昨年11月の「第十九回文学フリマ」であっと言う間に完売したコピー誌「安田理央のよくわかる日本アダルトメディア史」ですが、当日会場で入手できなかったという方が多かったもので、一部のお店で販売させていただくことしました。
「安田理央のよくわかる日本アダルトメディア史」は、「ビージーン」(ジーオーティー)という雑誌に「教えて! エロい人」というタイトルで2012年9月から2013年4月まで連載したコラムをまとめたものです。
60年代から現在(2012年)までの日本のアダルトメディアの歴史を、僕が先生となって「ビージーン」編集部の女性編集者パン谷さんに講義するというスタイルになっています。なので参考書風にして、安田三号にも、それ風のイラストを描いてもらいました。
「文フリ」用にこれを作った時は、ボリューム的にもちょうどいい手持ち原稿だな、くらいの気持ちで選んだんですが、改めて読み返してみて、アダルトメディア全体の歴史を語った書籍って、これまで無かったことに気づきました。
アダルトメディアは、ピンク映画のスタッフが黎明期のAVを作ったり、さらにビニ本の会社がAVメーカーになったり、近年ではエロ本がAVにおんぶにだっこ状態になったりと、各ジャンルが密接なつながりを持って発展して来ました。
でも不思議なことに、AVならAV、エロ本ならエロ本とそれぞれのジャンルの歴史を追った本はあっても、アダルトメディア全体の歴史を俯瞰する本は全然ないんですよね。僕の書いた「エロの敵」は一応、エロ本、AV、デジタルメディアの3ジャンルの歴史を語っていますが、これも章立てが別になっているんですね。
その点、この「よくわかる日本アダルトメディア史」は、年代ごとに分けて、縦軸で語っています。連載してた時はあまり意識してなかったんですけど、意外に他ではやってない試みだったんですね。
というわけで「安田理央のよくわかる日本アダルトメディア史」、24ページのコピー小冊子ではありますが、これを読めば日本のアダルトメディアの流れが概ね把握できるという本なのであります。いや、あんまりメリットは無いかもしれないけどね(笑)。
こういう形でアダルトメディアの歴史を紹介する仕事、もっとやりたいな、と思っております。ご依頼、お待ちしておりますよ!
さて「安田理央のよくわかる日本アダルトメディア史」ですが、とりあえずおなじみ中野ブロードウェイのタコシェさんで取り扱いを開始しました。
この後、神保町の芳賀書店さんでも取り扱っていただく予定です。
300円(税別) 通販もタコシェさんをご利用下さい。
Welcome to TACO ché - ようこそタコシェへ - » 60年代以降のエロ媒体を俯瞰する「安田理央のよくわかる日本アダルトメディア史」