ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

Kindle Paperwhite買っちゃいました

rioysd2012-11-21
 電子書籍に関してはかなり初期から関わってはいるのですが、正直なところもうあまり期待はしていないというスタンスです。この絶望感に関しては、そのうちちゃんと書こうとは思っております。

 まぁ、そんなわけで死屍累々と死んでいく国産電書リーダーや楽天Koboの迷走などは、冷ややかな目で見ていたのですが、さすがにAmazonのKindleが本格的に日本上陸となると、ちょっと興味は持ちました。しかしAmazonのサイトを覗いてみると、一番面白そうなKindle Paperwhiteは今注文しても発送は年明けという人気ぶり。じゃあ、まぁ、そのうちでいいか、なんて思っていました。
 しかし、昨日、新宿のビックカメラに「謎の彼女X」のDVD最終6巻を買いに行ったついでに他のフロアを覗いてみたら、あれ、売ってるじゃないですか、Kindle Paperwhite。7980円という価格ということもあって、衝動買いしてしまいました。

 さて、仕事場に持って帰って早速セットアップ。Apple製品と同じく、説明書はゼロに等しいシンプルぶり。小冊子風になってるんですが、各言語で書いてあるだけなので、日本語はひと見開きのみ。しかも充電の仕方しか書いていない(笑)。
 セットアップを説明しているBlogを見つけて、それに従ってやってみましたが、それほど難しくはないですね。ボタンが一切なく、すべてタッチスクリーンで操作するわけですが、iPhoneなんかに比べると若干反応が鈍かったり(これでもだいぶよくなっているとのことですが)、電子インク特有のページが切り替わる際の白黒反転が気になったりと、少し戸惑いましたが、しばらくいじっているうちに慣れました。
 Kindleストアへのアクセスも簡単だし、Amazonアカウントを持っていれば購入もスピーディ。とりあえず半額セールをやっていた漫画の「孤独のグルメ」(久住昌之谷口ジロー 300円)と、100円だった「Kindle自費出版ガイド」(雄山洋)、そして何か新書っぽいのも読んでみたいなと思って「ウェブで政治を動かす!」(津田大介 500円)を買って見ました。漫画はさすがに少し時間がかかりましたが、テキスト中心の本ならあっという間にダウンロード完了。うん、これは快適だ。僕のはWiFi専用機なんですが3G回線だと、どれくらいかかるんでしょうね。
 ノウハウのあるAmazonだけにKindleストアは、まずまずの使い心地。本を探すのにも特に不自由さは感じませんでした。

 さて、実際の読み心地なのですが、まず漫画はちょっと厳しい。解像度的に細かい部分が読みづらいし、一ページめくるごとに白黒反転するのは慣れそうにありません。気楽に読み飛ばせるという漫画の魅力は、この端末ではちょっと再現できないみたいですね。
 一方、テキスト中心の本に関しては期待以上でした。明るさを手軽に細かく調整できることもあり、読みやすく目も疲れません。Kindle Paperwhite自体の重さも気にならないことも無いですが(意外にずっしり感がある)、ハードカバーの本よりははるかに軽いわけで。左手で持って親指でクリックしてページをめくるという動作もスムーズに出来ます。電車の中でも不都合はなさそう。ページの切り替わりも、まぁまぁのスピード。なによりページをめくるアニメーションという無意味な動作がないのがいいですね。

 自分で作ったPDFファイルやテキストファイルを取り込むのも簡単でした。USBケーブルでPCにつなぐとKindle Paperwhiteがストレージとして認識されますから、「Documents」というフォルダに放り込むだけ。KindleユーザーにはAmazonにクラウド領域が用紙されるので、そこにメールで送ることも出来ます。PDFブラウザ、テキストブラウザとしても悪くないです。
 まだ一日しかいじくっていないのですが、今のところはなかなか気に入っています。新しいデバイス買ったよ! というワクワク感はあんまりないんですが、それもまたいいことなのかなと。一度充電すれば2ヶ月持つということですし、「さぁ、電子書籍デバイスを使うぜ!」みたいに意気込むんじゃなく、カバンに放り込んでおいて読みたい時に読む、くらいの気持ちで使っていけそうです。スピーカーもイヤホンジャックもなく、動画はもちろん音声再生機能も一切無しという潔さも好感が持てます。あくまでも「本」を読む端末なのです。ま、実はWebブラウジングも出来るんですが、それはご愛嬌レベル。ただ3G機能付のPaperwhiteだとiPhoneなどのバッテリー切れの時でもメールチェックが出来るというのが、なかなか便利なんだそうですよ。※paperwhiteはKindleストアとの交信用だけになってるらしいです。寺田克也兄イ情報。

 カバンに入れる時は、ちょっとカバーが欲しくなるんですが、8千円の本体の物に3千円のカバーを買うというのは抵抗があるんですよね。とりあえず今は、いつも持ち歩いてるStorage.itのA5ノートカバーの透明ポケット(カバー自体がチャック付のポケットになっている)に入れています。これ、結構いいかも。

 さて、KindleではKindle ダイレクト・パブリッシング(KDP)という簡単に電子書籍を出版できるシステムが用意されています。せっかくなので、先日文学フリマで販売したコピー本「安田理央のAVレビュー大全1987-2012」(おかげ様であっという間に完売しました!)をこれで出してみようかと思っております。
 一度は冷めてしまっていた電子書籍への興味が、またちょっと蘇って来ましたよ。

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