ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

駅弁とロマンスカーの旅

 また駅弁の話題で申し訳ない。いや、もうここんところ生活が駅弁大会を中心に回っているようなものなのですよ。前回書いた駅弁大会道の師匠Mさん(前回はライバルと書きましたが、かないません。師匠と呼ぶことにしました)の熱気に煽られる形で、僕も日参するようになってしまいましたよ。
 で、「やはり駅弁は電車の中で食べたい!」という話になり、「京王駅弁大会で購入した駅弁をロマンスカーで食べよう。んで、箱根で温泉に入って帰ってこよう」という日帰りツアーが決行されたのでした。メンバーは下北沢の飲み屋「S」の常連を中心に合計8人、漫画家さんやらデザイナーさんやらお医者さんやらバラエティに富んだメンツです。
 集合時間までに、駅弁大会で自分の分を各自購入。僕は車中でビールを飲むことを考慮して、味の濃い穴子めし(香川県/高松駅)をチョイス。サブとしていわしのほっかぶり寿司といわしの焼ずし詰合せ(北海道/釧路駅)も購入。
 さぁ、11時50分、京王線改札には駅弁を手にした勇者たちが終結し、ロマンスカーに乗り込みます。あっ、電車が動くと同時にTさんが弁当を開けている! せめて下北沢過ぎてからにしましょうよ〜(笑)。ま、わずか1時間30分で到着してしまうロマンスカーですからね、あんまりのんびりしてもいられないんですが。みんなで駅弁の写真を撮りあっている様は、ちょっと異様だったかも。
 僕の穴子めしは、あなごが蒲焼とみじん切りの両タイプで楽しめるのが素晴らしいです。いりこのダシで炊き上げたご飯も、アナゴの甘辛さとベストマッチ。あー、ビールが進む、進む。ほっかぶり寿司は酢でしめた鰯に大根の薄切りをのせた寿司で大根の歯ざわりとさっぱり感がナイス。何個でもイケそう。一方、焼き寿司は濃厚で香ばしく、好対照なベストカップルですよ! これまたビールが進みますよ。グビグビ。やっぱ車窓を眺めながら食べる駅弁は格別ですね。え、Mさんビールもう日本酒に行きますか。ううむ、ご飯には日本酒だよなぁ。え? 焼酎の水割りセット? そんなのもあるんだ。いやね、僕もほら、スキットルにウィスキー詰めてきたの。フェイマス・グラウス。…てなわけで、駅弁広げて飲みまくりですよ、お昼から。駅弁について熱く語りながら(僕とMさんだけ?)飲む酒はうまいなぁ。
 ちなみに他の方々のゲットした駅弁はというと、M師匠は花火寿し(新潟/長岡駅)。5つのカップに具の違うちらし寿司が入っている楽しい弁当なのですが、「味がみんな同じ、しかもパッケージの写真と中身が違いすぎ!」と怒っておりました、師匠。漫画家Yさんは、ニシン・カズノコ弁当(北海道/名寄駅)。炊き込みご飯かと思っていたら白飯だったという点にYさん、ショックを受けておりましたが、数の子と鰊、姫竹がドテッと乗ったシンプルな力強さが光る弁当です。編集者のM嬢は日高つぶめし(北海道/静内駅)。うん、それ正解。今年の僕の現時点でのベストワンの逸品ですよ。ゲームプログラマーの2さんは、おおっ、鯖の姿寿し(高知県/高知駅)を買いましたか! 鯖丸々一本を押し寿司にしたという怪弁ですよ。もちろん頭と尻尾もついてますよ。もう見ただけでお腹いっぱいという迫力(笑)。
 さて、そんな風に食べて飲んでいると、あっという間に箱根湯本に到着。ありゃ、小雨が降ってますね。ちょいと駅前を冷やかして(自分で好きなだけ干物を焼いて試食できる店がありました。素晴らしい。昆布茶も飲み放題。素晴らしい)、シャトルバスにて日帰り温泉ひめしゃらの湯へ。ロマンスカーの中で飲みまくってましたが、寒いので酔いはすぐ冷めちゃいました。なので温泉に入っても大丈夫(笑)。昼間から温泉。ああ、幸せ。露天風呂もありますよ。小雨が降ってて頭のてっぺんが寒かったけど。
 で、風呂から上がってから、温泉の座敷でまた飲むわけです。ちょうど雨が雪に変わり始めて、雪見酒ですよ。幸せですよ。極楽ですよ。脱力しますよ。あー、数時間後には東京に戻るなんて、信じられない気分ですよ。明日から仕事だなんて信じられない気分ですよ。そんなわけで帰りのロマンスカーの予約も変更です(笑)。ちなみにこの旅はM師匠が全てセッティングしてくださりましてですね、本職が編集者というだけあって素晴らしい手際なのですよ。予約の変更もテキパキ。旅行に一人は編集者(笑)。ああ、本当に素敵な師匠。
 当然、帰りのロマンスカーでも、飲みは続くのでした。行きに食べ切れなかった鯖寿司(笑)とかつまみながらグビグビ。
 そして、7時30分に新宿到着。ここで解散、とはならずに全員で再び京王駅弁大会へ直行です(笑)。夕食もまた駅弁! 駅弁まみれの素晴らしい休日でございました。

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