ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

みちば御自慢 鶏肝丼(1280円/兵庫県/B-3)

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「名人夢の競演」企画のひとつ。あの道場六三郎監修による駅弁です。レバーやハツなどの鶏肝をごぼうやこんにゃくと共に秘伝の田楽みそで和えたものがご飯の上に乗った丼スタイル。
モツの臭みを消すためか、かなり山椒の風味が強いですね。僕は山椒好きなので、嬉しいのですが苦手な人もいるかも。さらに刻み生姜も入っていて、アクセントになっています。
味噌味もちょっと強めで、ご飯が進みます。コリコリ、クニュクニュと一口ごとに食感が違うのも楽しいですね。

高価さばかりが目につく今回の二大企画の中では最安値の1280円なのですが、まぁ、考えてみたら決して安くないんですよね。いい食材を使っているだろうから、この値段でも破格なんでしょうけど、それにしては、ちょっと地味かなぁというのも正直な感想です。いや、決して悪くはないんですけどね。

大人のオムライス(1100円/福井県/C-3)

http://instagram.com/p/jN-hFhDWzW/

恒例企画「がんばれ!ローカル線」として参加した駅弁です。あわら湯のまち駅の老舗洋食屋・源の屋が作ったということで、駅弁では珍しいオムライスがメインになっています。
自慢のデミグラスソースは、福井県の名産ミディトマト「越のルビー」入り。チキンライスも福井県産のお米と地元感を強調していますね。

パッと見で、ボリュームに欠けるかなとも思ったんですが、器が深く、オムライスは意外に食べでがあります。ドミグラスソースもまろやかで、優しい味です。具に枝豆が入っているのも面白いですね。
付け合せは、ローストポークにおひたし、里芋。そして目を引くのがリンゴ。生かと思ったら、コンポートになってるんですね。

駅弁というと味が濃すぎる傾向があるんですが、これは全体的にマイルドで上品に仕上がっています。丁寧に作られたレベルの高い駅弁でした。

電子レンジで加熱が可能なんですが、オムライスだけ温められるように容器が別に外せるんですね。そういう心配りも嬉しいところです。

八戸小唄寿司(1100円/青森県/A-0)

 ちょっと調布に行く用事があったので、帰り道に乗り換えの新宿で途中下車。ちょっと会場を覗いていこうと思ったのです。今期はまだ3個しか駅弁買ってないですしね。

しかし……。

http://instagram.com/p/jLwY4eDW35/
 そうだよ、今日は5時までだったんだよ。そんなことを忘れてしまうほど、今年のおれはここまで駅弁大会熱が冷めてしまっているのか!

 それでも輸送ブースでは、若干販売しているというので、「八戸小唄寿司」をゲットし、休憩所でいただきました。
http://instagram.com/p/jLzNXSDW5T/

 サバと紅鮭の押し寿司で、三味線のバチをかたどったプラスティック製のヘラで切り分けて食べます。それで「八戸小唄寿司」というわけですね。自由にサイズを切り分けられるのは楽しいです。

 たっぷりと脂の乗ったサバと鮭。美味しくないわけがありません。押し寿司系の駅弁って、ハズレがないというか、だいたいどれも美味しいので、面白みにも欠けるところがあって、僕はつい敬遠してしまうんですが、やっぱり美味しいなぁ。

日本海あなご(AnaGo)弁当(1300円/島根県/A-5)

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なんといっても、この掛け紙のインパクト。女性誌の表紙そのままのデザイン。コラーゲンとビタミンAで美容食としての穴子の魅力を強調しております。さらに掛け紙の横には、出雲ガールお薦めの観光コースの紹介記事まで書かれているという徹底ぶり。こういうの、嫌いじゃないですよ(笑)。

http://instagram.com/p/jLOV25DWxQ/
肝心の中身は、一般的な醤油味の煮穴子に加えて、味噌味の煮穴子も乗っているというのが売り。味噌味というのは珍しいですが、食べてみるとなかなか合いますね。醤油味と半々になっていて食べ比べることができるのも嬉しいところです。
「島根牛みそ玉丼」を出している一文字屋さんということで、味噌味にこわだりがあるんでしょうか。

つけあわせは大根の酢漬けやキュウリの古漬けとシンプルですが、目を引くのは紙に包まれたフルーツ餅。女性向けということでデザートも用意されてるわけですね。これが意外に美味しかったです。

掛け紙の強烈なインパクトに比べると内容はスタンダードな感もありますが、穴子もたっぷりで満足感はあります。

ただ、これで1300円というのは、ちょっと割高感が否めないかなぁ……。

ちなみに本日15日までの販売なので、気になった方は急いで京王に向かって下さい!

銚子二味鮪めし(950円/A-0/千葉県)

三連休は、さぼってしまいましたが、今日からまたがんばりますよ。

今週の一枚「本日のお弁当」
http://instagram.com/p/jImcftDW5r/

チラシで気になっていた初登場の輸送弁、千葉県は「銚子二味鮪めし」です。
名前の通りに、銚子産の鮪をステーキと南蛮漬けの二種類の味で楽しめるというのが売りです。思い出すのが2008年出場の静岡県沼津の「二色まぐろ重」。あちらは漬け鮪を揚げたものと、それをタレにからめたものの二種類でしたね。あれもなかなかの名弁でした。

さて、第一印象としては全体の色合いは地味なんですけど、「お、いろいろ入ってる!」という感じ。メインの鮪は二種類がゴロンと入っていて、さらにうずらの玉子に、玉子焼き、蓮根、タケノコ、さつま芋、らっきょう、漬物……と付け合せがいっぱい。個人的にサブが充実している駅弁が好きなので、これは嬉しかった。

鮪は、醤油味のステーキはがっしりと食べごたえがあり、南蛮漬けは香ばしく……と、味わいも違っていて飽きません。
付け合せの方も、みんな美味しかった。

充実感のある駅弁でした。

http://instagram.com/p/jImoiEjW5-/

今回の復刻企画の汽車土瓶・動輪型(400円)も購入。これでお茶を入れて飲んでみました。蓋が湯のみになります。まぁ、はっきり言って飲みづらいんですが、なんか楽しいんですよね。おままごとっぽい感じで。

鳥取牛カレー牛めし(1050円/A-0/鳥取県)

今週の一枚「本日のお弁当」
http://instagram.com/p/i-VHR4jW3D/

 二日目は輸送を攻めてみました。10時半頃に会場入りしたら、輸送ブースは階段のところまで列が出来ていました。20分ほど並んで、さぁ、輸送弁当をチェック。
 悩んだ末に、駅弁リストで気になっていた初登場の「鳥取牛カレー牛めし」をセレクト。おや、ジェット(過熱式)なんですね。

 仕事場にて、いただきます。ヒモを一気に引き抜くと、たちまちモクモクと湯気が立ちます。説明書きには「箱のまま」と書いてあったんですが、つい箱から出して過熱してしまいました。すると湯気でフタが空いちゃうんですね。ちゃんと説明読んでおくべきだった。
 7~8分で完成。鳥取牛はすき焼き風に煮たものとそぼろの二種類。それから錦糸卵と玉ねぎの煮こごり、つけあわせにキャベツのピクルスと揚げらっきょうなど。

 お肉の下にはカレー味のご飯。カレー自体はマイルド、というよりもかなり甘口ですが、適度なスパイシーさもあって悪くありません。
 そして鳥取牛、なかなか美味しいです。量も結構あります。ジェット弁はどうしてもボリュームに欠けるんですが、これは満足できましたね。

 カレーで牛めし? と意表をついた感のある駅弁ですが、うん、これは当たりでした。

鮭児入り三大鮭めし(1950円/B-4/北海道)

今週の一枚「本日のお弁当」http://instagram.com/p/i7vZpYjW12/

悩みに悩んだ末に、今年の一発目はこれで行きました。
やはり開幕にふさわしい華やかさがありますからね。

大正12年から札幌駅で販売されている「石狩鮭めし」の特別版。昭和40年代の鮭めし(鶏ガラ飯に焼鮭をほぐしたもの)と、現在の鮭めし(昆布茶飯に焼いて醤油だれで炊いたサーモンとイクラ)、さらに超貴重な鮭である鮭児の三種類の鮭めしを楽しめるという駅弁。

やっぱり注目は、鮭児。1万本に1~2匹という貴重な鮭ということで、その幻の鮭児が入っているなら、この値段も仕方ないというところでしょうか。
脂が乗っていて、とろりと柔らかく、これは確かに美味しいです。なるほど、これが鮭児か!
とはいえ、鮭児は三切れ。ちょっと物足りない感は否めないですね。いや、三切れだって駅弁で鮭児が食べられるなんてこと自体がすごいのはわかるのですが。

しかし、昭和と平成の鮭めしの方が、その物足りなさをしっかりとカバーしてくれています。シンプルで優しい味の昭和鮭めし。濃厚な平成鮭めし。どちらも美味しいです。

1950円という値段は、悩ましいところではありますが、損はないと思います。

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