ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

味くらべ牛肉どまん中(1500円/山形県/B-3)

https://www.instagram.com/p/BsuA8LaDPli/
 2016年に、醤油、塩、味噌の三味を出した「牛肉どまん中」が、今年はさらにカレー味を加えた、四味食べくらべバージョンで勝負に出た! まずは、左下の塩味から。続いて左上の味噌味、そして右上のカレー味、最後に右下の醤油味と時計まわりに順に食べていきました。まぁ、四分の一ずつなので、だいたい三口四口くらいずつ。もうちょっとずつ食べたいなという気持ちもありますが、全部食べると結構お腹いっぱいになりますね。

 塩と味噌は、既に食べたことがあるので、気になるのは初めてのカレー味。これがなかなかいいんですね。牛肉の歯ごたえとカレーのスパイシーさがいい感じでマッチしてます。ご飯に合うので、もっと食べたい!という気分になりましたね。
 しかし、最後にノーマルな醤油味を食べると、「ああ、やっぱりコレだよなー」と思ってしまうわけです。これをまるまる一個ワシワシとかっこみてぇ! と言う欲望が湧き上がってくるのです。

 いや、もうそれは想定内。最初からそんな気持ちになるのは、食べる前からわかってました。三味の時だってそうだったもの。「牛肉どまん中」のバリエーションは、結局のところ、ノーマルの素晴らしさを再認識するための駅弁なのでは、とさえ考えてしまいますね。
 いや、塩も味噌もカレーも十分に美味しくて、四味を食べ比べるのも楽しくて、決して不満があるわけじゃないんですが、それでもやっぱりノーマルどまん中が食べたくなってしまう。それはどうしようもない事実なのですよ。

 そして、それがわかっているのに、この後にバリエーションが出ると、また食べてしまい、同じことを言ったりすることになるのだって、わかっているのです(笑)。

台湾/日本 鶏めし味くらべ(980円/台湾/A-0)

https://www.instagram.com/p/BsrhpqsDIW7/

はい。後半戦です。一部の実演が入れ替わりになります。気になる新規もあるんですが、そろそろ輸送も行っておくか、と輸送ブースを見に行くと、おお行列が。平日の10時半頃でしたが、階段の方まで列の伸びております。でも、よく見ると、あれ? それは「食べくらべ四大かにめし」の列だったんですね。テレビかなんかで大々的にやったのかな。すごい人気です。輸送の方は、ほとんど並ばずにブースに入れました。
 悩んだ末にチラシを手にした時から気になっていた「台湾/日本 鶏めし味くらべ」を購入。
 そして毎年のお楽しみ、菅原ぶどう園のぶどうジュースをいただきます。会場で飲む、これは本当に美味しいんだよなぁ。

 https://www.instagram.com/p/BsrXoRSDzXJ/

 さて、「台湾/日本 鶏めし味くらべ」。姫路のまねき食品が2017年に台北に駅弁店を開設したことを記念した駅弁のようです。海外の常設駅弁店はこれが初めてらしいですよ。
 台湾の排骨風鶏肉の唐揚げと、日本の鶏の照焼が半分づつということで、「台湾/日本 鶏めし味くらべ」なわけです。玉子も、台湾は煮玉子、日本は錦糸玉子と扱いが違うところも面白いですね。

 まずは日本の鶏の照焼から。うん、しっかりと歯ごたえのある鶏肉です。照り焼きとそぼろ、錦糸玉子の組み合わせって、日本の駅弁の鉄板ですよね。そしてご飯は、姫路駅えきそばの出し汁で炊いているそうですよ。安心して食べられる味です。
 そして、台湾パート。八角の効いた、いかにも台湾という味わいの唐揚げ。駅弁でこの味わいは新鮮でいいですねー。
 という感じで、両国を行ったり来たりしながら食べているとあっという間に、食べ終わってしまいますね。
 鶏肉のボリュームもなかなかなので、満足感がある駅弁でした。K点(千円)越えていないのも、今どき嬉しいです。

 

薩摩牛4%の奇跡 牛肉弁当(1500円/鹿児島県/C-3)

https://www.instagram.com/p/BspIJNjDgnR/
「新作ブランド牛肉対決」から「薩摩牛4%の奇跡 牛肉弁当」行ってみました。
品評会歴代受賞者の中から選抜された生産者が育てた黒毛和種、A5等級・BMS10番以上を最低条件とした超プレミアム最高級の牛肉、それが「4%の奇跡」!
その「4%の奇跡」を使い、鹿児島醤油と鹿児島伝統の調味料として使われる地酒「高砂の峰」から作った割下で甘辛い風味のすき焼きに仕上げた駅弁。なんか、もうその「Number」のスポーツルポのタイトルみたいな名前が気になってたんですよね(笑)。
うん、確かにこの肉美味いです。柔らかくて味が濃い。煮込まれたささがきゴボウの歯ごたえもよいです。
これは美味い。美味いけど、正直言って牛肉弁当ってみんな美味しいんだよなぁ。これがそんなスゴイ牛肉なのかどうか、よくわかんないんですよね、私くらいのレベルの舌だと。そういう意味で牛肉弁当って難しいなぁ。きっと「新作ブランド牛肉対決」の他の駅弁を食べてもこんな感想を持っちゃうような気がする。いや、ホント、美味しかったんですよ(笑)。

あと前半戦最終日ということで、今日までの「上州の朝がゆ」をまたリピートしてしまいました。うーん、やっぱりこれも旨い。

ゴジラ対ひっぱりだこ飯(1300円/兵庫県/A-4)

https://www.instagram.com/p/BsmfrG4j5F5/
 今年の大会のチラシを手にした時に、最も目を引いたのがこれでした。「ゴジラ対ひっぱりだこ飯」。いや、だって意味がわかりませんよ。なんでゴジラとひっぱりだこ飯が対決するんですか。ひっぱりだこって、そんなに巨大だったんですか。

 ひっぱりだこ飯は、食べる度にその完成度にうっとりしてしまう名弁ですが、食べ終わった後はいつも、壺の処理に困るんですよね。しっかりと作られてるので、どうも捨てるには忍びない。筆立てあたりが一般的な使い方でしょうけど、そんなに筆立て必要ないしなぁ。2017年には、壺が金色のバージョンを出してきまして、思わず飛びついて買ったんですが、金色となると、ノーマル以上に使いみちに困る(笑)。
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 まぁ、そんな風に後で困ることはわかってるんですけど、ゴジラバージョンの壺が出るとなると、買わないわけにはいかないじゃないですか。
 壺を蓋している紙には、ゴジラがタコを抱え込んで熱線を吐いているイラストが描かれています。まぁ、わかっていることですが、タコはゴジラに勝てそうにありませんね。

 紙を外すと、さらにゴジラの足形が描かれた内蓋があり、その下にはいつもの見慣れたひっぱりだこ飯、と思ったら、いつもは煮ダコのところが焼きダコ、そしてご飯の中に埋まっているお楽しみのタコ天ボールが、うずらの卵を煮たものに変わってます。「ゴジラの世界観をイメージした」から、というのがちょっとよくわかりませんが、焼きダコもうずらの卵も美味しかったので、よし!
 菜の花、椎茸、筍、人参などのたっぷりの具とタコ味のしみたご飯の旨さは、いつもどおり!

 んで、まぁ、この壺どうしようかなーと考えた末、やっぱり筆立てにしたのでした(笑)。
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牡蠣あなご寿司(1300円/広島県/B-6)

https://www.instagram.com/p/BsmPtnaD0D6/
「新作海鮮弁当対決」から広島県広島駅の「牡蠣あなご寿司」行ってみました。だって、牡蠣も好きだし穴子も好きなんですよ。バンドだって、ワンマンバンドよりも、ポールがいてジョンがいて、とか、ブライアンがいてマイクがいて、とか細野がいて大滝がいて、みたいな二人のスターが競い合ってるバンドが好きなんですよ! って、なんだかよくわかんなくなってきましたが、牡蠣と穴子の競演弁当とくれば、見逃せないわけですよ。

 煮た牡蠣は濃厚な旨味がたまりませんね。おれ、生牡蠣より火を通してる方が旨味が凝縮されて好きなんですよね。そしてその下に敷き詰められた穴子。香ばしく甘辛く、ご飯が進みます。海苔や錦糸玉子、広島菜漬と共に食べる酢飯もそれだけで十分美味しかった。
 ただ、残念だったのは、牡蠣が二切れしか入ってないこと。これではバランスが悪い。アルバムの中で、牡蠣が二曲しか提供してなくて、あとは全部穴子の曲って感じ。もうちょっと牡蠣が食べたかったなー。

 この日は、えび千両ちらしもいただきました。いつもは輸送のえび千が今年は実演で! って、まぁ、何が違うってこともなく、いつもと同じハイレベルの美味しさでありました。

上州の朝がゆ(450円/群馬県/C-3)

f:id:rioysd:20190111123708j:plain 今年のチラシを手にして、「え?」と二度見してしまったのが、この「上州の朝がゆ」です。だって粥ですよ、粥。粥を駅弁にって、意味がよくわかりません。
 でも、本当に高崎駅で販売してるんですね、朝がゆ弁当。しかも1981年からの販売というのだから歴史のある駅弁じゃないですか。
 この幻の駅弁が京王駅弁大会に遂に登場したわけです。先に試した同志からも絶賛の声があがっていて、期待が高まります。前半戦のみの出店なので、早いうちに食べなければと思い、三日目の本日に行ってみました。

 大きな鍋からよそいたてのお粥を容器に入れてたのを、すぐに渡してくれます。これは熱々が期待できます。
 買って、すぐに屋上へ。今年は屋上にテーブルが出ているのが嬉しいですね。快晴なのですが、風が冷たい。正直言いまして極寒です。
 でも、私にはこの熱々お粥がある!
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 可愛らしい箱のパッケージを開けると、持ち帰り牛丼のような容器と、納豆のパックのような容器が。どちらも発泡スチロール製。開けてみると、牛丼風容器の中には白いお粥がたっぷり、そして小さな海老、シラスが。納豆風パックの中には梅のペーストと、大根のお漬物、さらに塩の小袋が入ってました。
 とりあえず、塩をお粥にふりかけて、スプーンでいただきます。
 寒風で冷え切った身体に、お粥の暖かさがじんわりと染みます。ほんのりと甘いお粥に塩のストレートな塩っぱさ。おお、もうこれだけで美味しい。シンプルだけど深い。お粥って、こんなに美味しかったのか、と改めて感じます。
 スプーンで梅ペーストを少しすくって投入すると、この酸っぱさ&塩っぱさが、また絶妙。たまに漬物をかじると、これまた美味しい。そしてお粥の底には煮た栗がはいっておりまして、この優しい甘さが素晴らしいアクセントになるんですよね。
 おかずなどは無いのですが、まったく物足りなさは感じませんでした。ああ、美味い、美味いと唸りながら完食。

 いや、びっくりしました。お粥の弁当がこんなに美味いだなんて! しかも450円。これは冗談抜きに、本年度ナンバーワン候補じゃないですか。
 屋上で食べたというのが、またよかった。吹きすさぶ寒風が、最高の調味料となっているのですよ。ぜひ、みなさまも屋上で食べていただきたい!
 イヤ、ホント、十分な満足感があったことにもびっくりしましたね。お粥、すごいな。
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 とかいいつつも、つい、うまいものの大阪名物玉子入りいか焼き醤油味ねぎ入り(350円)も買っちゃったんですけどね(笑)。でも二つあわせても800円ですよ。他の駅弁が軒並みK点超え(千円以上)となっている中で、800円でこの満足感! 無敵のセットだ!
 これはリピートしちゃうなー。

Paris'S鶏めし弁当(920円/秋田県/B-5)

https://www.instagram.com/p/BscCttoDbnu/
 駅弁大会の常連であり、「駅弁味の陣」を始めとする駅弁コンテストでもいくつも1位を取っている秋田県大館駅鶏めし弁当の花膳が今年は新作を発表、その名も「Paris'S鶏めし弁当」!
 その名の由来は昨年、フランスで行われたイベント「ジャポニスム2018」の一貫でパリのリヨン駅で販売された駅弁だということで、特にフランス料理を導入したとか、そういうことではないようです。
 そんなわけで、内容も極めてオーソドックスな鶏めし弁当。ノーマルの鶏めし弁当に比べると、鶏肉が大きくややダイナミックではありますが、基本は変わらず。歯ごたえと滋味あふれる鶏肉と、しっかり味のついた醤油めし。やや甘めの懐かしい感じの味付けも同じですね(ノーマルよりやや薄味という説も…)。銀杏が追加されてるのも個人的には嬉しいです。
 食べると、「ああ、これこれ」としみじみ思う安定の美味しさであります。
 掛け紙が5種類あるようですが、集めてる人、いるのかな?

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