『エロメディア大全』発売!
新刊『エロメディア大全』(三才ブックス)が発売されました。
エロメディア大全
本書は生まれては消えていった数々のエロメディアやエロのジャンル、そして伝説のエロ雑誌などについて解説したもので、自分としては、この一冊で「日本のエロメディアの歴史がわかる!」「エロメディアの教科書」、というか「入門書」、というつもりで書きましたので、今までの僕の著書よりも、若干読みやすくなってるんじゃないかなと。
まぁ、いつもの「だ」「である」調じゃなくて「です」「ます」調で書いてるだけですけど。
考えてみたら「です」「ます」調で書いた本は、初めてかもしれないですね。
「ラジオライフ」誌に2020年から連載している「安田理央のエロメディア全史」をベースにした本で、他にも色々な雑誌に書いた原稿をまとめたものなんですが、大幅に加筆、再構成しているので、結局書き下ろしと変わらないくらいの手間がかかっちゃいましたね。
大きくわけて3部構成になっておりまして、
まず第1章が「エロメディア大百科」。
50年代に全盛期を迎えたグラマー雑誌から、現在勢いを増している同人AVに至る数々のエロメディアを取り上げています。
[紙メディア編]
グラマー雑誌/SM雑誌/少年向けエッチ漫画/エロ漫画の誕生/エロ新書判/金髪雑誌/ビニ本/自販機本/裏本/風俗誌/投稿写真誌/AV雑誌/レディースコミック/写真文庫/官能小説文庫/エロ漫画冬の時代/マニア誌/女性向けエロ本/類似誌/付録戦争
[映像・音声メディア編]
ブルーフィルム/成人映画/エロカセット/アダルトビデオ/裏ビデオ/ブラックパック/アダルトアニメ/お色気テレビ番組/ダイヤモンド映像/アダルトCD-ROM/インディーズAV/ヘアビデオ/盗撮AV/同人AV/消えたメディア/インターネット黎明期
写真文庫とかエロカセット、ブラックパックやアダルトCD-ROMといった、あまり語られることのないものにも触れてるあたりにも注目して欲しいですね。
「ああ、あんなのあったな」と思ったり、「そんなものがあったのか」と驚いてもらえると嬉しいです。
第2章は「エロジャンル大辞典」。これは様々なエロのジャンルの解説ですね。
熟女/巨乳/尻/素人/ブルセラ/童貞・筆おろし/痴女/ニューハーフ・男の娘
それぞれのジャンルの成り立ちや変遷などのついて説明しています。熟女や巨乳が意外に新しいジャンルであるとか、ブルセラの語源とか、意外に知られていないのではないかと思います。
そして第3章は「エロ雑誌列伝」。これは2019年に出した『日本エロ本全史』でも紹介している18誌について、より詳しく解説したパートです。『エロ本全史』では書ききれなかった情報などを細かく書いてます。
取り上げたのは
世界裸か画報/映画の友/バチェラー/ウィークエンド・スーパー/Jam/写真時代/オレンジ通信/ザ・ベストマガジン/ザ・ベストマガジンスペシャル/ペントハウス/ベッピン/ビージーン/ボディプレス/デラべっぴん/ザ・テンメイ/フィンガープレス/ララダス/おとこGON
寂しいのは、この18誌の中で、今でも残っているのは「バチェラー」1誌ということですね。というか、まだ「バチェラー」が残ってることがすごいんですけどね。創刊47周年ですよ。すごい。
というわけで、今回もまた400ページと分厚くなってしまいました。情報量はかなり詰め込んだつもりです。
まぁ、構成的に僕のこれまでの著書と内容がダブってしまっている部分もあるんですが、ある意味で、これが入り口になって、もっと詳しく知りたい人は『痴女の誕生』や『巨乳の誕生』『ヘアヌードの誕生』『日本エロ本全史』や『日本AV全史』なども読んでもらえると嬉しいです。
あとがきに、こんなことを書きました。
どんなものにも歴史はあり、その変遷は文化である。それがたとえ「エロ」と呼ばれるものであっても。
文化である以上は、その歴史は書き残されていくべきだと思うのです。
www.youtube.com
と、いうようなことを話した動画を作ってみました。いや、Adobe CCを契約したのでPremiere Proの練習として作ってみたのですが。
トーク仕事はよくやってるんですが、一人でしゃべるのって苦手だなー。
しかしPremiere Proの文字起こしテロップ制作機能、すごいですね。
9月16日(月)に ジュンク堂書店 池袋本店で刊行記念トーク&サイン会を行います。ゲストに架乃ゆらさんを迎えて、エロメディアの変遷について語りたいと思います。
『エロメディア大全』 刊行記念トーク&サイン会 ~あの頃のエロ
安田 理央(ライター・アダルトメディア研究家)
架乃 ゆら(女優・YouTuber・コラムニスト)
17:20開場 18:00開演
会場:ジュンク堂書店 池袋本店 9F イベントスペース
★入場料は2000円。イベント当日受付でお支払いください。
03-5956-6111(10:00-22:00)にてご予約を承ります。定員に達しましたら受付は終了とさせていただきます。
架乃ゆらさんとは、以前にも『アダルトメディア年鑑2024』について対談をしています。今回もディープな対談が出来ると思います。ぜひ遊びに来て下さい!
dxbeppin-r.com
「街録ch」「Xcity87」に出演しました
超人気Youtube番組である「街録ch あなたの人生、教えて下さい」に出演しました。
濃い、というか過激な人生を送ってきた人たちが登場する番組という印象があったので、「え、おれ自身は普通ですよ、いいの?」と思ったんですが(笑)。
まぁ、自分がエロ業界に入ったきっかけなんかは話してますが、変な風俗とか変なAVとか巨乳の歴史とかヘアヌードの歴史とか、基本的にはエロ業界の変遷みたいなことがメインになっております。
ほぼ全編、自分の顔のアップという動画って、複雑な気持ちになりますね(笑)。
あと、めちゃくちゃ伏せ字が多くて、Youtube厳しいなぁ、と思いました。
その数日前にX(Twitter)で公開されているのが「Xcity87」。
Dans cet épisode, nous nous plongeons dans l’odyssée complexe de l'industrie japonaise de la vidéo pour adultes avec Yasuda Rio, journaliste et écrivain indépendant, qui, depuis 1994, est à l'avant-garde de la documentation et de l'analyse de ce phénomène culturel unique. Cette… pic.twitter.com/zPw6rFOKCf
— Xcity87 (@xcity87) 2024年8月9日
これは日本のアダルトメディアに異常に詳しいフランス人、Joeの番組です。
フランス語の部分は日本語の字幕が、日本語の部分にはフランス語の字幕が出ているバイリンガル仕様なので、日本人もフランス人も楽しめます(笑)。
日本のAVの歴史について語り倒しております。Joeがマニアックな人なので、かなりディープな話になっております。
しかし、Xって一時間半もの長尺動画貼れるんですね。そしてYoutubeと違って、伏せ字無しだ!
実は、スカパーの新番組「丸山ゴンザレスのエロ社会ジャーニー」にも出演していて、こちらも、間もなく放映かな? やたらとトーク番組出演が重なっていたのです。
これが8/24発売の新刊「エロメディア大全」のセールスに少しでもつながるとよいのだけどなぁ……。
運動嫌いがチョコザップに半年通っている
昔から運動は嫌いで、ジムに行くくらいなら死んだほうがマシ、なんて言っていた。
そんな自分が、毎日チョコザップに通っている。
もう半年以上、月25日以上というペースで続いているのだ。自分でも信じられない。
そもそもは、ここ2~3年くらい、どうも精神的に不調だったことだった。どうにもやる気が出ないのだ。コロナ自粛の影響もあるだろうけども、男性更年期障害の疑いもある。いちおう病院で検査してみたものの、男性ホルモン(テストステロン)の数値的には「やや少ないけど、それほどでもない」という感じ。まぁ、軽い鬱というところなのだろうが、メシは美味いし、寝つきもいい。
どうしたものだろう、と思ってた時に、自宅の近所にチョコザップが開店した。しかも二店がほぼ同時に。
運動でも少しすれば、気分も変わるんじゃないか、そんな軽い気持ちだった。
あと、チョコザップのライトなアピールがよかった。ガチのトレーニング勢がいない、それだけで気分が楽だった。こっちは別に鍛えたいわけじゃないのだ。少し運動できればいい。
10月半ば、とりあえず一番近いチョコザップに行ってみる。元ローソンだった店舗だ。コンビニが潰れると、その跡にどんどんチョコザップ入るという感じがしてる。もう一軒の近いチョコザップは元ミニストップだ。
入会もアプリで行う。というか、店内には係員は誰もおらず、器具の使い方もアプリを見て自分で学ばなければならない。
最初は、何をどうすればいいのか全くわからずに困った。アプリの動画を見つつ、とりあえずチェストプレスとショルダープレスというのを試して、それからエアロバイクを漕いでみた。これでいいのか? と不安になる。
帰宅してから、YouTubeを漁ってみると、チョコザップ関連動画が色々あり、おすすめメニューなどもあった。
最初は手探りで、自信なく器具を色々試していた。何をどれくらいやればいいのかも、全くわからない。
他の客はおじさんやおばさん、ときどき若い人も、という感じ。やはりガチっぽい人はあまりいないのがありがたい。みんな黙々と運動している。そして、ちょっとやっては出ていく。殺伐としているといえば殺伐としているのだが、このムードは気が楽でいい。
仕事場からの帰り道に元ミニストップのチョコザップがあるのもよかった。チョコザップにはシャワーはないのだが、仕事帰りに運動して汗をかいて、帰宅してから風呂に入って夕飯というルーティーンができた。
続かない自信はあったのだが、意外に行くのが苦にはならなかった。無理はしないと決めていたので、あくまでも軽い運動。
そのうちに、ラットプルダウン(背中・姿勢改善)15回×3、レッグプレス(脚の引き締め)15回×3、アブベンチ(腹筋)15×3にエアロバイク30分というコースが基本になった。たまに他の人に使われていたりすると、違う器具を使ったりもする。
面白いもので、習慣になってしまうと運動するのが苦になるどころか、行かないと気持ち悪くなってしまった。
普段は仕事が終わってからの帰り道に元ミニストップ店に寄る。週末など休みの日は、一番近い元ローソン店に寄る。飲んだ後なんかもつい、寄って一汗かいちゃったりする。飲んだ罪悪感を帳消しにする感じだ。本当はカラダに良くないのかもしれないけど。
会員になると、どこのチョコザップでも使える。出かけた先にチョコザップがあると、寄ってみたりもする。
チョコザップは店舗によって、設備がだいぶ違う。店舗によっては、ドリンクバーやランドリー、カラオケ(!)などもある。根城にしている元ミニストップ店は、小さくて設備も少ないので、他の広い店舗に行くと楽しい。
でも、やっぱり慣れてる店舗が落ち着くな、なんて思ったりもする。
もちろん欠点もたくさんある。係員が常駐していないので、トレーニングマシンのメンテナンスが行き届いていない。いくつかのマシンはいつも異音がする。いちおうトラブルがあると書いておくシートがあるのだが、なかなか直っていない。仕方ないのでキーキーと音を立てながら使ったりするが、やっぱりテンションが下がる。
あと、トイレなどはどうしてもちょっと汚れていたりもする。
でも、まぁ、一ヶ月3,278円(税込)である。ほぼ毎日言ってるから、一回100円程度だ。あんまり贅沢は言えない。
半年通ってみて、体重は5キロほど減った。食生活には全く気を使ってないから(むしろ食べる量は増えたかも)、あんまり減ってはいないのだが、最近は会う人に「痩せたね」と言われて、ちょっと嬉しい。
なによりも、気分的なメリットは大きい。自分は運動してるんだ、と思うと安心感がある。やる気のなさも、少しだけ改善したような気がする。
運動量も少しづつ増やしている。エアロバイクを漕ぐ時は、いつもスマホでアニメを見ているのだが、テレビアニメはオープニング曲とエンディング曲を飛ばすと実質20分。いつも30分漕いでいるので10分余ってしまう。なので今は2話見るために40分漕いでいる。
もしチョコザップがいい感じだったら、もう少しちゃんとしたジムに通ってみようかな、とも思っていたのだが、この殺伐とした気楽さが自分に合っているような気がする。あと、チョコザップの「なんちゃって感」もいい。「本気じゃないっすよ、チョコザップですから」というノリは、根本的には運動キライな人間には言い訳っぽくて、逆にいいのだ。
何よりも帰り道にあるというのが一番のメリットだ。わざわざ離れたところまで通うとなると、たぶん続かなかった。
なので、こんなにチョコザップにハマっているけれど、帰り道にある元ミニストップ店が無くなったら、もう行かなくなりそうな気がする。
ということで、他人に「チョコザップ、そんなにいいんだ?」と聞かれると返答に困る。帰り道に店舗があるなら、オススメ、というのが正直なところである。
※追記
あと、着替えないでいいというのも大きい。これも、スーツ着ないで仕事してるから、帰り道にそのまま寄れて、汗かいてもすぐに家に帰ってお風呂に入れるという個人的な条件の良さに寄る。なので、やっぱり条件が揃ってるならチョコザップはオススメ、ということだな。わざわざ離れたところにある店舗に通うとなると、その魅力はかなり減少する。チョコザップに興味を持った人は近所に店舗が出来ることを祈って下さい。
2023年度個人的ベスト10曲
誰にも頼まれてないけど毎年やってる極めて個人的な年間ベスト10曲です。
今年は比較的ダンサブルな曲が多くなってますね。
1位 Alan Palomo - Nudista Mundial ‘89(feat. Mac DeMarco)
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アラン・パローモはネオンインディアンというバンドの中心人物。この曲を収録した「WORLD OF HASSLE」が1stソロアルバムということになります。ポップでファンキーでいかがわしくて、もうおれの大好物! というこのアルバム、今年一番聴きましたね。中でもマック・デマルコも参加したこの曲は、MVも最高なのです。彼はメキシコ出身とのことです。
2位 Letrux - Teste psicologico animalesco
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レトルックスことレティシア・ノヴァエスは、ブラジルのシンガーソングライターで女優としても活躍。これまたエキゾチックでいかがわしくてファンキーなのですよ。サビの「じーらじらじらじらじーら」がアタマから離れない!
観客撮影みたいだけど、ライブの方が彼女の魅力は伝わりますね。
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3位 V - Rainy Days
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BTSのVのソロ。BTSは「Dynamite」と「Butter」くらいしか知らないし、Vさんの顔もわからないレベルなんですが、この曲にはグッと来ましたね。一番エロい声のボーカリストはタヒチ80のグザヴィエ・ボワイエだと思ってるんですが、彼の声はそれに匹敵するくらいエロいわー。
4位 NO ZU - last Words/
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去年のランキングにも、「Liquid Love」を入れたオーストラリアのミュータントディスコバンド。この曲は彼らにしては変態色はちょっと控えめですが、文句なしにかっこいい。
5位 Cesar Lacerda&Nina Fernandes - Casa
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ブラジルのシンガーソングライター、セザール・ラセルダとニナ・フェルナンデスのデュエット曲。ニナの無垢な歌声がたまんないですね。
6位 ヨルシカ - 斜陽
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アニメ「僕の心のヤバイやつ」主題歌。アニメのOP曲は苦手でだいたい飛ばしちゃうんだけど、この曲だけは頭にこびりつきましたねぇ。でも最初、YOASOBIと混同してて、いくら検索しても「アイドル」の方しか出てこなくて悩んだのは内緒です(笑)。
なので、あえて、「僕ヤバ」のOPの方を貼っておきます。短いけど。
7位 Little Dragon - Slugs Of Love
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スエーデン出身のバンド。ボーカルのユキミ・ナガノは日系スエーデン人。ひんやりとした手触りの疾走感がいいですね。「ウーワッ、ウーワッ!」の掛け声がキュート。
8位 Ana Frango Eletrico - Boy of Stranger Things
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25歳にして、もはやオルタナ・ブラジリアン・シーンを代表する存在になったといっても過言ではないアナ・フランゴ・エレトリコ。3rdアルバム「Me Chama De Gato Que Eu Sou Sua」は傑作です。
9位 KIKI - Get Up
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タイのエレクトロニック・ポップ・ディスコバンド、KIKI。めちゃくちゃファンキーでかっこいい。
10位 100 gecs - Doritos & Fritos
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かなり注目されてるアメリカのハイパーポップデュオ。いかにも「現在」っぽいせわしない雑食性サウンド。
メキシコ、ブラジル、韓国、オーストラリア、日本、スエーデン、タイ、アメリカと実に多国籍なランキングになりましたが、聴いてる時は全然に意識してないんですよね。今、これを書く時に調べて、「あ、スエーデンなのか!」とか気がついたくらいで。国境を意識しないで、フラットに聴けちゃうサブスク時代、ばんざい。
11位以下も動画だけ貼っておきますね。
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今年よく聴いていた曲のプレイリスト(117曲)です。20曲目までは上記のランキング順ですが、あとは順不同。今年発表以外の曲も入ってます。
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あとカバー曲のプレイリストも作ったので、よかったら聴いてください。こちらはBGMにするのを念頭においた選曲になってます。
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安田理央3月・4月の出演情報
まだまだ続くぞ、新刊『日本AV全史』(ケンエレブックス)プロモーションイベント(笑)。いや、プロモ以外のイベントも多いんですが、今後の安田理央出演情報でございます。
3月23日(木)阿佐ヶ谷ロフトAでは、1月27日に行った「『日本AV全史』発売記念・日本AV歴史講座」の第二回として「裏ビデオ編」を開催。
もうひとつの日本AVの顔とも言える裏ビデオの世界を掘り下げるイベントで、実はこれ昨年3月に行った「安田理央文化センターVol.1 昭和裏ビデオナイト」の続編とも言える内容となっております。前回に引き続き、昭和裏ビデオ研究家のTAKA氏(「裏ビデオwiki」主宰)を迎え、貴重な映像と共に創成期からの歴史を解説していきます。ゲストには『洗濯屋ケンちゃん』を撮った藤井智憲監督、そしてヘリコプターマンの異名でも知られる伝説の男優・ミッキー柳井氏がLAから急遽来日!
昭和裏ビデオの世界をたっぷりと堪能していただきますよ!
www.loft-prj.co.jp
そして3月26日(日)は、芳林堂書店高田馬場店にて中村淳彦君とトークショー。これは中村君の新刊『同人AV女優 貧困女子とアダルト格差』(祥伝社)の刊行記念トーク&サイン会のゲストとして呼ばれたのですが、うーん、何を話そう。でもゲストの立場だから気が楽だ(笑)。
www.horindo.co.jp
3月ラストは3月31日(金)の神保町・書泉グランデにて、「『日本AV全史』刊行記念トークイベント 安田理央×春原未来『AV業界の現在』」です。
AV女優・春原未来さんをゲストにお迎えして、現在のAV業界について話そうと思っております。
春原未来さんと共演するのは、なんと8年ぶり! 前回はFAプロのイベントでしたね~。久しぶりなので、お会いするのが楽しみです。
www.shosen.co.jp
4月9日(日)のお昼は、おなじみコアチョコTシャツデスマッチ。
映画、プロレス、漫画、アニメ、AV、お笑いとあらゆるカルチャーのプロフェッショナルがテーマに合わせたプレゼンを競うというイベント。今回のテーマは「解禁」。
さて、僕は何を持っていきましょうかね(まだ決まってない)。
core-choco.com
4月14日(金)は、渋谷ラママにて大人数ハイパーロックンロールバンド、野獣のリリアン、一年ぶりのライブです! 色々追悼します!
共演は、ハルメンズNAKED (サエキけんぞう+武田理沙 / Palastleben / ミアナシメント。
www.lamama.net
4月18日(火)は名古屋遠征だぜ! 今池TOKUZOにて「『日本AV全史』出版記念SP AVの危険な映像文化史 名古屋番外編」
カンパニー松尾監督と90年代のAV業界、そしてこれまであまり語られてこなかった名古屋発AVについて、秘蔵映像と共にトークしますよ!
www.tokuzo.com
というわけで、今後もイベントたくさん出演します! 会場で声をかけてくだされば、サインでも何でもしますよ! ぜひ、遊びに来てください!
↑こちらから買っていただくと、僕にアフェリエイトが入りますので、よろしければ(笑)。
2月はイベント4連発!
新刊『日本AV全史』(ケンエレブックス)の発売に伴いまして、これからプロモーションをかねたイベントに出まくりますよ。ええ、本は発売されてからが勝負なのです。がんばりますよ。
第一弾としては既に1月27日に阿佐ヶ谷ロフトAにて「『日本AV全史』発売記念・日本AV歴史講座 80年代編」を開催させていただきました。
美少女AVのスタイルを作り上げ宇宙時代黄金時代を築いた巨匠さいとうまこと監督、村西とおるの右腕としてクリスタル映像・ダイヤモンド映像を支え、現在に至るまで最前線で活躍する日比野正明監督、そして現役トップ女優として紗倉まなさんを迎えて80年代AVの現場について語りまくりました。お陰様で満員御礼。先行販売した『日本AV全史』も完売でした!
そして2月14日、つまり明日! バレンタインデーの夜は、あの「DOMMUNE」にて、「アダルトビデオ40年史」を決行!
AV監督歴35年のカンパニー松尾さん、現役AV女優の最上一花さんを迎えて、AV40年の歴史をがっつりと振り返ろうという企画です。
3時間に渡るトークの後は、おなじみDJフクタケによるAV関係音源のみのプレイセット! これはヤバイ!
50人限定のスタジオ観覧もありますので、渋谷PARCO9階まで、ぜひ遊びに来てください!
www.dommune.com
続いて19日(日)は大阪へ! 初出演の「梅田Lateral(ラテラル)」にて、小説家の花房観音さんを迎えて「AVは本当に必要なのか?」というテーマでディープに語ります。花房さんとイベントできっちりと話すのは初めてなので、楽しみです。いろいろと秘蔵映像も上映する予定ですよ。
lateral-osaka.com
翌日20日(月)は、東京に戻って新宿ロフトプラスワンでの、話題の映画『グッドバイ、バッドマガジンズ』の横山翔一監督と宮嶋信光プロデューサーを迎えての「『グッドバイ、バッドマガジンズ』から学ぼう!エロ本の歴史」に出演。14日に続いての現役AV女優の最上一花さん、『月刊FANZA』編集長の大木テングーさんも共演で、こちらはAVじゃなくてエロ本について語る予定です。
www.youtube.com
『グッドバイ、バッドマガジンズ』は、エロ本業界・出版業界に関わっている人にとってはマジに胸が痛くなる映画ですが、普通の方にとっても「お仕事映画」としてグッと来ちゃうようです。ぜひ映画を観てからプラスワンに来て欲しいですね。
www.loft-prj.co.jp
そして2月ラストは、なんと場違いにも代官山蔦屋書店に登場! 25日(土)26日(日)に開催される「サブカル市」なるイベントの中で、『全裸監督』でおなじみの大先輩・本橋信宏さんとの「これまでの/これからの『AV』の話をしよう」というトークを行います。本橋さんも長く業界に関わってきた方なので、かなり深い話ができると思います。
こちらは25日ですね。
https://peatix.com/event/3492066
というわけで、なかなかハードなスケジュールですが、実は3月にも色々と決まっております。50代の肉体にムチ打ってがんばりますよ。
いずれのイベントでも『日本AV全史』を、噂の特典付で物販予定。もちろんサインもしますよー。
噂の特典とはコレ。組み立てると『日本AV全史』を収納できる懐かしのVHS紙ケースになるペーパークラフト!
ちなみにこの特典、現在は中野・タコシェ、神保町・書泉グランデ、名古屋の特殊書店BiblioManiaさんで購入しても、もらえるようです。
以上、ぜひよろしくお願いします!
『日本AV全史』発売!
新刊『日本AV全史』(ケンエレブックス)が発売になりました。タイトル通りに日本のアダルトビデオの全歴史をたどる一冊で「日本のAVの歴史教科書」を目指して書きました(笑)。
日本のAVの歴史は、1981年から始まるというのが定説なのですが、映画が誕生した18世紀からブルーフィルム、お色気映画、成人映画、そしてビニール本に至る流れも前史として書いています。
黎明期となる80年代前半、市民権を得ていく80年代後半、オルタナティブな作品が続出した90年代前半、インディーズ旋風が巻き怒る90年代後半、次々と主役が交代し、AV女優が憧れの存在となっていく00~10年代。そして出演強要問題からの適正AV、昨年のAV新法設立まで、業界の動きを中心に綴りました。
雑誌などでは特集はよくやっているし、ムックなども出ているので意外に思われるかもしれませんが、実はAVの歴史について書かれた書籍はほとんどなく、全体の歴史となると藤木TDCさんが書いた『アダルトビデオ革命史』(幻冬舎新書)一冊しか見当たらないんですね。この本も80年代の流れが中心ですし、2009年発売なので当然10年代以降の動きは書かれていないわけです。
つまり現在までのAVの歴史をまとめた書籍は、本書のみということです。
AV生誕30年にあたる2011年の時は、多くの雑誌で特集が組まれましたし、僕が監修者となり30社以上のメーカーが参加したプロジェクト「AV30」のような動きがあったのですが、40周年にあたる2021年は、そうしたイベントもありませんでした。
AV40周年のタイミングで、歴史をまとめておきたいなと思っていたところ、ケンエレブックスさんから本書の企画を打診され、渡りに船と執筆を開始したのです。まぁ、結局なんだかんだで時間がかかり、生誕40年の2021年から2年遅れての刊行となってしまいましたが(笑)。
あくまでも業界の動きを中心に書いているので、AV女優・監督個人についてはあまり触れられませんでしたから、重要な存在なのに、なんであの人が登場しないの?という感想を持つ人も多いと思います。できるだけ客観的な視点から書こうと意識はしていましたが、それでもやはりこれは安田史観でのAV史です。個人的に思い入れの強い90年代に関してはどうしても濃くなってしまいます。ゴールドマン監督への記述は多すぎると自分でも思います(笑)。
他の方の視点から書けば、また全然違うAV史が生まれるでしょう。ぜひ読みたいので、色んな書き手にどんどん書いて欲しいんですよね。
どんなものにも文化はあり、歴史があるというのが僕のスタンスです。単なる性欲のはけ口だと思われているAVにだって、40年の歴史の中で様々な変化がありました。そしてそこには、多くの人たちが切磋琢磨を続けてきた文化としての積み重ねがあります。この本を通して、少しでもそれが伝わればいいなと思っています。
巻末の36ページに渡る長大な年表を眺めるだけでも、その歴史の重さは感じられると思うんですよね。
一部で話題となっておりますが『日本AV全史』は、装丁に凝りました。デザインは(Ya)matic studioこと野田大和さん。実は本編中にもゴールドマン監督の初期作品における先鋭的なデザインワークを担当したデザイナーとして名前が登場しているんですが、以前から単著の装丁をやってもらいたいなーと、ずっと思っていたんですね(1991年にゴールドマンのレーベルから発売した僕のバンド、モデルプランツの2枚のシングルCDは彼のアートワークでした)。
この電書時代において、紙の書籍を買ってもらうには、ブツとしての魅力が必要だというのは常々考えていて、そのひとつの答えとして野田さんのデザインがありました。昔からギミックを考えるのが好きなんですよ、野田さん。その野田さんに好き放題にやってもらいたかった。
これはケンエレブックスという版元と、五十嵐さんという編集者だったからこそ実現できたと思います。こんな装丁、他の出版社じゃ、なかなかゴーが出ないよ(笑)。
VHSビデオカセットをイメージした表紙とカバー、そして小口(角度によって絵が変わる)やページ下のパラパラ漫画、シール裏に至るまでギミック満載。これはぜひ実物を手にしていただきたい。楽しんでいただきたい。
僕がAVについて初めて原稿を書いたのは1987年。当時、編集をしていたアイドル雑誌のAVコーナーを担当したのがきっかけでした。それから36年間ずっとAV関係の原稿を書き続け、時には制作側の立場としてAVに関わってきました。それが今、こういう本を出せるというのは、書き手として本当に幸せだな、と思うのですよ。2019年の『日本エロ本全史』(太田出版)と本書を書けたことで、もう思い残すことはないです。
……とは言いつつも、次にも楽しそうな本の企画が進行中なのですが(笑)。
先日の発売記念イベントでは、某メーカーさんが大量に購入してくださいました。社員に配るそうです。AVメーカー様、業界関係各社様、社員教育教材としていかがですか?(笑)。色々黒歴史も書いちゃってるから怒られそうではありますが……。
というわけで安田理央、渾身の一冊、『日本AV全史』、ぜひお買い求めくださいませ!
↑こちらから買っていただくと、僕にアフェリエイトが入りますので、よろしければ(笑)。
ちなみに『日本AV全史』発売記念ということで、『痴女の誕生』『巨乳の誕生』『日本エロ本全史』という太田出版での3冊の電子書籍が、なんと50%オフという出版社の枠を超えたセールが行われております。2/16まで! この機会にこちらもぜひお読み下さい!
www.ohtabooks.com