完全な遊戯」「処刑の部屋」などをマンガ化すればいい。慎太郎にはスナッフビデオ(女性を実際に強姦殺人してビデオに撮る)を作る小説もあるよ。

影響力ということだと、石原都知事の「処刑の部屋」のレイプ描写に影響されて実際に強姦事件が起こってる。当時は大問題になったんだよ。

昭和32年(1957年)、無職 T少年(16歳)ら 7名が16歳の少女にカルモチン入りの ジュースを 飲ませて昏睡させ 7人で 暴行を 働いた ほか 婦女暴行 10件で逮捕。取調べでTは石原慎太郎原作の映画『 処刑の 部屋』を見て手口を覚え犯行を 計画したと供述した。

石原慎太郎が強姦殺人ビデオを自己表現とする人物に共感を込めた小説を描いているのはツッコミどころだと思いますが。 RT @toyozakishatyou 都知事は「自分のことはさておいて」型の人物なので「お前だってレイプ小説書いてるだろ」と吊し上げても無駄だと思います。


慎太郎、アウト〜!

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