2018-01-18 醤油めし(850円/愛媛県/D-1) 駅弁大会 1月16日に渋谷ロフト9で、「第二回 京王駅弁大会公開チラシ飲み!」というイベントをやりました。柳下毅一郎さん、ラズウェル細木さN、パリッコ、モギ師匠といった人たちと京王駅弁大会について語り合うというイベントであります。当初は出演予定だった樋口真嗣監督からのビデオメッセージなんかも上映しましたよ。 で、このイベントの出演前に楽屋で食べたのが愛媛県予讃線は松山駅の「醤油めし」(つまりブログのアップが前後しちゃってます。すいません)。 名前からして「醤油」ですからね。素材じゃなくて調味料。そしておかずもスター不在。いわゆる「地味弁」です。発売開始が1960年という歴史ある駅弁なわけですが、その佇まいもやはりレトロ。 醤油で炊きあげたご飯の上には、錦糸玉子、山菜、椎茸、タケノコ、レンコン、鶏肉煮、里芋、切り干し大根、高野豆腐、漬物。そしてサクランボ。地味です。 醤油めし、という名前のイメージほどは味は濃くなく、インパクトはないです。見た目も地味だけど、食べても地味。 でも、そのしみじみとした地味さが、心地良いんですね。味のバランスがちょうどいい。 「ああ、駅弁って、こういうものだよな」という気持ちになります。地味でいいじゃないか、という気持ちにもなります。根強いファンがいるのも納得です。 華やかで派手な駅弁ばかりを食べ続けている会期中の折り返しに、こういう実直な駅弁を食べるのって、なかなかいいと思うんですよね。 10個以上食べる人は、地味弁も一つくらい混ぜておいて欲しいですよね。それによって、派手弁の美味さも引き立つわけですし。