ここのところ天気がいいので、週末には家族で出かけております。先週は3年半ぶりに小金井公園で大好きな江戸東京たてもの園を満喫してきました。
そして今日もいい天気なので、これまた久しぶりに小石川植物園に行ってきましたよ。十数年前に美学校赤瀬川原平教室OB花見で初めて行って以来、ちょくちょく足を運んでいます。一時期なんて花見はここに決めていたなー。実は基本的にアルコール持ち込み禁止なので、花見でも騒がしい客がいないのがいいんですよね。さすがに花見の季節は、みんなこっそり飲んでますけどね(笑)。
ちなみに小石川植物園というのは通称で、正式名称は「東京大学大学院理学系研究科付属植物園」という大変いかめしいもの。約320年前に徳川幕府が作った日本最古の植物園。
でも、その割に入場券は正門前のパン屋さんで販売しているというローカルな感じがたまりません。
なんというか、全体的に品の良いのんびりしたムードなんですよね。確かに色々な植物や木がいっぱいあるんですが、押しつけがましさがない。非常にリラックスできる空間なのです。
やたらと赤ちゃんや幼児を連れたファミリーが多いのもいいですね。うちの子供たちがもしかしたら最年長ではと思うほど、あっちを向いてもこっちを向いても赤ちゃんばかり。ああ、癒されますねぇ。我が家に赤ちゃんがいたのは、もう遠い昔だもんなぁ(笑)。
桜がちょろっと咲き始めていたりしてました。来週末には結構な見頃になってるんじゃないでしょうかね。そうなると花見客でにぎわうはずなので、のんびりと植物園を楽しむという意味ではベストな日だったような気がします。
そしてこの日、面白かったのが初めて行った小石川分館(東京大学総合研究博物館)。植物園に併設されている旧東京医学校本館の建物なんですが、現在「驚異の部屋」という常設展示をやってるんですね。これは東京大学の学術標本や廃棄物(!)を現代アートの文脈から再構成しようという試みで、学術的な説明をあえて排除。純粋に見る面白さが楽しめるわけですよ。最初は、そんなコンセプトも知らなくて入館したので、説明もなくランダムに並べられた標本の数々に面食らいましたけど、確かに「なんかアートのギャラリーみたいだなぁ」と思いましたね。
グロテスクなホルマリン漬けや人体模型、剥製、数々の精密なメカニック。それが歴史ある建物の中に並べられているのは圧巻でした。これで入場無料は嬉しいですね。ぼーっと数時間ここで過ごしてみたい気になりました。スキットルに入れたウィスキーなんかを、こっそり飲みながらとか(笑)。
さて、小石川植物園なんですが、丸の内線茗荷谷の駅から、けっこう歩くんですよ。でも、その途中に教育の森公園とか占春園とか遊具の充実した窪町東公園とかもあるので、行き帰りにこっちで遊ぶと、子供も満足かと。