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ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

ラズウェル細木、パリッコと行く石神井公園飲み歩きツアー

食べる・飲む

 「酒のほそ道」などの作品で、今や「酒飲み」系漫画の頂点に立つラズウェル細木さんと、ミュージシャンでありながら、WEB連載コラム「大衆酒場ベスト1000」で大衆酒場好きの心をわしづかみにしているパリッコ。どちらともお付き合いさせていただいている僕としては、この二人を引きあわせなければと、ずっと思っていたのですよ。そして昨日、ついにそれを実現させることが出来ました。50代のラズさんと、30代のパリッコ。世代を超えた飲兵衛カリスマの歴史的邂逅です!
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 まぁ、実際はそんな大げさな話じゃなくて、ラズさんも石神井公園付近在住なのに、あんまりあの辺で飲んだことがないというので、石神井公園周辺の飲み屋にめっぽう詳しいパリッコに案内してもらって飲み歩こうというわけです。
 当日は、これまたモツ焼きハンターの異名を持つとみさわ昭仁さんも加わるという鉄壁の布陣! そしてパリッコの奥さんも含めての5人が、まだ明るい16時に石神井公園駅前に集合です。

「こう暖かくなってくると、明るいうちに外で飲みたくなりますよね」
とパリッコがまず連れて行ってくれたのが、伊勢屋鈴木商店。ここは品揃えの充実した酒屋さんなのですが、その店頭で飲むことが出来るのです。というと、角打ちのようなところを想像すると思いますが、ちゃんとテーブルと椅子もあり、ちょっとオープンカフェ風でもあります。飲んだのもベルギービール。小洒落てます。でも、だからといって気取ったところは全くなく、近所のおじさんたちがブラリと立ち寄っては日本酒を一杯ひっかけていく、みたいな地元密着型の飲みスペースなのであります。
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ちなみにこのベルギービール、アルコール度が8%とかなり高いもので、一杯飲んだら早くもかなりいい気持ちになってしまいましたよ。

 続いて訪れたのが、「ゆたか」。ラズさんもその名は聞いていて気になっていたという石神井公園きっての焼き鳥の名店。伊勢屋さんで一緒になったご年配のお客さんも先代の時分から通っていたそうです。
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 すぐに満席になってしまうというので、5時の開店と同時に駆けつけます。カウンターのみなんですが、その奥が釣り針のように折れ曲がった形状になっていて、テーブル席のようになっているんですね。これはグループ客にはありがたいです。
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 なるほど、噂通りに焼き鳥は何を食べても美味しいです。特につくねと豚軟骨は絶品です。そしてパリッコおすすめのほうれん草納豆。単に茹でたほうれん草と納豆を混ぜたものなんですが、これが意外なくらいに酒のつまみになるんですね。
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 あと「いい店だなー」と僕が実感したのが、卓上の調味料入れの中に、味の素の瓶が堂々と置かれていたところ。いいじゃないですか、味の素。なんか「美味しんぼ」以降(厳密には「包丁人味平」のラーメン祭り編でも触れられてましたが)、食文化の悪の権化的に扱われることの多い味の素ですが、やっぱり美味しいじゃないですか。焼き鳥とかにパッパと振ったりすると最高じゃないですか。お漬物にも必須じゃないですか。うちは「無化調ですから」なんて気取ったところのない飲み屋こそ最高ですよ。調味料入れの中に何本も使いかけの七味唐辛子の瓶があったのも、またいい感じ。あー、くつろげるわぁ、こういうお店。

 じゃあ、次はどこへ行こうという話になって、パリッコが選んだのが「ほかり食堂」。渋いね、そのセレクト。「ほかり食堂」は、その名の通りの大衆食堂。駅から石神井公園に行く途中にあって、僕も前を通る度に気になっていた店で、先日パリッコに連れて行ってもらって、惚れ込みました。駅前食堂という感じの昭和レトロ感にあふれたそのムードがもうたまらないんですよね。お客さんの年齢層も非常に高く、ほぼ全員がお酒を飲みながらテレビを見ているというあたりも最高。お酒は自分で冷蔵庫から取ってくるシステムなのも泣けますよ。
 ここではボリューム満点すぎるポテトサラダとか、カリッと揚がったフライ系がおすすめですが、なんといっても素晴らしいのが肉豆腐。注文してから一番遅くにやってきたそれは、肉豆腐というイメージを完全に裏切る代物。たっぷりの野菜と豚肉と豆腐を炒めたチャンプルー的な料理でした。とみさわさん曰く、
餃子の王将に「鶏うまに」というメニューがありまして、大好きで週イチぐらいで食べてたんすけど、それにそっくりの味でした。このためだけに石神井公園いってもいい!
とのことです。これで400円というのも驚いた!
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 そして、ここでパリッコ撃沈。パリッコと飲んだことがある人はみんな知ってると思うのですが、彼はとにかく飲んでる最中に爆睡するのですよ。自分が主催のDJイベントや、自分が飲み屋で一日店長を務める日でも寝る。もう飲んでて寝ないパリッコなんてパリッコじゃない。事前に「ラズウェル細木さん、すごいファンなんですよ! うわー、一緒に飲めるなんて夢みたいですよ。僕が店に連れて行くなんて、プレッシャーですよ!」なんて言ってたのに、平然と寝る男。いやぁ、これでこそパリッコ。
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 そして目覚めたパリッコが最後に連れて行ってくれたのが「玉仙楼」安くて美味いということで人気の中華料理屋です。一見小さな店に見えますが、奥も二階もあって実際はかなり広く、しかもいつも満席です。ここではびっくりするほど安くてボリューム満点の唐揚と、同じくボリューム満点な風味スペアリブがオススメです。既に前の店でたくさん食べてきたとは言え、かなり飲み食いして(紹興酒のハーフボトルも2本空けてるし)、一人あたり千円いかなかったという驚異のコストパフォーマンス。
 ええ、もちろんここでもパリッコは撃沈ですよ。というか「玉仙楼」では、ほとんど寝てたんじゃないかな(笑)。さすがパリッコ!
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 という感じで石神井公園を満喫した飲み歩きツアーでありました。いい店ばっかりだなぁ、石神井公園。いや、本当はどこの街にもいい飲み屋はあるんですよ。うちの街は飲むところが全然ない、なんて言ってる人は、単に調査不足なんじゃないかな。
 どんな街にも名店あり! それは僕は声を大にしていいたいところであります。

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