ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

「ナニワ金融道」が復活!

 昨日、コンビニで「ナニワ金融道」が表紙の雑誌を見つけて、再録モノかなぁと思ったら、なんと「新ナニワ金融道 青木雄二プロダクション」と書いてあるじゃないですか。新連載? しかも「大市民語録 柳沢きみお」の文字も! な、なんだこの雑誌?!

あおば出版から創刊された「COMICジャンク」という雑誌でした。

ナニワ金融道青木雄二プロダクション
行列店のおいしい法則 / 作画:秋月めぐる 監修:柳生九兵衛
シアワセの泡の町 / 東陽片岡
開業道 / 佐藤由男
そして僕は山谷へと・・・ / 作・画:北村永吾 協力:塚田努
大市民語録 / 柳沢きみお
東京ふるさとグルメ / 作:久住昌之 画:水野トビオ
何もなくていそがしい / 石原まこちん
のぞむよしおのモテたいな / のぞむよしお
恋愛小説彼女 / 石川たくみ

と、色んな意味で濃いラインナップ。キャッチフレーズが「負け組みがなんだ!下流がどうした! 格差社会を生き抜く知恵と情報が満載!」 ですよ。裏モノっぽい記事も満載で、実話ナックルズの流れの漫画雑誌だと言えますね。

気になる「新ナニワ金融道」はといいますと、灰原はホームレスの戸籍を使った住宅ローン詐欺を顧客に指南した罪で8ヶ月の服役のあげく帝国金融をリストラされて、桑田と債権回収会社をやるという展開です。しかし、すごいのは青木雄二のタッチを完璧にコピーしていること。「カバチタレ」の東風孝広や、「こまねずみ常次朗」の吉本浩二のような青木チルドレン以上にモロに青木タッチ。財光寺良という人が作画でクレジットされてますが、ああいうアクの強い画をここまでコピーできるものなんですかねぇ。本当は生きてるんじゃないか、青木雄二! 

「大市民語録」の方は、んー、ビール飲んで「美味し!!」って言って、自分の一日の日課を語って、ベンツとゴルフとブランド好き人間とヘビとシオカラとホモの悪口言って、玉葱の味噌汁を納豆飯にかける食べ方を紹介して、人生について語って、キムチ鍋食べて、パソコンの悪口言って、ハッサクとスパークリングワインで「美味し」して、キムチナベにくずきり入れて食べて、赤ワイン飲んでおしまい。「一人でいるのが何よりも好き」と言ってるように、他のキャラクターは一切登場せず。ただ一人で食べて飲んで語るのみ! まぁ、ここんとこの「大市民」シリーズは、いつもそうなんですけどね…。もうさすがにちょっとしんどいなぁ。

あと久住昌之の食べ物屋マンガ、石原まこちんのニートマンガ、東陽片岡のソープ店長マンガは、さすがに面白いですし、「そして僕は山谷へと・・・」「恋愛小説彼女」あたりも、なかなか楽しめました。

全体的にはマイナー感ただよいまくりで、長続きするかどうかは、ちと心配な雑誌ではありますが、結構面白かったんで、しばらく買ってみようと思います。

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