ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

VHSのDVD化に最適なビデオデッキDMR-EH70V

 ある程度の年齢以上の人なら、アナログコレクションのデジタルデータ化に頭を悩ませたことが一度はあるのではないでしょうか。僕なんかも、大量のカセットテープとVHSテープをどうすればいいのか、常に問題を先送りにして仕事場の引っ越しの度にそのままの段ボール箱を何箱も運んでおりました。貴重なスペースを犠牲にしてきました。
 デジタルにしておけば、必要な時にもパッと探しだして、スッと活用できるのに、アナログのままだと貴重なデータであっても死蔵したまま。これはいけない。なんとかしたい。そう考えつつも、どうにも出来ないままに年月は過ぎて行きました。
 カセットテープに関しては、昨年ソニーのCFD-RS500というラジカセを購入したことで、デジタル化の目処がつきました。カセットテープなどを簡単にMP3に出来るラジカセです。まぁ、ちょこちょこと不満点はあるものの、気軽にカセットテープをデジタルデータ化できるという点では、非常にありがたい存在です。
 なので、いつかこのVHS版が出ないかなぁ、なんて思っていたわけです。簡単にVHSをデジタルデータ化できる一体型ビデオデッキが欲しい。そう、デジタル化の作業においては一体型というのは重要なんですね。CFD-RS500のいいところは、カセットの再生が終わると自動的にMP3化の作業も終了してくれること。これがカセットデッキとPCを連携させてると、再生が終わったら自分でエンコード停止のボタンを押さないといけなかったりするので面倒くさい。流しっぱなしにしておいて、外出なんてことが出来ない。いや、そういう設定にする方法もあるのかもしれないですけど、簡単には出来ないわけはないですか。


 じゃあ、どうやってVHSをデジタルデータ化すればいいのかなぁ、なんて思いながら歩いていたら、とあるリサイクルショップの店頭に変わったデッキを発見しました。VHSとDVD、さらにHDDも付いているみたいです。おお、これは? と値札を見ると、なんと3千円。PanasonicのDMR-EH70Vという機種です。調べてみると2005年の機種。約10年前ですね。まぁ、失敗したとしても3千円だ、と試しに購入してみました。ところが、リモコンが付いていないようです。今のAV機器って、リモコンがないと使い物にならないんですよね。でも、検索して探してみたら、ヤフオクに出てましたDMR-EH70V。すごいな、本当に何でもあるな、ヤフオク。どうやらリモコン専門の業者がいるらしいんですね。おお、それはいい目のつけどころだな。
 このリモコンが3千円。本体と同じ値段というところに抵抗がなくもなかったんですが、まぁ背に腹は代えられない。ポチっと購入。説明書も無かったんですが、これはPanasonicのサイトからダウンロードできました。いやぁ、ネット時代は本当に素晴らしいですね。

http://instagram.com/p/kmL_CWjW4U/


 さぁ、これでDMR-EH70Vが使えますよ。どんどんVHSをハードディスクに取り込んでDVD化しちゃおう。てなわけで作業を始めたんですが、いやぁ、これ、いいわ、DMR-EH70V。VHSをデジタル化するという作業に関して、非常によく考えられてます。
 作業としては、まずVHSカセットをDMR-EH70Vに挿入。そしてエンコードする時間を設定します。僕は一応、録画されている最後のところまで早送りして時間をチェックしてるのですが、DMR-EH70Vには「FRモード」というのがありまして、VHSに録画されている時間を自動的にチェックして、DVDにぴったりダビングできるように(つまり4.7GBに)画質を調整してくれるのですよ。例えば、マニュアルで58分と設定した場合でも画質を「FR」にしておくと、58分がちょうど4.7GBになるような画質でエンコードしてくれるのですね。これは非常に便利。まぁ、オリジナルがVHSの場合は「SP」モードで十分。いや「LP」モードでも、あんまり問題は無い感じですね。
 あとは放っておけば、VHSのデータがハードディスクに取り込まれます。60分の録画なら60分かかっちゃうわけですが、まぁ、これは放置して他の仕事とかしていればいいのですから。そんな風にして、僕は既に120本以上のVHSをハードディスクに取り込み、そのうちの75本をDVDに焼きました。取り込んだVHSSカセットは、パッケージだけ残してどんどん捨てています。いやぁ、これで省スペースが進むこと、進むこと。やっぱりVHSカセット、場所取ってましたねぇ。

http://instagram.com/p/kmMS9gDW4p/

 古いVHSというのは、トラッキングが狂っていたりしてノイズが出ることが多いんですけど、DMR-EH70Vはその辺の自動調整もなかなか優れているようで、ほとんどなんとかなっています。ううむ、単なるVHSデッキとしても、いいんじゃないですか、これ。
 いや、実は僕は大量のVHSカセットを所持しているということもあって、仕事場には全部で4台のVHSデッキがあるのです。もう新品はほとんど手に入らないですからね。そんな中でもダントツで使いやすいです、DMR-EH70V。

 というわけでベタ惚れなわけですが、Amazonのユーズドあたりでチェックすると2万円以上もしてますね。リモコン込みで6千円というのはお買い得だったな。でも、2万円でも価値はあると思いますよ、正直。

 しかし、今、あえてDMR-EH70Vの後継機種とか、出ないもんですかね。ひとつ不満なのはSDカードスロットがついてるんですが、静止画しか記録できないんですね。これが動画ファイルも記録できたりすると、いちいちDVDに焼かないで、外付けハードディスクにまとめて保存、なんてことも出来るわけじゃないですか。PCでも簡単に使えるようになるわけじゃないですか。それが正にソニーCFD-RS500のVHS版というわけですよ。
 まだまだVHSのコレクションを捨てられない人、多いと思うんですよ。そういう人に向けた商品、どうですか? 家電メーカーさん。

そんなわけで、今までやろうやろうと思いつつ、ちっとも進まなかったVHSのデジタル化が快調に進んでおります。仕事場を狭くしていた段ボールの山もだいぶ減りました。でもまだ段ボール4箱分くらいあるんだよね……。

Amazon 【最大70%OFF】ミュージックセール