コンプエース誌でなかなか好評なアンケートをいただいておりました(と聞いてます)
拙作『あにめたまえ!天声の巫女』。現役声優ユニットの二人が、巫女に変身して神様を呼び下ろし、妖怪娘たちと戦うという――
こう書くとカオスに見えるかもしれませんが、いやいや、百合コメありバトルありおっぱいアリの、なかなかの漫画なんですよ!?しかしながら担当編集さんとの方針不一致によって、連載終了が決まってしまいました。
(コンプエース誌上で応援くださっていた読者の皆様、本当に本当にすみません!)とはいえ不人気だとか、エッチすぎて問題が起きたとかではないのです。
「入稿後にセリフを勝手に変えないで下さい」「早斬は心火を”お前”とは呼ばないので、二人称はRebisに決めさせて下さい」等とお願いするのに始まり――
担当編集さんとは、様々な点で漫画に対する見解の相違・仕事習慣の違いがありました。なんと申しましょうか。
どこまでが漫画家の領分で、どこまでが編集者の領分なのか、その見解に埋めがたい差があり
「他の編集部ではそんなことなかったので、もう少しこちらに権限をゆずってもらえませんか」
と何度Rebisが訴えても和解できなかった、というのが主な原因です。そうした議論が続く中、第四話〆切間際に「指導に従えないなら打ち切りにしましょう。今回は仕上げて下さい」という話が出てきました。
この体制で描き続けるのは無理――
大事な作品が全一巻で終わるのを座して待つよりも、できることがあるのでは――!と、コンプエース誌での連載終了をお願いしたのです。
(あにめたまえ! 一人で連載ブログより)
なんか最近、こういう話増えましたね。作品に編集者がどこまで介入するべきなのか。まぁ、僕もライターとして色々経験ありますが、漫画家さんとなるとその意味はもっと大きいでしょうねぇ。
こんなわけで連載中止となった『あにめたまえ!天声の巫女』ですが作者のRebisさんは、
打ち切られても、雑誌を飛び出ても、勝手に一人で連載できる時代が来るんじゃないの…?
と考えて、雑誌掲載分の1~4話を、ネットで無料公開。さらに一話~四話、そして第五話冒頭までが入った電子書籍版をキンドルダイレクトパブリッシングで販売。その売上を見つつ、続きを描いていく予定なのだそうです。
こういう試み、これから増えていきそうですね。これが商業的に成功すると面白くなると思うので応援したいと思います。