ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

S氏の遺した情念に溢れた大量のエロイラスト

先日、「びっしりと情念が書き込まれた70年代エロ本を発掘」で紹介した書き込みエロ本をいただいた下北沢の古書ビビビの徳川さんから、「またすごいものが来ました」とのお知らせが。
あのエロ本の持ち主であった方のイラストだそうです。なんだかよくわからないけれど、これはもう僕がいただくしかない。そんな気持ちになって早速ビビビへと向かいました。

「これです」

徳川さんがカウンターに積み上げたのは、大量のレポート用紙の束。その数24冊。

「こ、これは……」
http://instagram.com/p/h5eUYdjWxY/


レポート用紙には、びっしりとエロイラストが描かれていました。かなり精密です。
どうやら写真をトレースしているようです。
なので、薄いレポート用紙やトレーシングペーパーに描かれているんですね。
一冊あたり50枚程度が挟まれていたので、ざっと1200枚。なんという量でしょうか。
そのほとんどがセーラー服の少女が、恥ずかしい姿で縛られているというもの。同じシチュエーションの絵が延々と続きます。
そして、あのエロ本と同じように細かい字で謎の言葉がびっしりと書き込まれています。
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僕は、このレポート用紙の山から溢れ出る情念に圧倒されました。
ちょうどその時、お店にはこの作品群を持ち込んだ方がいらっしゃっていました。
話を聞いてみると、その方はこの作者の義理の娘、つまり作者の息子の嫁だそうです。
80歳を超えて亡くなった作者の遺品を整理していて、あのエロ本の山と、この絵画の山を発見し、これをどうしたものかと考えあぐねた末にビビビに持ち込んだそうです。

この作者……仮にS氏と呼ぶことにしましょう。S氏がいつからいつまで、この大量の作品を描いていたのか、全くわかりません。あのエロ本の発行年から推測すると70年代からでしょうか。40年前とすれば、S氏が40代の頃ということになります。ひたすら溢れ出る性欲と情念をこの大量に作品に焼き付けていったのです。そして、それを捨てることなく、大事に保存し続けていたということです。

他人の目を一切気にすることなく、ただ自分の性欲をストレートにぶつけたこの作品群。一種のアウトサイダー・アートと言えるかもしれませんが、個人的にはこれをそんな枠に収めたくありません。これは偉大なるエロの先輩の遺産なのです。

それではS氏の素晴らしい世界をお楽しみください。
(一部修正をさせていただいております)


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どこかでこのS氏の作品(書き込みエロ本とイラスト)の展示会をやってみたいですね。

追記:S氏の作品のアーカイブサイトを作りました。大きいサイズで作品を見ることが出来ます。
http://mrssworks.tumblr.com/

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