ダリブロ 安田理央Blog

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北海道 函館駅「復刻 紅鮭弁当」600円


 函館連絡船の復刻駅弁という企画弁でチラシ一面に登場していながら、今大会屈指の地味弁として一部で話題になっていた一品です。
 塩鮭がドテっとあり、次に目につくのが、なぜか大量の枝豆。あとは松前漬けに茎ワカメの柴漬け、小さな昆布巻。地味弁というよりも貧乏弁という言葉が脳裏をよぎります。この広大な白飯を、この戦力で乗り切れるのか心配にもなってきます。
 ところが、これが意外によかったのですよ。塩鮭をチビチビと崩して白いご飯で食べる。漬け物類をご飯の上にぶちまけて、汚しながら食べる。崎陽軒の復刻シウマイ弁当の時も思ったのですが、弁当とは本来こういうものではないかという、基本に立ち返る快感がありました。

 昨日はお酒を飲みながらいただきましたが、まず一杯目のビールは枝豆をつまみにしました。生ビール一杯分を持たせるくらいの量があるんですよ、枝豆。その後は、常温の日本酒を飲みながらチマチマと。ご飯自体も美味しくて、ゴマや漬け物でほんのり味をつけたりすると、それだけで十分、日本酒のつまみになるんですね。

 昼に買って夜に食べたので、完全に冷え切っていたのですが、全く気になりませんでした。いや、ま、これ、冷えた状態で屋上食いしたら、ちょっと寂しい気持ちになったかもしれませんけどね。
 締め弁として食べたというせいもありますが、非常に思い出に強く残る弁当となりました。

 いや、しかし派手なスター弁から実力の地味弁まで、幅広く抑えている北海道って、やっぱり戦力厚いよなぁ。ズルいよなぁ。埼玉県あたりに少し戦力分けて欲しいよなぁ。

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