また赤羽で朝から飲みました

　なんか最近、こんなことばっかりやってるみたいでちょっとアレなんですけど、また朝から赤羽で飲んでまいりました。あの名店、まるます家の二階に行ったことがないという話からじゃあ予約して飲もうということになって、総勢10人が午前10時半に赤羽に集合。
　とみさわ昭仁、柳下毅一郎という朝飲みでもおなじみの二人に、飲兵衛漫画の巨匠・ラズウェル細木、「大衆酒場ベスト1000」のパリッコと奥さん、新宿御苑BAR「浮かぶ」のママにしてカリスマ売り子・シブメグ、駅弁大会の師匠であるモギ！、デッドコピーや征露丸Ｘのメンバーにしてジロリアンのタムラ、さらに僕の妻という濃いメンバーであります（以上敬称略）。

　もう午前中から当然の如く一階は満席、そして二階にも僕ら以外の客がもう何組もいます。さすがだなぁ、まるます家。
　初めて上がる二階は、懐かしい感じの座敷。たぬきの剥製やらダルマやらの民芸インテリアに、壁にベタベタと貼られたカラフルな短冊。ああ、これぞ居酒屋というムードが最高ですね。
　そして以前も書いたんですけど、まるます家の素晴らしいところは、明るく上品な開放感。朝から飲める店ってのは、他にもたくさんあるんですが、やはりどこか「ダメ」なムードがあるんですね。ま、そこがまたいいところでもあるんですけど。ところがまるます家だと朝から飲んでいても、少しも罪悪感がないんですよね。後ろめたさもなく爽やかな気分で朝から飲んでいられる（笑）。こういう店って、なかなか無いんです。特にこの日は、天候もよくて窓が開けられているといい風が入ってきて、もう最高でした。

　普通なら、とりあえずビール、といくわけですが、この日はいきなりジャン酎モヒート。これはジャンボ酎ハイのモヒートのこと。ハイリキ（酎ハイ）１リットル瓶（950円）に生ライム＆ミント（100円）を入れて飲むわけです。本当のモヒートはラムだし、砂糖も入ってて若干甘いので、こっちの方がスッキリとした味わいで朝飲みにぴったり。いやぁ、クイクイと飲めちゃって、一リットル瓶があっという間にどんどん消費されていきましたね。これ、自宅でもやろうっと。

　まるます家名物の鰻はもちろん、ボリューム満点のメンチカツやら、個人的に大好きな居酒屋メニューなのに意外に見かけないたぬき豆腐などをつまみながらの幸せ極まりない時間。こんなことばっかり書いている気がしますけど、くつろげる店で美味しいつまみがあって、気の合う仲間とゲラゲラ笑って飲む以上の幸せって、ホント思いつかないです。気がつけば４時間も過ぎていてびっくりですよ。



　でも、まぁ、せっかくの赤羽ですからここで終わりというわけには行きませんよね。なにしろ赤羽は朝から昼からやってる飲み屋の数が異常に多い街。この間も柳下さんと話してたんですが、赤羽に住んでたら、僕らかなりヤバイことになりそう。どこかに出かけようと家を出ても、駅までたどり着けない気がしますもん。

　さて、まるます家のすぐ近くのアーケード街シルクロードに入って、これまた有名な丸健水産でおでんで立ち飲みと行きましょう。「他で飲んできたなら、一杯だけですからね」と言われて（笑）、おでん盛りと缶ビール（もしくは酎ハイ）のセット700円を一人づつ取ります。まるます家でも「お酒は三杯まで」なんて書かれていますし、赤羽は酔っぱらいに厳しい、というより、そういうルールにしておかないと、際限なく飲んじゃえる街ですからね。
　おでん盛りは各皿で内容が結構違うので、色々トレードしあうという楽しみもあります。


　さて、丸健水産で立ち飲みしながらも、おや、パリッコが向かいの居酒屋「馬ん馬んいくどん」の店頭のテーブルで飲み始めてるじゃないですか。こちらは店名通りに馬肉が売りです。僕らも少しづつこちらに移動して、馬刺しうめー、コウネ（たてがみ）うめー、コーヒー焼酎うめー、トマトハイうめーと、杯を重ねていったのでありました。

　というわけで、10時半からはじまって18時までの赤羽飲み会は終了です。

　最後は、「今日も寝るぞ」「寝たら写真撮ろうね」と期待されていたのに、グッとこらえて撃沈しなかったパリッコのかっこいいショットで！