ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

「狼少女」(SODクリエイト)

 SODクリエイト広報F氏に「絶対に面白いから見て下さい!」と薦められたのが、この「狼少女」です。

ある日、日本中を震撼させるニュースが飛び込んだ!狼に育てられた娘を捕獲!その狼少女は、ガルルルと吠えて周りを威嚇し、生肉にむしゃぶりつき、4本足で歩く。その行動は狼そのもの…。そんな彼女を人間へと復帰させるために、国家は高校に1週間だけ狼少女を通わせる事を決めるのであった…。世界初!これが狼少女の衝撃映像。

 昨年リリースされた「大猿人」の続編的な作品なので、これもメタドキュメント的な作りかと思いきや、というかキワモノAVかと思いきや、意外や意外。なんとも良質なドラマなのでありました。のどかな田舎の高校へ突然転校してきた狼少女と、その世話を任せられてしまった女子生徒、男子生徒との心のふれあいを描いた爽やかな学園物。これ、映画としてちゃんと撮ったら面白いんじゃないかなぁと思いましたよ。(同タイトルの映画は既にあるようですが…)


よつんばいで走りまわり、うなり声をあげ、生肉を喰う狼少女も、一部の方の萌え琴線に触れるかもしれませんしね。狼少女をテーマにした「狼と香辛料」なんてライトノベル&アニメも人気のようですし。


 実際に、七咲楓花演じる狼少女・山田(なんで山田なのかは不明)は、なかなかチャーミング。名演です。なかなか意志の疎通ができないことにおろおろしながら一生懸命彼女の世話をする女子高生の千尋ちゃんも、甲斐甲斐しくてキュンと来ます。
 二人のシャワーシーンや狼少女が足を上げての小便シーン、裸に剥かれてのリンチシーン、全裸で山中を走り回るシーンなどのお色気シーンも、あまり不自然じゃなく取り入れられています。


それだけにラストの唯一のセックスシーンが後背位での交尾じゃないというのは理解に苦しみますね。ここは狼っぽい交尾シーンじゃないと意味がないし、見る人もそこを期待してると思うんだけどなぁ。
 そこを差し引いても、なかなか楽しめる怪作です。ちょうど今、某誌用に「AVにドラマは必要か?」なんてテーマの記事を書いているところなので、こういうしっかりした作りのドラマ物を見れたのはよかったです。
 

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