ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

「YOYOCHU SEXと代々木忠の世界」


 代々木忠監督の半生を描いたドキュメンタリー映画「YOYOCHU SEXと代々木忠の世界」が来年の一月に公開されます。
 代々木監督と言えば、81年からAVを撮り続け(それ以前にピンク映画は60年代から!)、現在もバリバリの現役というAV業界の生きる伝説。
 僕はAVの歴史を調べる仕事が多いのですが、調べれば調べるほど、代々木監督の偉大さを思い知ります。
 AVにおける初ヒット作ともいえる「ドキュメント ザ・オナニー」シリーズ(1982年)から始まって、性感マッサージで一世を風靡したドクター荒井の「性感極秘テクニック」シリーズ(1983年〜)、男女の人間模様まで描いたドキュメント「いんらんパフォーマンス」シリーズ(1987年〜)、オカルトの領域にまで踏み込んだ「チャネリングFUCK」シリーズ(1990年〜)、そして現在までに110作以上を数える超長寿作「ザ・面接」シリーズ(1993年〜)と、AVのエポックメイキング的な作品が数限りなくあるのですね。
 個人的には、僕が風俗にハマり、風俗ライターにまでなってしまったきっかけである「性感Xテクニック」シリーズ(1991年〜)が印象深いですね。あそこで南智子さんという存在を知らなければ、僕が道を踏み外すことはなかった(笑)。
 まぁ、そんな偉大すぎる代々木監督のたどってきた道を、貴重な映像と数々の証言で綴ったドキュメントです。監督は80年代に代々木監督の片腕として活躍していた石岡正人。身近な人だからここまで描けたと言えましょう。
 いや、もう単純にAVの歴史として見ても面白いし、代々木哲学の深さにも感動するし、「エロ」や「セックス」に興味がある人は、必見でしょう。
 しかし、代々木監督、今もカッコイイんですけど、若い時がまたカッコイイの。ありゃあ、モテただろうなぁ。モテまくった上で、あの哲学が形成されていったんだろうなぁと、実感しました。言っていることが、いちいち独りよがりの机上の空論じゃないんだよね。


「YOYOCHU SEXと代々木忠の世界」公式サイト
http://www.yoyochu.com/

2011年1月22日(土)より、銀座シネパトス、渋谷アップリンクX他、全国ロードショー

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