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ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

【今月の自腹で買ったAV】花と狼 川上ゆう(アタッカーズ)

AV

https://instagram.com/p/2h-xP8jW-G/

 団鬼六原作の映像作品には、いつも不満でした。映画やVシネマは数多く作られ、そのいくつかはヒットしていますが、どれも原作とはかけ離れたアレンジがなされたものばかり。杉本彩版の「花と蛇」なんて、登場人物の名前以外何一つ原作と関係ないじゃないですか!
 なので、団鬼六ファンとしては、いつも映像作品を見ては落胆するという繰り返しでした。
 しかし、アタッカーズで「花と狼」をAV化すると聞いた時は、「おおっ?」と思いましたね。何しろ主演が川上ゆうだというじゃありませんか。以前から僕は団鬼六作品のヒロインを演じるなら川上ゆうしかありえないのではないかと思っていたんですね。
 しかも作品が「花と狼」。実は、僕が一番最初に読んだ団鬼六作品が「花と狼」の桃園書房から発売された単行本なのです。これを古本屋で立ち読みした時には、痺れるようなショックを受けましたね。これは短篇集で、僕が一番好きなのは美人教師と可憐な女子生徒がズベ公たちにリンチされる「肉の復讐」ですが、もちろん表題作も大好きでした。

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「花と狼」団鬼六 桃園書房 1974年発行

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生前の団鬼六氏にインタビューした時には、この本にサインをいただきました。
 
 そんな思い入れのある「花と狼」を大好きな川上ゆうが演じる。しかも、脚本は神田つばき、監督は魁、緊縛監修は奈加あきら、という鉄壁の布陣。これは期待しないという方が無理でしょう。

 三味線の師匠である浪路の家に下宿することになった学生の宮田は、美しい浪路に恋心を抱く。しかし、浪路は上原という印刷会社の社長の妾であった。ある日、上原が交通事故で急死すると、上原の正妻は浪路の家を取り上げ、彼女を奴隷として幽閉してしまう。以前からよからぬ思いを抱いていた弟子の中年男二人や、お手伝いだった加代の手によって、浪路は淫らな調教を受けることになる……。

 というのが原作のストーリーで、このAV版も、ほぼ忠実に話は進んでいきます。ふくらませているところも、原作の味を壊すことのないように心配りがされています。
 もともとマゾ性のある浪路と、上原のSMプレイなどは原作では、ほとんど描かれていませんが、これが圧巻。
 縛られるだけで喘ぎ声が漏れ、「もっときつく責めて下さいまし」と濡れた目で懇願する浪路。川上ゆうの真骨頂ですよ。蝋燭責めもそれだけで、ここまでエロティックに魅せる女優さんは、そうはいません。
 これはすごい。初めて、団鬼六の映像作品として満足行くものに出会えたかもしれない。そう思いました。

 しかし、残念ながら、浪路が監禁されてしまう後半になると、急にただのAVになってしまうのです。団鬼六作品の魅力は、プレイそのものよりも会話による羞恥の表現にあると僕は思っているのですが、後半はセリフは少なくなり、プレイが淡々と進んでいきます。
 男たちの手によって、正妻の前で全裸に剥かれるシーン、お手伝いだった加代の前でおまるに放尿させられるシーン、緊縛され、男二人のペニスを舐めさせられるシーン、そして浣腸、排泄させられるシーン。どれも盛り上がるはずなのに、妙にあっさりとしているんですね。
 いや、他のAVに比べれば、セリフも演出も濃厚な方でしょう。「堪忍して」なんてセリフは他のAVでは絶対に聞くことは出来ません。
 しかし、前半の素晴らしさに比べると、後半は拍子抜けしてしまった感は拭えません。これは上原を特別出演の奈加あきらが演じていたからというのもあるでしょう。SMを知りぬき、川上ゆうとの息もぴったりの奈加あきらとのプレイと比べてしまうのも酷ではあります。
 このあたりがAVの限界なのかもしれません。

 と、厳しいことも書いてしまいましたが、それでもやはり今まで見た団鬼六映像作品の中では、トップクラスの満足度であったことも事実です。やはり、川上ゆう団鬼六ヒロインに見事にハマります。
 いつか、たっぷりと時間もお金もかけた川上ゆう主演の「花と蛇」を見てみたい。心からそう思いました。

www.dmm.co.jp

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