ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

創刊号50冊で振り返るエロ雑誌40年史

「創刊号50冊で振り返るエロ雑誌40年史
 ご無沙汰しております。前回のエントリーが7月末だから丸二ヶ月もさぼっちゃいました。こんなにBlogかかなかったの、初めてかもしれないなぁ。特に書かなかった理由というのは無いんですが、こういうのは習慣なので、一度書かなくなるとなかなか腰が上がらなくなっちゃうんですよね。
 ライブだのイベントだのは色々やっていたのですが、その辺はFACEBOOK PAGEの「安田理央の部屋」の方にアップしてました。今後も最新情報などはこちらの方を見ていただけると幸いです。
 ちなみに10月は、12日にネイキッド・ロフトにて、カンパニー松尾バクシーシ山下平野勝之、ゴールドマンを招いて「90年代初頭のAVに何が起こったのか?」を、そして20日にはおなじみ野獣のリリアンで下北沢TREEでLIVE、さらに24日には、新たに結成したファンクバンド、Roswellsの初LIVEがあります。こちらは四谷アウトブレイクにて。さらに28日には渋谷Bar Issheeでの小野島大さん主催のイベント「Bring The Noise!」で久々にDJやります。

 さて、現在発売中のアサヒ芸能にて「創刊号50冊で振り返るエロ雑誌40年史」という12ページの大特集を監修しました。監修といっても、雑誌集めから構成、原稿までほとんど一人で全部やってるんですが(笑)。これはタイトルどおりに、50冊の時代を代表するエロ雑誌の創刊号の表紙を並べて解説したという資料的要素の強い特集です。
 取り上げた雑誌は、Pocketパンチ Oh!、S&Mスナイパー、GORO、映画の友、プレイボーイ日本版、写真時代、ビリー、アクションカメラ、スコラ、写真時代Jr、日本版ペントハウス、スーパー写真塾、ベッピン、ザ・ベストマガジン、クラッシュ、デラべっぴん、夜遊び隊、プレイガール、ウレッコ、すっぴん、ボディプレス、ヘイ! バディー、スクリュー日本版、DOLIVE、ビデオ・ザ・ワールド、アップル通信、ビデオボーイ、ビデパル、ガールフレンズ、ビデオメイトDX、ジャンクショップ、GOKUH、ニャン2倶楽部、クリーム、TOPAZ、BIG4、お尻倶楽部、Vacca、THE TENMEI、SEX DOLLS、ペントハウスjapan、お宝ガールズ、おとこGON!、WAM、ファイヤー、スマートガールズ、TENGU、サルシキ、平口広美のフーゾク魂、ソフト・オン・デマンドDVDの50冊。それからコラムでアサヒ芸能、キングコング、危ない1号、PENTジャパンスペシャルを取り上げています。
 基本的にエポックメイキングとなった雑誌をセレクトしたつもりなのですが、僕のコレクションがベースになっているもので、どうしても偏りが出ちゃってるんですよね。白夜系、英知系がやたらに多いとか、サン出版系が入ってないとか……。解説も全然書きたりなかったので、いつかムックか何かの形でもっと充実した形でまとめられたらいいなと思っております。あと、「ニャン2倶楽部」の創刊は1989年なのに、なぜか1997年にしちゃっているという痛恨のミスもあったりして。ああ、なんで気づかなかったんだろう……。
 あえて創刊号に絞ったのは、エロ雑誌というのは路線変更が多いのが面白いなと思ったからです。これは特集の中のコラムでも書いたんですが、エロ雑誌は売れなければ、さっさと路線を変えちゃうものなんですね。あんまりプライドが無い(笑)。だから歴史の長い雑誌などは、時期によって全くスタイルの違う雑誌になっていたりする。有名な雑誌でも創刊号はまるで別物だったりすることが珍しくないんです。雑誌はつくづく生き物なんだなぁ、と実感します。当時、この辺の雑誌を愛読していた人は、創刊号を見て「へー」って思うこと多いんじゃないですかね。
 ま、とりあえずエロ雑誌の創刊号ばかりをこれだけ一挙に並べた特集というのは前代未聞だと思います。もうすぐに次の号が出ちゃいますので、興味を持った方はぜひ急いでお買い求め下さいませ!
 最近、僕はこんな感じの仕事ばかりしてますね。冗談で名乗った「アダルトメディア研究家」そのものになってきました。でも、エロメディアも「まとめ」の時期を迎えたってことは、何か寂しい気分にもなったりして。

AVの歴史関連のお仕事二つ

たまたまなんですが、このGWにAVの歴史についての原稿が二つ、同時期にアップされました。


ひとつはWEBスナイパーでの「ディス・イズ・ポルノ〜AV誕生30年をふり返って〜」。これはゴールデンウィーク企画の特集「セックス表現の現在形2012」の中のひとつとして書きました。特集では他に永山薫さん、さやわかさん、ゴールドマン、ターHELL穴トミヤさん、ペヤンヌマキさん&前田愛美さんが演劇や映画、漫画などでのセックス表現について書いています。
最初は、前から考えていた「現在のAVは2006年頃に完成形に達した」説を書くつもりだったのですが、書いているうちについ1981年のAVの黎明期からの歴史にまで広がっていってしまいました。
この記事、佐々木俊尚さんがツイートして下さったら、あっという間にリツイートの嵐で、すごいことになってました(笑)。


もうひとつは、メンズサイゾーでの「AV誕生から30周年の思い出をAV好き作家・高橋源一郎とAVライター・安田理央がアツく語り合った!!」
こちらは以前から親しくさせていただいている高橋源一郎さんとのAVをテーマにした対談です。黎明期からAVを見て、最近もちゃんとDMMで新作を見倒しているという高橋さんのAVへの愛情の深さに感動します。高橋さんの小説を読んでいると、いわゆるV&R的なAVだけが好きなんじゃないかと誤解してしまいそうなんですが、ちゃんとプレステージとかE-BODYとかもチェックしてるんですよね。


こちらでは、WEBスナイパーの方で書けなかったプレステージブーム以降のことにも少し触れているので、併せてお読みいただけると幸いです。あと、「ディス・イズ・ポルノ」でAVからドラマが消え去ったと書いたけれども、今、一番人気のあるジャンルである「熟女」ではドラマが健在であるという話も、そのうちまとめたいと思ってます。


しかし、たくさんの感想ツイートをいただいたんですが、AVの歴史をまとめた文章を初めて読んだという方が結構いて、驚きました。興味を持った方は藤木TDCさんの名著「アダルトビデオ革命史」(幻冬舎文庫)や、僕と雨宮まみの共著である「エロの敵」(翔泳社)も読んでいただけると、さらに詳しくAVの歴史に触れることが出来ると思います。


ま、どちらも僕が監修を務めている「AV30」プロジェクトがようやく完結するということに合わせての記事だったわけですが、「AV30」としても6月にイベントやります。豪華ゲスト出演が決定してますので、お楽しみに〜。


あと、こちらもアップされました。メンズナウ「安田理央の『いい大人』第23回 古本ゲリラに参加しました!」。先週の古本ゲリラのレポです。写真いっぱい!

「メーカー横断ベスト!!! カンパニー松尾8時間」予告編ムービー公開


AV302月リリース最大の目玉であります「メーカー横断ベスト!!! カンパニー松尾8時間」の予告編ムービーがYouTubeにアップされました。実は普通の予告編もあるんですが、こっちはヌード無しのYouTube向けバージョン。松尾さんにわざわざ作ってもらいました。
この「メーカー横断ベスト!!! カンパニー松尾8時間」は、松尾さん自身がセレクトし、自ら編集したというベスト版。AVのベスト版って残念ながら雑な作りのものが多いんですが、これはひとつの作品として楽しめるクオリティに仕上がっています。
カンパニー松尾という日本最高の映像作家のエッセンスが凝縮された作品なんです。
松尾さんの手による年表、そしてインタビューで構成されたライナーノーツがこちらで全文読めます。
http://www.dmm.co.jp/av30/linernotes/aaj_008.html


2012/02/13発売 480分 定価 2,980円


予約・購入はこちらから。http://www.dmm.co.jp/av30/

AV女優人気投票 あなたが選ぶ30年オールタイムベスト女優

AV30関係の話題ばかりでスイマセン。でも今おれ、仕事の大半がAV30関係という状態なもので……。


DMM.R18のAV30コーナーで、「AV女優人気投票 あなたが選ぶ30年オールタイムベスト女優」という企画が始まりました。まぁ、よくあるAV女優の人気投票なわけですが、一日一票、しかも同じ女優には一回しか投票できないという仕様なんですね。つまり組織票などは生まれにくいはず。そのせいなのか、なかなか混沌とした順位になっていて面白いです。

2011年1月11日現在の順位は
1. つぼみ
2. 麻美ゆま
3. 川島和津実
4. 成瀬心美
5. 吉沢明歩
6. 北条麻妃
7. さとう遥希
8. 絵色千佳
9. 古都ひかる
10. 小倉ゆず
という結果に。どうしても現役が強いんですが、それでも川島和津実とか古都ひかるとか入ってきてますねぇ。投票の少ない最初の頃は26位に福原園美なんて渋い人がランクインしてたりしてたんですが、もうだいぶ普通のランキングにはなってきています。それでも昨日あたりは小倉ゆずが1位になってたりしてね。面白いのでぜひ投票して下さい。投票できるのは、DMM会員のみなんですが。


あと、このDMM.R18のAV30コーナーには、監修者である僕のインタビューや、僕の制作したアダルトメディア年表も掲載されています。この年表、かつて「エロの敵」の巻末用に作ったものを加筆再構成したものなんですが、かなりボリュームもあって読み応えもあると思いますよ。ただ、いくつかミスがあると指摘されていますので、徐々に直して行こうと思います。もしミスを見つけたら、どんどん教えてくださいね。

ちなみに、ただ今DMM半額キャンペーン中で、AV30第一回リリースの5タイトルも半額、なんと1,489円ですよ。2枚組8時間で1,489円! それはちょっと安すぎるのではないか……。


さぁて、明日からいよいよ京王駅弁大会です。がんばるぞー!

AV30予約開始!

僕が監修を担当しているアダルトビデオ30周年記念プロジェクト「AV30」の予約がいよいよ開始されました。
DMMでは特設ページも開設されました。http://www.dmm.co.jp/av30/
僕も登場するプロモーション映像もアップされておりますのでぜひ御覧ください。

1月7日発売の第一弾リリースは「AV30年史 1 不朽の名作シリーズ編」「AV女優100人 1 時代とメーカーを越えてセレクション」「美少女AV女優の頂点【1990年代セレクション】」「メーカー横断ベスト!!! 小室友里8時間」「【AV女優日本代表】ロリータ☆ジャパン」の5タイトル。個人的には「ロリータ☆ジャパン」がオススメかな。長瀬愛から弘前亮子までロリ系女優24人を収録。お好きな方にはたまらないセレクトかと。

そして公式サイトに先駆けて書いちゃうと第二弾リリースは「AV30年史1最高にエロいSEX編」「巨乳AV女優の頂点【1980〜90年代セレクション】」「メーカー横断ベスト!!! カンパニー松尾8時間」「【AV女優日本代表】熟女☆JAPAN」の5タイトル。なんといっても松尾監督自身がセレクトして編集した「カンパニー松尾8時間」が素晴らしい出来なのですよ。林由美香の「硬式ペナス」から始まって、「恥ずかしいカラダ 水城奈緒」までの10タイトル+豊田道倫のPVなどの映像が、まるで一本のストーリーのように流れていきます。ああ、これ早くみんなに見せたいなー。日本最高の映像作家であるカンパニー松尾のエッセンスが凝縮されております。乞うご期待! あと個人的には僕が自分で編集まで手がけた「最高にエロいSEX」は本当にエロすぎて大変です。

ぜひみなさんご予約お願いします! 2枚組8時間収録で定価 2,980円はお得すぎでしょう。え、DMMだと2,235円なの? えー、それはちょっと安すぎない?(笑)

アダルトビデオ30周年記念プロジェクト「AV30」

昨日は「AV30 記者発表会」に出演して来ました。
「AV30」とはアダルトビデオ30周年を記念して、主要AVメーカーが集まり、ベスト盤をリリースしていこうというプロジェクトなんですね。
そして僕はその監修を担当しているのです。実はこの半年くらいこの仕事にかかりっきりでした。どんなテーマでまとめるか、女優・作品のセレクト、そしてライナーノート執筆など、どっぷりと関わっております。


そんなわけで、この記者会見にも監修者として出演し、コンセプトの説明などをしたのですが、緊張しました。これまでもトークショー的なイベントにはずいぶん出演してきて、人前に出ること自体は慣れているはずなんですが、ちゃんと真面目な話をするというのは、初めてだったりして。もうどんな格好をするべきか、から悩みましたよ(笑)。立場的に普段着のパーカーってのも無いだろうし、スーツ着るのも何だしねぇ。で、思いついたのが黒のタートルにジーンズというスティーブ・ジョブズスタイル(笑)。本家のタートルはイッセイ・ミヤケらしいですが、僕は慌ててユニクロで買いました。
まぁ、ジョブズみたいに華麗なプレゼンテーションができるわけもなく、ガチガチに緊張して手元の原稿に目を落としっぱなしという有様でしたが。


AV業界あげてのプロジェクトということで、この記者発表会の出席者も豪華ですよー。小室友里麻美ゆま笠木忍成瀬心美小倉奈々そしてカンパニー松尾(敬称略)。


もう楽屋が華やかなこと、華やかなこと。嬉しくてツーショット写真とりまくっちゃいました。


中でも、復帰した笠木忍さんと再会できたのは、嬉しかったなぁ。何しろ僕にとって歴代好きな女優ナンバーワンですからね。ちなみにこの写真を撮ってくれたのは小室友里さん(笑)。こっちの麻美ゆまさんとのツーショットも小室さんに撮ってもらいました。


で、この小室さんとのツーショットは麻美さん撮影。ああ、贅沢(笑)。

あ、おれ邪魔ですか。はい、じゃあ、こちらをどうぞ。


発表会の後は、このメンバーで、つくばテレビさんで放送予定の「AV30」番組用の座談会の司会をやりました。こっちはいつものノリで出来たので、全然緊張しませんでした。


ということで「AV30」です。来年1月7日から、毎月5タイトルづつ発売になります。第一回発売は、「AV女優100人<1>」「AV30年史<1> 普及の名作シリーズ編」「美少女AV女優の頂点 1990年代セレクション」「メーカー横断ベスト 小室友里8時間」「ロリータ☆JAPAN」というラインナップ。

やっぱり目玉は「AV女優100人」でしょうか。時代とメーカーを超えた女優セレクション。竹下ゆかりからはじまって、林ひとみ星野ひかる豊丸森下くるみ、川奈まり子、及川奈央、みひろ、麻美ゆまと、今までメーカーの枠に阻まれて同時に収録されることのなかったメンツが顔を揃えております。あ、もうすぐ「アラサーちゃん」が発売になる峰なゆか先生も入れておきましたよ!(笑)。

第二回リリースでは「メーカー横断ベスト カンパニー松尾8時間」が目玉です。松尾さん自身のセレクト、そして編集によるオールタイムベスト。これも「AV30」というプロジェクトがなければ成り立たなかったでしょうね。

全作品2枚組8時間収録で、もってけドロボーの定価2980円。しかも詳細なライナーノート付ですよ。これをお買い得と言わずに何をお買い得というか。

僕は、ここしばらくはこの「AV30」プロジェクトが仕事の中心になりそうです。雑誌などでAV史の特集をやる際には、ぜひお声をおかけ下さい。素材もまとめてお渡しできるので、ページ組むのラクですよ、編集者のみなさま!(笑)

AV30公式サイト http://www.av30.jp/

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