ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

「君が望む永遠」にハマる

 えー、ちょっと更新が空いてしまったのですが、なぜかというとエロゲーにハマっていたのですね。「てぃんくる」という女性向け高収入アルバイト情報誌に、女の子にも楽しめるビデオやら本やらを紹介するコラムを連載しておりまして、ここで女の子にも楽しめるエロゲーを取り上げようということで、その道のプロであるほんださん@しろはたに相談したところ、間髪をいれずに「君が望む永遠」! という答えが返ってきてまいりしました。
 で、さっそく買ってきたわけですよ。ちょっと古い*1ゲームなので秋葉原まで行って探しましたよ、大雨の中。人気のゲームらしくて、番外編の「Specal FanDisk」なんてのも出てまして、間違えてそっち買っちゃうとこでした。

 やりました。あんまりエロじゃないという話は聞いてたんですけどね、いやぁ、それにしてもプレイして3時間でようやく初体験ですか。彼女と4回キスして、相手のご家族と食事までしてるのに、なかなかセックスに至らないという実に健全な高校生らしい交際には心が洗われるようでした。向こうが好意持ってくれてて、キスまでしちゃったら、そりゃあ速攻でセックスに持ち込むでしょ、なんてすぐ考えてしまう自分は、もう汚れたオトナなのだなぁ、と反省しました。

 ところが、ここで急展開。突然、彼女が交通事故ですよ。そして流れるオープニングテーマ。え、今までのはイントロダクションだったの? 「ファイナルファンタジー」の第一作がこういう演出だったなぁ…。

 まぁ、そこから第二章というか本編に突入するんですが、第一章の爽やかな青春モノとはうって変わって陰鬱な展開ですよ。簡単に説明しますとですね、高校時代に主人公がつきあってた彼女・遥が交通事故で昏睡状態に陥って3年後。その間に、主人公は遥の親友の水月とくっついちゃってたのですね。もう同棲とか結婚なんかも視野に入ってくるようなおつきあい。そこで遥が目覚めちゃったから、さぁ大変。3年間眠りっぱなしの遥は、主人公とまだ恋人関係だと思っているわけですよ。さぁ、主人公は現彼女と元(?)彼女のどちらを選ぶか…。というのが基本的なストーリー。でも、登場する女性キャラは全部攻略できるというエロゲーの常識に基づいて、遥に妹やら看護婦さんやらバイト先の女の子やらと結ばれちゃうなんてルートも存在するんですけどね。すげえ複雑な二股関係に悩んでいるのに、さらに他の女に手を出すという主人公の精神構造はよくわかりませんが。なぜだか知らんけど、モテすぎですよ、この人。ま、エロゲーって、そういうものなのかな。

 と、まぁ、不満点もあるのですが、結構ハマっちゃったのですよ。原稿自体は800字くらいの短いものなので、正直言って実際にゲームやらなくても紹介文は書けちゃうわけですが、きっちりとやりまして、なおかつ原稿書き終わった後も他のルートとかやってるわけですよ。そして、まだやってるわけですよ。毎晩、自宅にノートPC持ち帰って、妻子が寝静まった後に一人でカチカチやってるわけですよ。なんつーか、あのゲームの中の世界に戻りたい、と思っちゃうんですね。

 僕はエロゲー自体、ちゃんとやったのってこれまでに3本くらいしかないもんで、エロゲーユーザーの方にとっては、何を今更と思われるかもしれませんが、深いですね、この世界。エロメディアの中でも非常に可能性に満ちているという感想を持ちました。
 だいたい他のエロメディア作品で、こんなにエロが少なかったら非難轟々ですよ。AVなんかでは、たまにありますが、そういうのは制作者の自己満足的なレッテルを貼られることが多いんですよね。サブカル的な評価は受けたりするけれど、セールスには結びつかないんです。
 でも、エロゲーって、そういう作品でもちゃんとヒットしてるのが羨ましいな、と。実際には「キャラ萌え」という面でヒットしてるようなんですが、それにしてもキャラさえ立てておけば、ストーリーを前面に立てたり、実験的な試みをしたりってのが受け入れられちゃう。今、ストーリーや心理描写なんてのを丁寧に描けるエロメディアってのは、エロゲーだけなのかもしれないと思いましたです。
 

*1:オリジナル版は2001年発売。現在入手できるのは2003年発売のDVD版

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