ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

2018年度個人的ベスト10曲

今年は定額配信(僕はGoogle Play Musicがメインです)のおかげで、割と新しい曲を聴きまくりました。新しい曲をこんなに聴いてるのって、80年代以来かもしれない。とはいえ、あんまり時流に合ってる曲は聴いてないんですが。今の主流のダルなヒップホップとかR&Bとか、アイドル系とか苦手なもので…。

いうか、実は高橋芳朗さんがラジオで紹介した曲ばっかりなんですよね。「アフター6ジャンクション」とか「ジェーン・スー生活は踊る」(どちらもTBSラジオ)で彼が紹介する曲がどれもツボで、それを片っ端から聴くことから広げていきました。音楽誌を読まなくなり、レコードショップに行かなくなって、好きな音楽に出会うのが難しくなっていたんですが、高橋芳朗さんのセレクトにはずいぶん助かりました。そういうラジオ番組、もっとあるといいのに。

 定額配信でチェックして、いいと思った曲はすぐにプレイリストに突っ込んで、それを繰り返し流し聴きするという聴き方をしているので、アルバムというより曲単位で聴いてました。もともとアルバムよりシングル志向なので、配信中心になってアルバムの概念が崩壊してるという流れは割と歓迎してます。

ということで今年の個人的ベスト10曲です。

第10位 Starcrawler - I Love LA

Starcrawler perform I Love LA on Later... with Jools

まぁ、とにかくボーカルのアロウ・デ・ワイルドちゃんの蜘蛛のようなフリーキーかつチャーミングなルックスにやられました。そのルックスを活かし切った一度見たら忘れられないパフォーマンス。そしてストレートにかっこいいバンドサウンド。中継で見たフジロックでのステージも最高だったなー。この曲自体は去年に発表されてるみたいですが、アルバム発売が今年なので入れちゃいました。


第9位 Khruangbin - Maria Tambien

Khruangbin - Maria También (Official Video)

テキサスのサイケファンクバンド、Khruangbinのインストナンバー。エキゾチックでどこか物悲しいメロディがやたらと心に響いてきます。最初に音だけ聴いた時にもフィルムで撮影したザラついた映像が目に浮かんできたんですよね。これは細野晴臣さんのラジオ番組で聴いたんだっけな。


第8位 Antarctigo Vespucci - Kimmy

Antarctigo Vespucci - Kimmy [OFFICIAL AUDIO]

フロリダのインディーロックバンド、Fake ProblemsとブルックリンのパンクバンドBomb the Music Industryの二人によるユニットらしいですが、ポップでキャッチーで疾走感があって、こういう曲、大好きです。特にイントロのフレーズが耳に残りますね。


第7位 Janelle Monáe – Make Me Feel

Janelle Monae Performs 'Make Me Feel'

これ、10曲の中で唯一のメジャーなヒット曲かな(笑)。女優としても活躍中のジャネール・モネイのモロにプリンスな曲で、実際に生前のプリンスも制作に関わっていたらしいですね。いや、実は僕はプリンスはどうも苦手なんですけど、プリンス的なものはすごい好きなんですよね。単に顔と声が苦手なのか(笑)。特にこのライブパフォーマンスビデオは、ラストJBになっちゃうところも含めて、超かっこいいです。

第6位 The Marias - Ruthless

The Marías - Ruthless

プエルトリコ出身の女性ボーカルを中心とした5人組。艶かしくてけだるくてロマンティックなボーカルとサウンド。こんなの好きに決まってるじゃないですか。


第5位 Bye Bye Badman - Daisy

바이바이배드맨 / Bye Bye Badman - Daisy (Feat. 윤주) (Official M/V)

高橋芳朗さんがラジオで紹介していて気にいった曲。韓国のネオアコというか、渋谷系というべきか。バンド名はストーンローゼズの曲名からですかね。パーカッションのリズムから始まり印象的なギターリフが鳴り響くイントロで、一気に心を掴まれました。リアルタイムでは渋谷系って、あんまりハマらなかったんだけど、K渋谷系はなんかグッと来て、今年はずいぶん聴きましたね。


第4位 Benny Sings - LATE AT NIGHT

Benny Sings - LATE AT NIGHT

今年は、シティ・ポップ、AOR的な曲もよく聴きました。もともと好きなんですよ。中学・高校とパンク/ニューウェーブと平行して、ナイアガラ系のシティ・ポップを愛聴していたもので。ベニー・シングスの「CITY MELODY」は、この秋に一番聴いたアルバムですね。すんごい「ちょうどいい」サウンドなんですよ。心地よい。


第3位 Vulfpeck - Half of the Way

VULFPECK /// Half of the Way (feat. Theo Katzman)

LAの変態ファンクバンド、Vulfpeck。どファンクなインスト曲から、超ポップなR&Bまで、レパートリーはグチャグチャなんですが、そのどれもがかっこいいんですよね。ギターのテオ・カッツマンが歌いまくるこの曲なんか、かなりAOR的なんですが、メロディもフレーズもいちいちカッコイイ。気がつくと頭の中で鳴ってます。


第2位 boy pablo - Losing You

boy pablo - Losing You

ノルウェー出身の若干19歳、パブロ君率いるboy pablo。爽やかさと切なさの正に青春そのものなサウンド。しかも印象深いフレーズやメロディを必ず入れてくるんですよね。「Feeling Lonely」のギターリフとかもたまらんなぁ。ルックスが垢抜けないのも、またよし。


第1位 Ben Browning - Even Though

Ben Browning - Even Though (official video)

オーストラリアのエレクトロ・ポップ(?)バンドCut Copyのベーシスト、ベン・ブラウニングのソロ。Cut Copyも結構好きだったけど、こっちの方がストレートなポップで超ハマりました。でもところどころひねくれたアレンジだったりしてるのもツボ。あー、シンセってつくづく気持ちいい音だよなーと、改めて思ったり。わけのわかんないPVも最高。

という感じで、まぁ、今年はホント、ポップな曲ばっかり聴いてたなー。

次点としては以下の10曲(順不同)

Angelique Kidjo - Once in a Lifetime
高橋ユキヒロ - VOLARE (NEL BLU DIPINTO DI BLU)
kero kero bonito - Time Today
The Lemon Twigs - If You Give Enough
キリンジ - 時間がない
A Certain Ratio - Make it Happen
Theophilus London - Only You (feat. Tame Impala)
STIIR - Free Yourself
Parquet Courts - Almost Had to Start a Fight/In and Out of Patience
The 1975 - Give Yourself A Try

でも、実は今年一番よく聴いてたアルバムは、テーム・インパラの「Currents」だったんですよね。2015年発売なんだけど当時はスルーしてて、今頃聴いて、「うわ、これ、おれ、めちゃくちゃツボ!」って聴きまくってました。これ聴くと、本当に多幸感に包まれちゃう。


Tame Impala The Less I Know The Better (no intro) Optional Subs

というわけで、今年もお世話になりました。
来年もよろしく。
また新刊出る予定です(笑)。今度のは、僕がずーっと書きたかった本です。

Amazon 【最大70%OFF】ミュージックセール