ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

デメキング

あんまり映画は好きじゃないもので、試写案内が来ても滅多にいかないのですが、あの原作をどうやって映画化するのか気になって見に行きましたよ、「デメキング」。なにしろ脚本がいましろたかし本人ということもありますし。

これが見事に原作に忠実。前半の海辺の田舎町でのやるせない日常とか、いい感じです。田ノ浦少年探検団の貧乏くさい「スタンド・バイ。ミー」なノリも素敵。
そして中盤の特撮シーン。原作にはちょっとしか登場しなかったデメキングの勇姿。光と影を活かした昔の特撮っぽい映像でなかなか迫力もあります。
おお、ここから、本来原作が目指したはずの展開(「デメキング 完結版」巻末の大西祥平との対談参照)になるのか?! とワクワクしながら見ていたのですが、まさかエンディングまで、原作に忠実とは…。いや、ま、かなり違うんですけど、あの呆気にとられる感じは同じですよ。
僕ら原作ファンは、ああ、なるほどと思うかもしれないですけど、予備知識無しで見る人はどう感じるんだろう。

異色役者陣も好演してますし、中盤まではかなりいい映画だと思いました。
原作では、あのエンディングによってカルト化したわけですが、映画でもそういうのってアリなのかなぁ。 金返せとか言う人とか、出てこないでしょうか。
原作同様、これを自分の中でどう位置づけていいのか困ってしまう映画でありました。
この予告編だけの予備知識で見に行った人の感想が聞きたいなぁ。

http://www.demeking-movie.com/

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