ダリブロ 安田理央Blog

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「平熱のエロス~常盤響×安田理央ふたりトーク~」に出演しました

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 先日、写真家・デザイナーの常盤響さんと「平熱のエロス~常盤響×安田理央ふたりトーク~」という配信番組で対談しました。

 実は常盤響さんとは、もう34年の付き合いなんです。出会ったのは僕が19歳、常盤さんが20歳の時でした。その時、僕が通っていた美学校の同級生が常盤さんの当時の彼女で「絶対に話が会うから」と紹介してもらったんですね。
 でも、実はその1~2年前にも、友達の友達経由で、僕が当時やっていたバンドのデモテープが常盤さんのところに行っていたり、そのお返しに常磐さんが編集したカセットテープが僕のところに来ていたりと、実際には会っていないんですが、接触はあったんですね。

 今、思うと、その頃は「●●が好き」というと、「あいつも●●が好きだから紹介してあげるよ」といった感じでつきあいが広がってたんですね。確か、僕と常盤さんをつなげたキーワードはスパークスだった気がします。
 当時はスパークスが好きなんて人が周りにいなかったから、もうそれだけで会いたい、話しがしたい、みたいに思ったわけです。

 今のようにネットがあると、同好の士を見つけるのも簡単ですが、あの頃の方が「●●が好き」というだけで交友が広がりやすかったような気ががします。
 それと今回話していて、他でも色々ニアミスしていたりすることがわかったんですよね。SFファンの合宿イベント(?)クリコン祭に高校生の時に二人とも行ってたりして(参加した年は違ったみたいです)。
 今よりも「東京が狭かったな」と感じました。だいたい行くようなところは決まってたんですよね。

 しかし、常盤さんの話がすごいんですよね。小学生の頃から渋谷の伝説のカフェ、ナイロン100%に行っていたり、中学生の頃にはビックリハウスの編集部に出入りしてたり、そして高校生の頃にはライターデビュー。編集者に呼ばれて行ったら、いきなり原田知世と二人きりで対談させられたとか、もう少年の頃からサブカルエリート感がすごいわけですよ。
 その後も東京タワーズのファンからの京浜兄弟社入りとかナゴムとかCSV勤務とか、ヤン富田のアルバムジャケットをデザインしたことからデザイナーになり、阿部和重の小説『インディヴィジュアル・プロジェクション』の装丁をすることになって、予算がないから自分で写真を撮ったら(しかも撮影当日にカメラを買ってる!)、写真家として注目されて……とか、まぁ、クラクラするような経歴なわけですよ。
 そんな感じなんで、対談とはいうものの、どうしたって僕が常磐さんの話の聞き手になっちゃってるんですけどね(笑)。


 話を聞いていると、色々偶然が重なってどんどんスターダムにのしあがっていったみたいなんですけど、常盤さん、結構自分から動いてるんですよね。
 音楽関係の入り口になった東京タワーズと親しくなったのも、最初は自分から手紙を書いてるし、いろんなところに足を運んでいるし、『インディヴィジュアル・プロジェクション』の時も、風俗誌で見て気に入ったイメクラ嬢のところに客として行ってお願いしてモデルをやってもらったりとか。
 今だって、超ハンドメイドな完全自主制作のZINEを作ったりしてる。

 やっぱりちゃんと自分から動くことが大切だなぁ、と改めて思いましたね。自分も若い頃にもっと色々動いていればなぁ、と後悔しましたよ。
 ということで、もし若い人がこれを読んでいたら、ぜひこの対談動画を見て欲しいです。そしてどんどん自分から動いて欲しいと思うのですよ。

 二週間、アーカイブ視聴できるので、ぜひ。80年代~00年代にかけてのサブカルシーンに興味がある人なら特に楽しめると思いますよ。有料だけど、その価値は絶対にある!
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