ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

電子書籍市場にエロ本の席はない?

 先日、iPhone/iPodのアプリを販売するアップルのAppStoreから、写真集系・グラビア系のアプリが削除されました。

海外メディアによれば、一部の開発者は「セクシャルコンテンツに苦情が多く寄せられているため」というアップルからの説明を受け取ったと報じています。(「アップル、App Storeから大量のグラビアコンテンツを削除」インサイド 2010年2月19日(金) 16時54分)

 もともと基本的に露骨なヌードやエロはダメなAppStoreでしたが、最近はその基準ギリギリのセクシャルなアプリが次々と発売され、AV女優の着エロ的なデジタル写真集なども人気を博していました。それが一気にパー。このラインを狙って行こうと考えていた出版社やAVメーカーも結構多かったのでは? いや、実は私も色々考えてました(笑)。

 まぁ、アップルはエロには厳しい企業ですからね。この展開は十分に考えられることでした。となると今後、電子書籍の市場として大きな鍵を握ることになりそうなiPadもアダルトは絶望的でしょう。あのサイズならグラビアは結構よさそうだったのに。じゃあ、その対抗馬であるKindleはどうかといえば、あちらは活字主体に考えたリーダー。現時点ではモノクロオンリーとなると、官能小説以外の展開は難しそう。
 メジャーなところが流通を一手に握ることになる電子書籍時代にエロ本が生き残る道は、かなり厳しそう。今まで通りの紙、PC、携帯電話という市場だけでやっていかないといけないかもしれませんね。うーん、それはキツそうだなぁ。エロに特化した第三の電子書籍デバイスが登場すればいいのかもしれないけれど、それがおおっぴらに普及するとは思えないしなぁ。
 しかし、この辺の状況から考えると、意外に最後に残る紙メディアはエロ本ということになるかもしれませんね。

iPadは有料の「出版」の息の根を止めるかもしれない

 iPad電子書籍のブレイクスルーになるのではないかと、日本の出版業界関係者がにわかに騒ぎ始めています。Amazon・Kindleにつくべきか、iBooksiPadにつくべきか、それとも第三勢力として国内の独自電子書籍サービスが生まれるのか? 遅々として進まなかった電子書籍の普及がここで一気に進むのではないかと考える人も多いようです。
 しかし、iPadを手に入れたからといって、ユーザーは有料の電子書籍を購入するようになるのでしょうか? 
 僕はiPhoneを使うようになってから、確実に本や雑誌を読む機会が減りました。以前は電車の中では本や雑誌が手放せませんでしたが、今はiPhonetwitter見たり、RSSリーダーであちこちのブログを拾い読みしたりすることが、ほとんど。ネットにはリアルタイムなニュースも、読み応えのあるテキストもいっぱいあるのですから。以前も、携帯電話でmixiやら2ちゃんやらを読むことはあったけれど、やっぱりiPhoneくらいの液晶サイズがあると読みやすい。電車の中ではiPhoneを見ることが多くなりました。
 そして自宅でも、iPhoneが手放せないんですよ。以前なら寝っ転がって雑誌を読んでいたような時も、iPhoneでネットの記事を読むようになりました。寝っ転がってネットを見るというのはノートPCでも、いまひとつ楽しみにくかったけれど、iPhoneなら実に快適なんですね。
 でも、iPhoneだと、まだ画面サイズが小さいなぁと思う時があります。その小ささに抵抗があってまだiPhoneに手を出していない人も多いのではないでしょうか。そこでiPadです。あのサイズなら、コンテンツを楽しむには十分。雑誌を読むように、ネットを楽しむことが出来るでしょう。しかも無料で。そう、ネットには無料で楽しめるコンテンツが、すでにたくさんあるんですよ。わざわざお金を払って電子書籍を購入しなくても。
 いつでもどこでも手軽に読めるというのがPCに対する雑誌や本のアドバンテージでした。携帯電話やiPhoneよりも、読みやすいというのが雑誌や本のアドバンテージでした。それがiPadで解消されたとしたら、印刷物としての本や雑誌の存在価値はなくなってしまいます。そして、ネットの無料サービスが本や雑誌にとって変わるとしたら…。
 iPadの登場は有料の「出版」の息の根を止めることになるかもしれません。

町のパン屋のように

 15日に「No1 in HEAVEN」の通販を告知してから、もうかなりの申し込みが来てます。振込を確認してから送るということにしてるんですが、連休を挟んでいるので、連休明けの火曜日は大変なことになりそうな予感。

 つーか、全然生産が間に合ってない!(笑)。柳下毅一郎さんにも呆れられましたが旧式のDVDレコーダーで焼いているから一枚焼くのに一時間近くかかるんです。いちおう昨日から編集用のPCでも焼くようにしたけど、こっちも結構遅いなぁ。でも、まぁ、2倍以上のスピードにはなりました。

 DVD-R焼いて、盤面をプリントして、カラーコピーのジャケット(というかペラ一枚の紙)を折ってビニール袋に入れて完成。これを封筒に入れて宛先書いて、クロネコメール便にて発送するわけです。ものすごい手作り。完全家内制手工業。

 注文だって、とりあえず申し込みメールをもらって、振込先をメールするという方式を取っています。申し込みメールに「いつもblog読んでます」とか書かれていると、ちょっと返事も書いたりして。もっとオートメーションなシステムもあるだろうけど、買ってくれる人の顔が見える感じで楽しい。

 それに自分で通販でやると、ほとんど丸々利益になるんです。特に「No1 in HEAVEN」はみなさんのご協力で、制作費はほとんどかかっていないし、プレスもコピーも袋詰めも発送も全部自分でやってますしね。

 こういうやり方をキチンと突き詰めていけば、十分ビジネスになるよなぁと思ってたら、ちょうど竹熊健太郎さんがblogにこんなことを書かれていました。


「町のパン屋さん」のような出版社
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-523f.html

5万部・10万部の本が出したければ、従前通り出版社と取引をすればよい。だが、現在一般的になっている初版5千部程度の本を出すのであれば、出版社を介さずに自分で出したほうが効率がよいのではないだろうか。もちろん個人出版で5千部はきついから、せいぜい千部、2千部かもしれないが、一般的な著者印税が定価の一割だから、定価を少し高くして自分で千部売るほうが儲かる理屈である。

 全くその通りですよね。一冊売って印税150円の本を5千冊売っても75万円。ならば一冊売って1500円利益が出る本を作れば、5百冊売れれば同じ収益。今の世の中で5千冊売るのは大変だけど、5百冊ならなんとかなるような気がします。手売りでもがんばれる数字。自分と面白さのツボが同じ人が5百人いれば、それは商売になる!

 DVD-Rを一枚一枚焼いて、ちまちま売ってる僕は、本当にパン屋みたい。メールでやりとりしてるのも対面販売みたいなもんだし。

 なんか、こういうのは自分に向いているような気がします。ライターはいい文章を書いていればいい、ミュージシャンはいい音楽だけ作っていればいい。そういう考え方もあるけれど、僕は少し違う方法をとっていくべきかなと思っています。

tumblrにハマってみて雑誌の死を感じた

 tumblrにハマってみて、もう本当に紙の雑誌の死を感じました。いや、そんなことはしつこいくらいに言い続けているんだけど、今回は今までになく強く感じました。
自分にとっての「紙の雑誌の死」と言ってもいいかもしれない。僕の中では完全に終わってしまった。


 とにかくtumblrのハードコアなスピード感は素晴らしい。自分と趣味が近いであろう人をたくさんフォローしておけば、次から次へと自分のダッシュボードに好みの画像と記事が流れてくる。
 僕はそれを次々と処理していく。吟味なんかしてるヒマはない。
「はい、これはイイからreblog!」「これ、スルー」「これは素晴らしすぎるから、オリジナルサイズでHDには保存しておこう」と、凄まじい速度でこなしていく。
 FirefoxGreasemonkeyをインストールした環境なら、「J」押して次のpost、気に入ったら「T」押してreblog、これの繰り返し。
大量の情報を消費していく快感。アドレナリンがドバドバ出る。
こんな快感、紙の雑誌じゃ到底体験できません。


 速報性も魅力です。水着アイドルのグラビア画像とバカ画像の間に、昨日行われたソフ倫の凌辱ゲーム禁止についての懇談会のニュースも飛び込んでくる。TSUDAるについての議論も飛び込んでくる。同時にずいぶん昔にヒロトがロックンロールに語った言葉も飛び込んでくる。リアルタイムでありながら、時空軸の入り乱れたカオス状態。これがまた快感。


そしてまたiPhoneiPod touchでtumbladdictやiViewを使って見てると、その携帯性とスピード感は、本来雑誌が持っていたあらゆる魅力を完全にカバーし、遙かに凌駕していることに気づきます。


だめだ、こりゃ。勝ち目が無いよ。


雑誌読んで、こんなに興奮することなんて、もう久しく体験していない。


 ネット時代になり、ネットのリアルタイム性を実感するようになると、ライターとして雑誌で仕事をした時のタイムラグがどうしようもなく気になって来ます。
 原稿書いて、一ヶ月も経ってから世に出るなんて、遅すぎるよ。一ヶ月も経ってたら、書いた時と状況も考え方も変わってるかもしれないし。
 というわけで、月刊誌は論外だし、週刊誌だってニュース記事以外は数週間前の入稿だし、新聞だって一週間前入稿です。
 書いたら、すぐに読んでもらいたいじゃん。一ヶ月も待ってられないよ。出た頃なんか、書いたことすっかり忘れてるよ。


 今、僕はネットに仕事の主軸を移したいと、強く感じています。
 問題はライターとしてネットに書いた場合の原稿料って、すげえ安いので、それだけじゃ生活できない点。
でも、もう書くだけじゃなくても、何でもいいから、ネットで仕事したいなー。ネットで面白い仕事に関わりたいなー。書きたいこと書くにはblogで書けばいいわけだし。
 ネットで食っていける方法って、なんかないかなー。


 僕は長いこと、一般誌の編集やったりコピーライターやりながら、バイトでエロ雑誌のライターをやっていました。
 でも、平成風俗とアダルトCD-ROMが登場した時に、「うわ、こりゃちゃんとやらないとダメだわ」と思って、エロライターとして独立することに決めんです。今から15年前。
 なんかね、その時に気分に似てるんですよね。

エロ雑誌がどんどん薄くなる

リニューアルした「オレンジ通信」(東京三世社)と「ビデオボーイ」(ジーオーティ)を買ってみました(どちらもリニューアル2号目)。

DVD付エロマンガ誌(?)へと変貌を遂げたのが「ビデオボーイ」。あまりの変わりっぷりに驚かされます。まあ、「ビデオボーイ」自体は「べっぴんDVD」という雑誌に実質移行してるんだけど、「ビデオボーイ」という由緒ある誌名を使ってコレを出すのかと思うと、ちょっと哀しくなりますね。

編集プロダクションが変更になった「オレ通」の方は、リニューアル前に既にほとんど記事ページがなくなっていたから、それほど変わったという感じは受けないんですけど、ライター陣が沢木毅彦・東良美季・原達也・水津宏・秋元康介と、僕よりも一世代上の超ベテランばかりなのが面白いですね。

しかしなー、エロ雑誌コーナーを見ていて実感するのが、その薄さ。軒並み本誌が100ページ未満でDVD付ですよ。んで、厚い雑誌はほとんど広告。 「S&Mスナイパー休刊によせて」にも書きましたけど、もはや本当にエロ雑誌はDVDの包み紙に過ぎないんだなぁ。エロ雑誌における記事の存在って、いったい何だったんだろうと考えてしまいますね。
なにしろあの「性生活報告」にまでDVDが付く時代ですからね。

 しかし、グーンと薄くなって(やっぱり100ページ未満)、なおかつDVDもつけないで860円という強気の姿勢を崩さない「ビデオザワールド」は、色々な意味ですごいなー。

S&Mスナイパー休刊

S&Mスナイパー」休刊のお知らせ
月刊誌「S&Mスナイパー」は2008年11月28日発売の2009年1月号を持ちまして休刊とさせていただくこととなりました。

1979年の創刊以来、29年間刊行を続けてこられたのは、ご購読いただきました読者の皆様、記事を執筆していただいた著者の先生方、情報を寄せていただき、また広告という形で本誌を支援していただきましたメーカーやショップの皆様のご協力とご愛顧あってのことと感謝しております。ありがとうございました。

今後弊社は当サイト「WEBスナイパー」、季刊誌「スナイパーEVE」、SM情報コミュニティサイト「S&MスナイパーSNS」を基軸として、これまでの29年間で培ってきたものを活かし、新たな「スナイパー」事業を展開して参ります。今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
ワイレア出版株式会社 http://sniper.jp/index.php

 本日「S&Mスナイパー」の休刊が正式のアナウンスされました。1979年に創刊され、日本のSMシーン、そしてアンダーグラウンドカルチャーを牽引し続けてきた同誌の休刊は、さすがにショックでしたね*1。数年前から部数面では相当に苦労していることは聞いていましたが、それでも日本のエロ雑誌を代表する存在ですから…。
 というわけで、「WEBスナイパー」で「S&Mスナイパー休刊によせて」という長文を書かせていただきました。「エロの敵」的な視点でエロ雑誌業界の中の「スナイパー」の存在とは何だったのかを分析してみました。少々辛口ですが、こうした客観的な批評を自らのメディアに掲載してしまうというのは、ちょっと斬新なんじゃないでしょうかね。
 とにかく今は「お疲れ様、S&Mスナイパー」と言いたいです。

 ちなみに女王様誌(M男向け)の「スナイパーEVE」と「WEBスナイパー」は存続します。本誌が休刊してそこからスピンアウトした雑誌が残るという例は最近多いですね。「Chu!」が休刊して「Chu!スペシャル」が残るとか「ペントジャパン」(exペントハウス ジャパン)が休刊して「ペントジャパンスペシャル」が残るとか…。
 
「S&Mスナイパー休刊によせて」にも書いたんですが、「スナイパー」が部数が厳しくても続いたのはSMクラブなどの広告出稿が多かったからという構造があったからなんですね。実はこれ、日本のほとんどの雑誌がこうした構造を取っていまして、広告に頼っていないのはマンガ雑誌とエロ本だけだったんです。ま、マンガ雑誌の方は単行本という二次収入に頼っているんですが、エロに関しては売上利益だけで勝負している出版としては、非常に健全な雑誌だったわけですよ。ところがここ数年で、売上の激減で出会い系やAVなどの広告に頼る雑誌が増えてきたんですね。「スナイパー」はそうしたビジネスモデルを先取りしていたわけです。そういう意味では利益を広告収入に頼り、閲覧は無料というネットならではのシステムは、「スナイパー」のビジネススタイルを推し進めたものと言えるのですね。アダルト雑誌から駆逐されてしまったサブカル的な読み物原稿も、ネットであれば居場所があるのではないかと思うのですよ。DVDを付けて本誌のページを減らしてしまった末期「スナイパー」よりも、「WEBスナイパー」は「スナイパー」の精神を受け継いだものになれると思うのですね。
「S&Mスナイパー」は休刊するけど、「WEBスナイパー」は続きます。もしかしたらアダルト雑誌の未来像がここに象徴されているのかもしれない。
 紙媒体で育って来た人間としては、どうしたって寂しい気持ちにもなるわけですけどね。なんとか紙の「エロ本」を生き長らえさせたいと、ずっと考えてきたんだけど、その方法は全く思いつかないんですよね。うーん。
 僕個人としては動画より静止画の人間なんですけど、それでもPCや携帯で見る写真やテキストでオナニーすることの方が多いんだもんなぁ…。


「S&Mスナイパー休刊によせて」
http://sniper.jp/300special_issue/3000sniper_suspend/sm_15.php

*1:「S&Mスナイパー休刊によせて」では驚かなかったと書いたけど、やっぱりショックでしたよ。いや、ショックというより寂しさを感じたという方が正しいかな。

MCプレス、エロ撤退!

 毎日新聞の英文コラムサイト「waiwai」についての騒動が飛び火して、MCプレスのアダルト雑誌4誌が急遽休刊しちゃいました。
 どうも週刊文春7月31日号(24日発売)の「『毎日』系企業が出すエロ雑誌が過激すぎる」という記事の取材にあたって、慌てた上層部が急遽休刊を決めてしまったらしいんですね。

★休刊のお知らせ
諸般の事情により、下記媒体を休刊することとなりました。 なお、弊社ではバックナンバーの販売を行っておりません。 永らくのご愛読、誠にありがとうございました。
DVD DELUX (最終号 8/8発売 9月号)
DVDデラデラ (最終号 7/19発売 9月号)
DVDヤッタネ!(最終号 8/21発売 10月号)
DVD人妻デラックス(最終号 7/29発売 9月号)
http://www.mcpress.co.jp/magazine.html
(現在はサイト上では誌名もカットされている)

 新聞社の子会社(孫会社)がエロ本作ってることの是非はともかく、このMCプレスのDVD付エロ雑誌は、非常にレベルが高かったのですよ。拙著「エロの敵」でも、エロ本の発展形のひとつの例として「DVD DELUX」を取材してるんですが、とにかく今のエロ本業界において、珍しくキッチリ作っている貴重な雑誌だったのです。
 だいたい、今のエロ本というのはグラビアの撮り下ろしをほとんどしていません。単純に予算がないという理由なんですが、多くの雑誌はAVメーカーから写真を借りてきてグラビアページを構成しています。撮影現場を一度も体験したことのないなんてエロ本編集者がゴロゴロいるんですよ、今は。エロ本編集者なのに、生のハダカを見たことがないとは!
 その点、MCプレスは今では珍しいほど、たくさんの良質の撮り下ろしをしていました。誌面のグラビアも企画ページも、そして付録のDVDも、手を抜かずにきっちりと作っていた非常に貴重な存在だったんです。
 MCプレスがエロから撤退しちゃうと、単体AVアイドルの撮り下ろしグラビアって、一気に減っちゃうと思うんですよね。
 既にエロ雑誌というものは、役割を終えてしまっているというのがここ数年の僕の考えなのですが、今回のMCプレスのエロ撤退は、そのトドメの一発という気がします。
 もうね、エロ本業界にはコンテンツを作れる人がいなくなりますよ。AVメーカーからもらって来た素材を構成するだけが編集者の仕事。もう、既にそうなってますけどね。
 エロ本は死んだ、と事あるごとに言っている僕ですが、それでも続々と入ってくるエロ本の終わりを告げるようなニュースを聞く度に哀しい気持ちになります。
 もう本当にエロ本は終わっちゃったんだなぁ。

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