
音楽マスコミからは、ほとんど黙殺されてきた「キャロルを起点としたリーゼントカルチャー」の歴史をまとめた一冊。いわば、「はっぴぃえんど史観」ならぬ「キャロル史観」。
確かにこのへんの流れというのは、いわゆる「日本のロック史」でも、ほとんど無視されてきた感はある。
その代表的なバンドであり、ゴーゴーズと全米ツアーをしているブラックキャッツなども、音楽誌では取り上げられずに、『「ギャルズライフ』や『ポップティーン』」、(バンド雑誌になる前の)『宝島』などにはよく登場していたというのが象徴的。
本書に何度も登場するアメリカのバンド、シャ・ナ・ナも、ほとんど語られないけれど、シャネルズやチェッカーズに大きな影響を与えてたり、結構重要な存在だったりする。
個人的にも小学校高学年くらいから(『アメリカングラフィティ』」の影響で)オールディーズは大好きだったので、シャ・ナ・ナも知っていたが、情報がなかったので、どんなバンドなのかよくわからず、その後、すっかり存在を忘れてた。
語られない歴史というのは、忘れられていってしまい、なかったことになってしまう。
そういう意味でも、こういう本が書かれたのはすごく重要。
自分のやっている仕事ともスタンス的にシンパシーを感じるのだ。
