ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

峠の釜めし(980円/D-1/群馬県横川駅)



 並ぶのが嫌いな僕としては、毎年大行列の峠の釜めしをいつも冷ややかな目で見ていました。なんでそこまで並ぶのかなぁ、と。
 でも、本日13時頃に会場へ行ったら、並ばなくても整理券もなしでも買えるじゃないですか。キャンセル分なのか、数個だけ残ってたみたいです。そうなれば話は別です。速攻でゲット。ラッキー。
 考えてみれば峠の釜めしは、子供の頃に食べたっきりだったような気がします。三十年ぶりくらいか!! もちろん京王駅弁大会で食べるのは初めて。
 いそいそと屋上へ持っていて、食べます。素焼きの蓋を外すと、具がぎっしり。この見た目がすごくいいんですね。茶色系ばかりではありますが、杏の赤、ウズラの玉子の白、栗の黄色、グリンピースの緑が映えています。
 具のひとつひとつも大変美味しい。やわらかくて味わいの濃い鶏肉、歯応えが素晴らしい竹の子とささがきゴボウ、甘辛く煮付けた椎茸。どれもこれも囓る度に、ああ美味いなぁと実感します。僕は弁当に甘い物が入っているのが嫌いなんですが、この杏と栗は支持しますね。ちょうどいいアクセントになっている。
 そしてなんといっても炊き込みご飯の美味さですよ。しょっぱさのバランスが絶妙。輸送なのに、まだほのかに温かったりして、それがまた幸せ気分を倍増させます。
 おっと、別添えのプラスチックケースに入れられた漬け物も豪華ですよね。何種類もの漬け物(わざび漬けまで!)が入っていて満足感が高いです。
 食べ終わって数時間経つ今でも、「ああ、美味しかったなぁ」としみじみ思い出してしまう。そんな駅弁です。
 売れてるものには意味がある。いやぁ、ごめん。並んでも食べる価値あるわ、これ。ご存じの通り、器の釜はあとでご飯を炊くのにも使えたりするし、ボリュームも十分だし、これで900円は安いよなぁ。

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