ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

モバイルプレスEX(技術評論社)

 もはや死語ではありますが、「モバイル」って好きなんですよ。データの詰まった小さな電子ガジェットが好きなんですね。これまでにもコミュニケーションパルとかWindowsCE機のテリオスVJ2とか、文字電話のテガッキーとか。ザウルスに至ってはC1、MI-E1、SL-C750とずいぶん愛用しました。C1とSL-C750なんか、故障に備えて2台ずつ買ったくらいですよ。自宅にパソコンを置いていないから、ネットをするためという理由なんかもあるんですが、常に事務所で使うメインのPC以外にモバイルマシンを持ってたわけですよ。最終的には、VAIO type-UというフルスペックのウインドウズXP機なのに、キーボードレスという変わったマシンに落ち着きました。あー、やっぱメインマシンでもモバイルマシンでも、同じデーターが使えるのはいいなぁ、なんて結論になったわけです。どんどん小さいXP機が出て欲しいなぁ、と。
 でも、それほどベタ惚れしていたVAIO type-Uも次第に出番がなくなって、しまいっぱなしの状態になっていったのです。それは携帯電話のせいでした。もうね、ケータイで済んじゃうんですよね。今、僕はauのW21CA(カシオ)というのを使ってるんですが、Winの使い放題にしたら、もう便利便利。携帯向けサイトだけじゃなく、jigブラウザを使えば普通のサイトもサクサク見られるし、リモートメールを使えばPCのアドレスに来たメールもチェックできる。デジカメとしても十分使えるし、液晶の性能もあがってるので、データブラウザとしても十分使えます(僕はかなり大量のデジカメ画像やテキストをSDカードに入れて持ち歩いてます)。もちろんケータイで不便だなぁと思うことも多いんですが、そういう時はノートPC使った方がいいわけで。中途半端な存在のPDAは、僕にとってニーズはなくなっちゃったんですね。
 世間的にも、PDAのニーズはなくなっちゃったみたいで、かつてはpalm、ポケットPC、ザウルスが三国志のごとく覇を競ってたものですが、日本市場においては、palmが撤退*1ポケットPCも瀕死。*2なんとかザウルスが孤軍奮闘しているという状況です。家電量販店やPCショップに行ってもPDAのコーナーはどんどん縮小されています。僕も結局今は見限ったような状態になってるわけですが、うーん、寂しいなぁ。
 ほんの数年前まで、たくさんあったモバイル雑誌もどんどん休刊し、最後の砦といわれたモバイルプレス(技術評論社)も昨年冬で惜しまれながら休刊。ああ、もうモバイルの火は完全に消えてしまったのか…。と、思っていたら、復活しましたよ、モバイルプレス。 「モバイルプレスEX」としてリニューアルして!
 中身を見ると、携帯電話の記事がメインになっているのは、やはり時代なんでしょうね。でも、まぁ、後半にはpalmやポケットPC、ザウルスはもちろんSymbianOQOなんかの記事も載っていてモバイル好きにとっては、たまりません。休刊前にあったTiPO(TRON搭載のPDA)とかラピュタ(腕時計型PDA)、シグマリオン(ドコモが発売してたCE機)、LX(永遠のモバイル名機)のコーナーがなくなっちゃったのは残念ですけどね。
 なんかね、好きなんですよモバイルプレス。マニアックなの。おたくではなくマニア。鉄道マニアとかの世界に近いストイックな濃さが誌面から伝わってきて嬉しくなります。僕自身はそれほど濃いモバイルマニアではないんですけど、彼らの濃さにクラクラするような魅力を感じます。ああ、マニアの世界はいい。おたくとは違うんですよ、おたくとは。

*1:最後まで頑張っていたソニーのクリエも今年、新製品の凍結を宣言。事実上、日本市場ではpalmは滅びてしまった。アメリカ本国でも迷走中。

*2:国内では、ほとんど新製品が出ていない状況。海外でもPDAよりも携帯電話に搭載されることの方が多いようだ。

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