ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

フタバ図書GIGA椎名町店

 出版業界の一部で話題のフタバ図書GIGA椎名町店に行ってまいりましたよ。江古田に帰る途中の椎名町駅で途中下車して。
 フタバ図書は、広島地域での書籍販売最大手のチェーン店で、書店・CD・DVD・ゲームなどの複合営業が特色。その東京進出第一店というわけなんですが、何が話題になってるかというと、商品を新品・中古・レンタルという三つの形態で提供するというスタイル。新刊と古本を同じ店舗で売っちゃうわけです。CDやゲームなんかでは、もう珍しくないですけどね。
 椎名町南口から、すぐ見えました。あれ、想像してたほど大きくはないですね。地上二階地下一階の小さなビルです。一階は新刊書籍と新品のCD、DVDを販売。超大型書店を見慣れた目には、なーんか狭いなぁという印象。複合販売の分だけ、それぞれのスペースは小さくなっちゃうのですね。まぁ、中規模書店という感じですか。当然といえば当然ですが、エロ本コーナー小さいなぁ。車関係の雑誌のスペースの半分かぁ。エロ本関係者としては寂しいですなぁ。CDコーナーでは輸入盤まで売ってましたよ。
 地下に降りると、レンタルDVDコーナーです。こちらはアダルトが充実してるのが嬉しいですね。ほとんどがDVDで、半分くらいが非ビデ倫(インディーズ)でした。こうしてレンタルショップの棚を見ると、ビデ倫・非ビデ倫作品が混在していて、ああ本当にビデ倫一党独裁の時代は終わったんだなぁと実感します。いちおうインディーズコーナーというのが、あってデマンドの作品とかはそっちにあるんだけど、そうじゃないコーナーにも非ビデ倫の作品が混ざってるんですよね。この辺の線引きって、どうなってるのかな。たぶんいい加減なんでしょうが。
 さて、二階が問題の中古コーナー。いちおう「エコロジア」という別の店扱いになってるみたいですね。一階で定価で売られている本が二階では半額だったりするわけですよ。そうなると客としては、まず二階で見て、なかったら一階に行くってことになるでしょうね。今も、まずブックオフで見てって人、多いでしょうし、同じ店舗内で出来るなら楽ですね。とはいえ、やはりCD、ゲーム、DVDとあわせてワンフロアなので、点数も少なく品揃えもイマイチ。なんか買おうかと思いましたが、欲しいものがなかなか見つかりませんでしたよ。とりあえず赤瀬川原平さんの「困った人体」定価1400円を735円で購入。税金入れてちょうど半額ですね。全店共通で使えるポイントカードをもらいました。新刊でも中古でもCDでもレンタルDVDでもポイントがつくようです。
 上手いなぁと思ったのが、「本のリサイクル」という打ち出し方。古本じゃなくてリサイクル。「本のリサイクル運動にぜひご協力下さい」なんて書いてあるんですよ。主婦の手抜きと非難された無洗米を「環境に優しい」という売り出し方で定着させたのと同じですね。古本を売る、買うのは地球に優しい行為ってわけですよ! ま、実際にそういえないこともないし。
 ただ、全体的な印象としては、なーんか垢抜けないなぁという感じ。地方発だからというわけではないんですが、棚も乱れてるとこが多いし(客のマナーも悪いってことだけど)、店内もどこか暗い感じ。ブックオフやツタヤなんかに比べると、マイナー感がぬぐえません。領収書かいてもらったんですが、店員が「書籍」って書けなくて、他の店員に聞きに行ってたのも、ちょっとカッコ悪かったですね(笑)。
 さて、これから都内もこうした超複合店スタイルが増えていくんでしょうかね。

フタバ図書Web

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